自転車タイヤバルブの空気漏れ!応急修理法と3つの対策


ありゃー!自転車タイヤがパンクしてペコペコになってる(ノД`)・゜・。

調べてみると、チューブに穴があいたのではなく、バルブのところから空気が漏れている!
ということがよくあります。

このようなバルブの空気漏れトラブルに関しての、応急修理方法や、おすすめの交換方法について、解説します。

知識を身に付けておくと、バルブ周りのトラブルが激減しますよ!

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応急修理方法

自転車タイヤバルブのアキレス腱は、虫ゴムです。

虫ゴムが老化して、ここから空気が漏れることが、しょっちゅうありますが、まずは以下の方法で、応急修理をすることができます。

 

こんな感じで、虫ゴムが、切れたり、ひび割れたりします。

プランジャー

虫ゴムは、その名の通りゴム部品なので、老化は避けられません。

トップナットを、工具などで強く締め付けてもこうなります。

 

これを、生き返らせる方法は、以下です。

虫ゴムをプランジャーから外すします。

外れにくかったら、水に漬けてやってみてください。

この時、
油性の潤滑剤(CRC 556など)は、使ってはいけません。

虫ゴムが溶剤や油分をすって、ブヨブヨになり、使えなくなります。

外したところの写真は以下です。

既に、老化していた部分が、ちぎれてしまってますが。

プランジャー4

 


外したムシゴムを、上下の方向を逆にして取り付けます。

虫ゴムが入りにくいときは、水を付けると入れやすくなります。

プランジャー3

虫ゴムが、少し短くなってますが、プランジャーに開いている空気穴さえ覆うことができれば、問題なく使えます。

これで、とりあえずは走れるようにはなりますが、虫ゴムが寿命を迎えていることは間違いありません。

応急対策については、上記の方法をやっておき、次には、恒久対策の方法を、3種に分けて紹介してゆきます。

 

バルブの空気漏れを防止するための対策

ここでは、バルブ空気漏れを防ぐ為の対策とノウハウについて、初級、中級、上級の3パターンに分けて紹介します。

おすすめは、断然、上級対策です。

ということで、上級対策から紹介していきますね(*^^)v

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上級対策 → エアチェックアダプターを使う

自転車タイヤのバルブは、英式バルブという方式が採用されていますが、この英式バルブ構造から脱却するという画期的な方法です。

具体的には、英式バルブを、車やバイクと同じ形式の、米式バルブに変換してしまいます。

専用部品を購入しなければなりませんが、これが優れものです。

パナソニックから販売されている、エアチェックアダプターというものを使用します。

こんな形をした、アダプターです。

写真をクリックすると、アマゾンにジャンプして、詳しい製品情報を見ていただくことができます。

 

これを使うと、バルブの機能が、次のように改善されます。

  • バルブからの空気漏れが激減する
  • バルブに関しては、メンテナンスフリーとなる
  • 空気圧を正確に計ることができる
  • ポンプで空気を入れるとき、すごく軽くなる
  • アダプターなしで、空気を入れることができる

これが、自転車タイヤのバルブが持っている欠点を、すべて解決することができる、最上の方法ですね\(^o^)/

 

これの機能については、別記事で動画などを使って、詳しく紹介していますので、ご覧いただけると良く分かります。

自転車の空気の入れ方はこうする!英式バルブの超裏ワザは?

この記事の第二章のところです。

 

次は、もう少し楽に交換のできる、中級対策です。

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中級対策 → スーパーバルブを使う

弁体部分(以下、プランジャーと呼びます)を交換する方法です。

自転車タイヤバルブのアキレス腱は、虫ゴムにあるわけですから、このムシゴムのないタイププランジャーに交換します。

一般に、スーパーバルブという名前で販売されているバルブに交換します。プランジャーごと、すっぽり交換することになります。

このスーパーバルブには、構造の違いにより、2種類のものがあります。

それぞれについて、メリット・デメリットを解説します。

 

タイプその1

以下のような形状をしています。

DSC01442

虫ゴムの代わりに、ゴムの円筒形をした弁を、バネの力で密着させて空気を止める構造のプランジャーです。

自転車大手の、ブリジストンサイクルなどから販売されています。

メリットとしては、気密性が高いことが上げられます。

デメリットとしては、空気を入れる時に、バネの力に押し勝って入れることになりますので、ポンピングが重くなることです。

 

タイプその2

これは、以下のような形状です。

スーパーバルブと呼ばれていたり、楽々バルブと呼ばれていたりします。

DSC01445

これも、虫ゴムではなく、円筒形のゴム弁で空気を止める構造です。

「その1」との違いは、バネの力を利用せず、チューブの中からの圧力だけで、ゴム弁を動かすことです。

メリットとしては、空気を入れるのが非常に軽いことですが、
デメリットとしては、気密性が若干悪くなります。


特に、低圧時の気密性が悪いため(密着度が下がる)、常にしっかりと空気圧をかけておいてやらねばなりません(^▽^;)

 

販売メーカーによっては、バルプキャップを硬い樹脂製とし、これに気密性をあげる工夫をしたものを、セットにして販売しています。

DSC01451

同じ交換するならば、このようなキャップが付いたものを選びたいものです。

 

