ジャッキアップポイントはどこ?ジャッキアップの方法や注意点は?

車のジャッキアップは、DIYでの車整備の基本作業です。

簡単そうにみえますが、安易に行うと大変危険ですし、車に、取り返しのつかないダメージを、与える可能性もあります。

私も、ガレージジャッキで、非常に怖い思いをしたことがあり、それ以降、最新の注意を払うようになりました。

失敗談については、後述します。

自宅でのDIY整備で、ジャッキアップを行う際の、ジャッキアップポイントの見極め方と、正しく安全なジャッキアップの方法について、分かりやすく解説していきたいと思います。

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ジャッキアップをする前に

安全で確実な作業をするために、以下の項目を、チェックしましょう。

水平で、硬い路面の上に車を停める
→コンクリートの平滑な路面がベストです。
夏場のアスファルト路面は要注意です。
→未舗装路は、基本的にはNGです。

 

ギアをパーキング(マニュアル車は1速)に入れ、サイドブレーキを引く
→車止めがあれば、併用します。

 

作業の効率化や、安全確保に必要なものを準備する
リジッドラック(いわゆるウマです)は、揃えましょう。
→当て板として使う、板切れ、鉄板、ゴムシートなど。

 

ジャッキアップ作業

それでは、いよいよジャッキアップ開始です。

ジャッキアップの目的や、お持ちのジャッキの種類に応じて、3段階のレベルに分けてみました。

あなたの目的に適う項目をご覧ください。

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初級編

もっとも基本的なジャッキアップ方法です。

スペアタイヤへの交換や、夏用ホイールを冬用ホイールに交換する時などには、車載のジャッキだけで作業することができます。

 

使用するジャッキ

車載ジャッキを使います。

スペアタイヤが付いている車であれば、必ずジャッキも付いています。
DSC01557

 

ジャッキアップポイント

車のボディのスカート部に、ジャッキアップポイントを示す「▽」マークがあります。
DSC01587

 

このマーク部分の下をのぞき込むと、サイドシル部(ボディの下側)と、シャーシ(モノコックボディ)とを接合しているプレスラインがあります。

プレスラインに、切り欠きで挟まれた部分が、ジャッキアップポイントです。
p21
(車種によっては、切り欠きがない場合があります)

 

ジャッキアップ方法

車載ジャッキのスリット部に、プレスラインを挟むようにして、ジャッキアップします。
P31

 

注意点

その1
プレスラインの外側(サイドシル部)には、ジャッキをかけてはいけません。

サイドシル部とは、ドアのすぐ下側のところで、ここはただの鉄板です。車重がかかると凹みます。

ここが凹むと、気分も凹みます(´Д⊂ヽ

 

その2
車載ジャッキ以外のジャッキを使用する際は、要注意です。

ジャッキのワークポイントが、平面のものが多いからです。

たとえば、こういう形状のジャッキです。
DSC01558

 

このようなジャッキの場合、プレスラインより内側(車体の中央側=シャーシ側)をジャッキアップポイントとしましょう。

プレスライン上に平たいジャッキの頭をかけると、プレスラインが、折れ曲がります。これも注意しましょう。

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中級編

2つのジャッキを使い、車の下に潜り込めるようにジャッキアップする場合が、中級レベルとなりです。

次のような整備をする時に、効果的なジャッキアップ方法です。

  • エンジンオイル交換(下抜き)
  • ギヤ(ミッションなど)オイル交換
  • マフラー交換
  • 前後輪のタイヤローテーション

1つの車輪だけを、目いっぱい上げることは、危険ですし、車への負荷も大きいので、上記のような整備を行う際は、2輪を同時に上げましょう。

 

使用するジャッキ

上で紹介したような、パンタグラフジャッキや、油圧のシザーズジャッキを使います。

油圧のシザーズジャッキが、おすすめです。
DSC01562

 

また、ウマも必需品となります。
P1030971

ウマのワークポイントは、好き勝手な形をしているので(*´Д`;)、私の場合、車体にマッチするように、治具をいくつか準備しています。

 