中級編は、以上です。

どちらのタイプのプランジャーを選んでいただいても、虫ゴム付のもののように、定期的に空気が漏れてくる、ということはなくなります。

では、続いて初級対策に進みます。

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初級対策 → 虫ゴムを頻繁に交換する

その名の通り、虫ゴムを新品に交換します。

ベタな方法ですが、費用的には一番安上がりの対策です。

使用する虫ゴムですが、チューブ状の長い虫ゴムを買っておくのが良いでしょう。

下の写真のような状態で、販売されています。

虫ゴム


これを使い、1年に1回程度の頻度で、定期交換します。

虫ゴムの寿命は、耐久性に優れたものでも3年が限度です。

天然ゴム製のもの(アメ色をしたもの)は、それより短いです。


1年に1度、理想としては夏前の季節に、交換しておくと突然の、バルブからの空気漏れで、困ることはなくなります。

 

自転車タイヤのバルブからの空気漏れに関するノウハウや対策でした。

お役に立てれば幸いです。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

記事内容で、わかりにくところがあれば、この下の「コメント記入欄」よりお尋ねください。ご意見・ご感想も大歓迎です。お気軽にお寄せください。

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16件のコメント

  • 寺嶋廣次

    バルブの件参考になりました。ありがとうございます。
    ひとつ質問ですが、パナソニックのチューブにタイプその2のものが着いていたのですが、いくら空気を入れてもバブルから空気が漏れてしまします。何か使い方がおかしいんでしょうか。
    対応策をお教えいただければ幸いです。

    • 管理人

      寺島さん、こんにちは。
      コメントいただき、ありがとうございます。

      タイプその2で空気が漏れる一番の原因は、円筒形の弁体とプランジャーとのわずかな隙間に、砂などの異物が噛みこむことです。
      一度、プランジャーを取り外して、プランジャー全体を水洗いした後、プランジャーの先端(空気を入れる側)を口でくわえて、勢いよく吹いたり吸ったりしてみてください。もしゴミなどが噛み込んでいれば、これで吹き飛ばせることがあります。

      吸い込む時に、空気がピタッと止まれば正常な状態ですが、もし空気を僅かでも吸えるようであれば、その時は残念ながらプランジャーの不良ということになります。

      以上、よろしくお願いいたします。

  • 寺嶋廣次

    管理人様
    早々のお返事、ありがとうございます。
    今夕でもやってみたいとおもいます。

    • 管理人

      寺島さん、こんにちは。
      ご丁寧に御礼をいただき、ありがとうございます。

      >今夕でもやってみたいとおもいます。
      はい、プランジャーの不具合でないことを、お祈りしております。

  • 焼津市民

    助かりました。ありがとうございます。恩人です。

    • 管理人

      焼津市民さん、こんにちは。
      コメントいただき、ありがとうございます。

      記事がお役に立てたみたいで、嬉しいです!

  • takabashi

    はじめまして
    記事拝見しました。
    写真付きでとても分かりやすく、ものすごく参考になりました。
    感謝感激です!
    ありがとうございました。

    • 管理人

      takabashiさん、こんにちは、はじめまして。
      コメントいただき、ありがとうございます。

      記事が参考になったようで、とても嬉しいです。

      楽しい自転車ライフを満喫されてください^^!

  • チョウコ

    バルブが空気漏れして困っているところ、この記事を見つかりました。

    上級対策のところの画像見て、ちょうど同じものが買い置きしたのを思い出して、急いで探し出して交換して空気入れたら、空気漏れしなくなりました。

    この記事のおかげで自転車押して遠くまでチューブ交換しに行かなくて済みました。
    本当にありがとうございました。

    • 管理人

      チョウコさん、こんにちは。
      コメントいただき、ありがとうございます。

      記事がお役に立てて、とても嬉しいです。

      >ちょうど同じものが買い置きしたのを思い出して、
      →備えあれば憂い無し、ですね^^

      すでに買っておられたとは、素晴らしいです!

  • 横浜 知英

    はじめまして。記事拝見させて頂き、大変参考になり、とても助かります。ありがとうございます。今回、記事を参考にしつつ、やってみたのですが、虫ゴムは異常なく、空気を入れるとシューっと空気漏れの音がして空気が入りません。虫ゴムが入るネジの部分(パイプ状の)を締める六角状のボルトの辺りから空気が漏れてしまうみたいなんですが、何か原因がお解りになれば、ご教示お願い致します。分かりづらい説明で申し訳ありません。

    • 管理人

      横浜さん、こんにちは。
      コメントいただき、ありがとうございます。

      >六角状のボルトの辺りから空気が漏れてしまうみたいなんです
      →状況は良くわかりました。

      ここから空気が漏れる原因としてもっとも可能性が高いことは、バルブステム(パイプ状のもの)とラバーベース(バルブステムを支えているゴムの部分)の接合部分との剥離です。

      この六角状のネジは「リムナット」というものですが、これを工具などで強く締めすぎると上記の部分の剥離が起こることがあります。

      一旦この状況が起こってしまうとパンク修理は不可で、チューブの交換となってしまいます。

      一度タイヤを外して、バルブステムの根本部分を確認してみることをおすすめいたします。

      大変でしょうが、頑張ってください!

      わからないことがあれば、また遠慮なくお尋ねください。

      • 横浜 知英

        丁寧にご説明頂き本当にありがとうございました。明日にでも早速自分でチャレンジしてみます!

        • 管理人

          横浜さん

          >明日にでも早速自分でチャレンジしてみます!
          →ご健闘をお祈りしております!

          困ったらいつでもご相談ください。

  • ゆい

    初めまして(^^)
    自転車の空気入れの所から
    空気が漏れる))と検索をしたら
    こちらの記事を発見しました!

    主婦の私でも分かりやすく
    応急処置方法が書いてあり
    とってもとっても助かりました!
    ありがとうございます❁

    • 管理人

      ゆいさん、こんにちは。
      コメントいただき、ありがとうございます。

      記事がお役に立てて、とても嬉しいです!

      困ったことがあれば、なんでもお問い合わせくださいね。

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