ジャッキアップポイント

基本は、所定の▽マーク下の、シャーシ部分が、ジャッキアップポイントとなります。

ですが、2柱リフトで使うジャッキアップポイントがあれば、とても安定した、ジャッキアップをすることができます。

補強されたシャーシ部分で、穴が空いていることが多いです。

この部分は、工場ラインで車体を組み立てる時にも使われているので、かなり頑丈です。

わが家には車が2台ありますが、いずれもこのポイントが、すぐわかるところに付いています。

以下のような形状をしています。
DSC01577

このように、突起が溶接されていたりします。
DSC01583

同じ車の、リア側です。

何度もジャッキをかけた跡が、付いてますね。
DSC01582

 

車種によっては、この穴が無かったり、アンダーカバーなどで覆われて、見えなくなっていることもありますが、一度探してみてください。

見つかれば、とても便利なジャッキアップポイントです。

 

ジャッキアップ方法

2つのジャッキを、高さを同調させながら、徐々に上げていきます。

2人で作業すると楽ですが、1人の場合は、行ったり来たりしながら上げましょう(^▽^;)

車がじゅうぶんに上がったら、ジャッキアップポイントに近い位置に、ウマをかけます。

ウマも、プレスラインより中側に当てます。
P1020188

 

ウマをかける際にも、車体にかかる箇所が、点や線にならないよう、当て板などを工夫すると良いでしょう。
P1030973

 

私は、配管用の部品を、愛用したりしてます(^▽^;)

ウマくできれば、なんでも有りですよ(^^;
P1030959

 

いくつか、私が中級レベルのジャッキアップを、行った時の実例を示します。参考にされてください。

これは、タイヤの前後輪のローテーションです。

ジャッキが2機あると、スペアタイヤなども不要で、ラクチンです。
P1020194

 

これは、ブレーキパッドを交換した時ですね。

リフト用のポイントにジャッキをかけて、シャーシ側にウマをかけてます。
P1030983

 

注意点

その1
使用するジャッキによっては、プレスラインが邪魔になることがあります。

プレスラインを潰してしまわないように、当て板や、ラバーパッドを使用するなどして、いろいろ工夫する必要があります。

シャーシ部分を、広い面積で支える
ということが、すべてのジャッキアップの基本になるわけです。

私は、この部分を使う時には、鉄プレートでプレスラインを挟み込むようにして、上げてます。

赤の矢印が、当て板です。
P1020184

 

あなたの車の構造を、事前によく観察して、補助となる治具を、工夫してみてください。

大体は、その辺に転がっている木片で、用が足せます。

ここをしっかりと準備しないと、失敗する確率が高くなってしまいますよ(ノД`)・゜・。

 

その2
車体の重量は、ウマで支えるようにします。

ジャッキはウマに比べて、倒れやすいからです。

ウマに荷重を移す際は、ジャッキをストンと下すのではなく、できるだけ、ゆっくりと下すようにします。

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上級編

ガレージジャッキを使い、2輪を同時に、そして一気にジャッキアップするのが、上級レベルです。

中級編で挙げた整備に加えて、次のような整備で、便利なジャッキアップ方法になります。

  • ブレーキ回りの整備
  • 足回り整備・交換

 

使用するジャッキ

最大荷重が、3tほどの油圧のガレージジャッキです。

ホームセンターで、安価で販売されているものは、ベースも頼りなく、最伸長も短いのでおすすめできません。

上級を目指すならば、しっかりしたものを買い求めましょう。

 

ジャッキアップポイント

これは、車種により、千差万別です。

自動車公論社が、車種毎のジャッキアップポイントを示した、ハンドブックのダイジェスト版を、Web上に公開しています。
そちらを参照してください。

ジャッキアップポイントハンドブック

 

素人判断で、ジャッキアップポイントを決めるのは、大変危険です。

お探しの車種が、見つからない時は、必ず販売店に問い合わせて、確認してください。

 

ジャッキアップ方法

ジャッキアップポイントを傷めないように、当て板などをかまして、上げるようにします。

常に、面で荷重を受けるように配慮することが重要です。

車を傷めないだけでなく、安全性も向上します。
P1030960

 

注意点

絶体に、ジャッキをかけてはならないポイントがいくつかあります。

  • エンジンのオイルパン
  • ミッションケース
  • ガソリンタンク周辺

などです。

ジャッキアップポイントに確信がない場合は、作業しないようにしましょう。

 

もう1点重要なことがあります。

ガレージジャッキは、平滑な路面の上で使わなくてはなりません。

ガレージジャッキの場合、アームが弧を描きながら上がっていきます。

もし、路面が平滑でなく、ジャッキが自由に動かない状況であれば、クルマを手前に引きずり出しながらの揚上となります。
1P5

 

一方、接地しているタイヤも、ロックされているので、そのままアームを上げ続ければ、最悪の場合、アームのワークポイントが、ジャッキアップポイントから外れてしまいます。

私はこれで、危機一髪の思いをしたことがあります(-_-;)

私がいつも作業している場所は、路面が石レンガなのでジャッキが動いてくれません。

危うく、アームが外れそうになって、冷や汗をかきました。

今は、ガレージジャッキで上げる時には、車輪が回るようにしてから、慎重に作業をしています。

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最後に・・・裏技?

ジャッキアップポイントと、ジャッキアップ方法について、いろいろと書いてきましたが、ちょっとだけ車を持ち上げたいときは、スロープも便利です。

私は、廃材を利用して、写真のようなスロープを自作してます。
DSC01561

少ししか上がりませんが、とにかく手軽です。

ジャッキアップポイントが低くて、車高を少しだけ上げたいときなどでも、大活躍してくれてます\(^o^)/

 

こちらは、オイル交換用につかっているスロープです。

少し使い方にコツが要りますが、充分にジャッキの代わりになります。

車の下に潜り込む時に、ビクビクしなくていいのでマルですね。
p81

ご参考までに。

以上、お役に立てれば幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

記事内容で、わかりにくところがあれば、この下の「コメント記入欄」よりお尋ねください。ご意見・ご感想も大歓迎です。お気軽にお寄せください。

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12件のコメント

  • リキマル

    こんばんは、このページは危険が潜んでいますね。初級編と中級編の一部は良いと思いますが特に足回りは、素人はいけません。(かげさんなら大丈夫でしょうが)マ普通の工具では足回りのネジは、素人では回らないと思います。
    サイドブレーキは、プロペラシャフトにかける車もありますから、パンタで上げる場合も輪止めを必ずしましょう。ガレージジャッキに板を挿むのは、私はお勧めできません。おわんにアップポイントが入るように使います、もしキズが付いたら、缶のシャ―ブラスプレーを吹いておきましょう。パンタのジャッキアップポイントにつきましては、バッチリです。懐かしいアルファしっかりいじっていますね~ ということはこの記事はかなり前‥
    私の馬は現在上の息子が使っています。ガレージジャッキは私のは古いので、買い直したようです。なんか古い車を、車検とるために奮闘しているようです。

    • 管理人

      リキマルさん、こんにちは。

      ジャッキアップという作業は、いかなる場合でも危険の潜む怖い作業だと思います。
      輪止めについては、ご指摘ありがとうございます。
      抜けていましたので、後ほど記事に追記しておきます。

      >おわんにアップポイントが入るように使います
      はい、私も数種類のアダプターを持っていて、原則はこの方法で上げるようにしています。
      上げ方を工夫する上級者においては、板も選択肢のひとつ、というニュアンスでご理解いただけると幸いです。

      貴重なご意見、ありがとうございました!

  • 横山

    スロープを使用してリア周りを点検したいのですが、バックでのスロープ使用は不可と聞いたことがあります。本当ですか? 本当なら、その理由は何でしょうか?

    • 管理人

      横山さん、こんにちは。
      コメントいただき、ありがとうございます。

      >バックでのスロープ使用は不可と聞いたことがあります。
      私は、初めて聞きました。

      何度か後輪もカースロープに上げたことがありますが、特に問題はありませんでした。

      極端に車高を落としてでもいない限り、普通に作業できると思います。

  • リキマル

    こんにちは、再度読ませて頂きました。40年も前に購入した、ガレージジャッキオイルを補充して、騙しだまし使って来ましたが、分速1センチで下がるようになりましたので、廃棄いたしました。

    廃材自作スロープ、苦心作の様に見えますが、ちゃんとしたのも使っているようですね。私も自作スロープ幾つもありますので、その内一番気に入っているのを、紹介したいと思います。(更にブリッチも追加出来る優れものです、低いトラックから車を下ろすこともできます)幅30センチの安心型

    あ、この間は4輪上げるのに、リヤはパンタを使ってしまいましたが、今一でしたね。がげさんも、イグニスタイプ用のパンタありますが、なんの車用?(多分アルトかな?)

    パンタと言えば、側溝に落とした方の車を何度も上げてやったことがあります。
    ①適当な場所にパンタをかう
    ②前輪ならハンドルをいっぱい切り、側溝にタイヤで橋をかける、パンタを外し脱出
    ③後輪なら、車の進行方向に倒れるようにパンタをかいます。これもハンドルをいっぱい切って、パンタを倒しながら脱出します。(若干傷つくことは、伝えますが、やってくださいと言われました‥ )

    • 管理人

      リキマルさん、こんにちは。
      自作スロープの紹介をいただき、ありがとうございます。一度写真を見てみたいです。

      >分速1センチで下がるようになりましたので、廃棄いたしました。
      昔のガレージジャッキは、バラしてパッキン交換できる構造になってたはず。私はパッキン交換して使ってます。

      >イグニスタイプ用のパンタありますが、なんの車用?
      特に何用ということはないのですが、補助的に便利使いしてます。ホンダと書いてあるので多分CRXに付いていたものだと思います。

      >パンタと言えば、側溝に落とした方の車を何度も上げてやったことがあります。
      同じようなことをしていますね(笑)

      うちも前の道が微妙なコーナーで、時々ここで脱輪する車がいます。ジャッキの上に鉄板を乗せてからタイヤを上げたりしています。

  • リキマル

    こんばんは、スロープがスタンバイ出来ましたので、ご連絡いたします。ラリータイヤも、今回DIYで替えましたので、ご覧下さい。(ビート部が最高に硬いです‥ まいりました。)

    • 管理人

      リキマルさん、こんにちは。

      所用で外出しており、お返事が遅くなり恐縮です。

      タイヤ交換の一部始終を拝見しました!

      すごい、すごすぎる\(^o^);

      ケータハムのタイヤは、とってもお手頃サイズなので、オーナーになった暁には、自分でタイヤ交換する決意が固まりました。

      ありがとうございます。

      • リキマル

        こんばんは、タイヤ入れ替え、見て頂きありがとうございました。スロープの方もお願いします。
        >>一度写真を見てみたいです。
        かげさんのおかげで、UP出来ました、NEWマークが消えてしまいましたが
        ロケーションは、イグニス パーツです。

        • 管理人

          リキマルさん、こんにちは。

          スロープですが、4ケ製作すると、潜りこむのがすごく楽になりますよ。

          ただし、乗り上げ時には細心の注意が必要です。

          あ、今度ガレージにピットを掘られてはどうでしょうか(笑)

  • リキマル

    こんばんは、車庫を作る時、鉄筋組を見ていましたが、太いのがギチギチに入っていました。これは壊すのが大変そうです。

    スロープは、タイヤを回せないから、面白くないですね。馬が上手いと思います。
    先日、入れ替えたタイヤを、朝一で履き替え ダート走行をしてきました。履き替えとダートは別々にUPしました。履き替えはBMのと余り変わりませんが、「見飽きた」とか何か書いて頂ければ、幸いです。

    • 管理人

      リキマルさん、こんにちは。

      >太いのがギチギチに入っていました。
      なるほど。それならば、2柱のカーリフトが設置できますね^^

      4輪同時上げ、立ったままでの下回りのメンテナンス。

      いやー、サンメカの夢ですね。

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