一昔前に較べると、飛躍的に強くなった自転車のホイールですが、使用に応じた振れの発生は避けることができません。
ホイールが振れる都度、ショップさんに振れ取りを依頼していては、工賃ばかりがかさんで、大変ですよね?
振れ取りの方法は、決して難しくありませんので、一度、原理を覚えてしまえば、自分で楽しくDIYできます(^^)/
ここでは、基本的な振れ取りのやり方について、わかりやすく解説していきます。
また、超簡単に自作できる振れ取り台(?^^?)を使った、裏ワザ的振れ取り方法についても紹介します。
では、楽しくメンテナンスをしていきましょう!
→ 振れ取り作業手順
→ 振れ取りの具体的方法とそのメカニズム
→ ニップルレンチ
→ 振れ取り台
→ 作業台
いきなり裏ワザから^^;
自転車のホイールはいろいろあれど、何がよく振れるかというと、ロードバイクのリアホイールが、最もよく振れるんですよね。
細くて軽いのに、乗り方としては、思いっきりもがいたりして、大きな力をかける機会が多いからでしょうね。
このロードバイクの後輪側に、自作で振れ取り台を付けてしまいましょう(笑)
リアホイールがまっさらの時に、サクッと付けてしまうのがおすすめです。
準備するものは、
- タイラップ2本
- ニッパー
これだけです。
タイラップは、長さにして10~15cm程度の、小さなものでオーケーです。
まず、自転車をひっくり返します。
タイラップを、チェーンステイのリムに近接するところに取り付け、
ニッパーで斜めに切れば、完了です。
リムフランジの一番外側に、とんがったところを向けるように切ります。
タイラップの切断先端とリムとの隙間は、1mmほどがベストです。
これを左右のチェーンステイに付けておきます。
これで、超簡単な「振れ取り指針タイラップ(笑)」の完成です\(^o^)/
これひとつで、常にリアホイールの振れの状態がチェックできるし、振れ始めれば、ホイールを外すことなく、簡単にササッと振れを取っていくことができます。
これを「振れ取り台」と呼べるのか否かは、議論の分かれるところですが^^;、少なくとも機能的には、それなりに効力を発揮します。
ブレーキシューでも、ある程度は振れの状態が分かるのですが、ペタッとした「面」で広いクリアランスを見るより、このような「点」で狭いクリアランスを見るほうが、はるかに振れの状態が分かりやすいです。
ホイールを回した時の動画をみれば、よくわかります。
横振れはもちろん、縦振れの状態も良く分かりますよね(*^^)v
この「自作振れ取りダイ(台)ラップ」は、つけっぱなしでもいいし、振れ取りを行う時だけ付けてもいいです。
邪魔に感じたり、汚れてきたりするとチョキンと切って、いつでも新品に再生できるところもマルです(*^^)v
便利なので、お試しください(^_-)
振れ取り方法
前フリが長くなってしまいました(汗)
ここからが本題です。
最初に作業手順を紹介しますが、わかりにくいかもしれませんので、なぜ振れが発生するのか?についても、そのあとで説明します。
振れ取り作業手順
基本的には、
ニップルは締める方向(右回転)
で、振れ取りは行っていきます。
なぜホイールが振れるかというと、その最大の理由は、ニップル(という一種のネジ)がホイールの使用により緩んでくるからです。
スポークも、初期の「伸び」が発生したりします。
スポークが伸びると、ニップルが緩んだ時と同じ状態になるので、これも「締める」方向で調整していくことになります。
振れ取りの作業の手順としては、以下になります。
- 縦振れを取る
- 横振れを取る
- ホイールのセンターを確認する
各項目の、おおまかなポイントは、以下のようになります。
1.縦振れ
縦振れに関しては、振れの大きさが、基準円に対して、±1.5mm以下くらいであれば、どんなホイールにも発生してくるもので、神経質になって、必死で振れを取る必要はありません。
縦振れがマイナス方向(凹む方向)に出ているものは、気にせず、プラス方向(凸の方向)に出ているところだけ、フランジ左右のスポークを同時に張って、振れを取ります。
2.横振れ
横振れに関しては、回転基準面に対して、プラス方向(凸の方向)に出ているところを、引っ込める要領で、スポークを張っていきます。
この「横振れを取る」という作業が、振れ取り作業のメインになります。
振れを取る具体的な方法や、そのメカニズムについては、このあと詳しく解説していきます。
3.ホイールのセンター
さて、ホイールのセンターが正しく出ているか?
これを確認しながら振れ取り作業を進めることも重要です。
とはいえ、これもそう大きく狂うものではありません。
緩んだニップルを締めると、自然にセンターも矯正されてくることが大半です。
確認方法とすれば、専用のゲージ(ホイールセンターゲージ:後述します)があればベストですが、フレームに対して中央にホイールが納まっていることを、目視でもかなり正確に判断していくことができます。
フロント場合は、フォークとのクリアランス、
リアの場合は、チェーンステイとのクリアランスで確認できます。
全体がどちらかに寄ってしまっている場合は、片側のフランジから出ているスポークのすべてを締めて、調整をしていきます。
振れ取りの具体的方法とそのメカニズム
どのようなメカニズムでホイールの振れを取るのか?
この理屈さえ知っておけば、振れ取り作業は、決して難しいものではありません。
ニップルが緩むと、
- リムを引っ張っているスポークのテンション(張力)が下がり、
- 左右のスポークでリムを引っ張り合っているバランスが崩れて、
ホイールに振れが出ます。
なので、
緩んでしまったニップルを締めて、
スポークのテンション(張力)を上げると、
リムが引き寄せられて、振れが取れていく!
これだけ覚えておけば振れ取りはできます♪
図で示すとこんな感じです。
下図で、リムを右に寄せたい場合は、右のフランジから来ているスポークのニップルを右に回して締めます。
リムを左に寄せたい場合は、左のフランジから来ているスポークのニップルを、これも右に回して締めていきます。
ニップルを回す方向は、どのホイールでも同じで、スポークに対して、
- 右に回すと締まる
- 左に回すと緩む
となっています。
リムのニップルホール側から眺めれば、以下の写真の方向が締まる向きです。
これの代表例が、シマノのチューブレスホイルです。
品番で言うと、以下のようなものになります。
- WH-9000-C24-TL
- WH-6800
- WH-RS61-TL
*品種や品番は代表例です。スペックに変更はつきものですので、製品の仕様変更や新製品についてはご注意ください。
チューブラーホイール、チューブレスホイールには、特殊な構造をしたものが多く見受けられますので、振れ取り作業の前には、必ずお持ちのホイールの取り扱い説明書をご確認ください。
さて次に、ニップルの締め加減です。
振れている部分の、同じ側のハブフランジから来ているスポーク数本に対して、一番振れの大きなところにあるスポークのニップルを、
約1/4回転
その左右のスポークのニップルを、
約1/8回転
締めていきます。
振れの状態を確認しながら、この作業を繰り返して振れを取ります。
以上で、振れ取り講座修了です。
お疲れ様でした。
あとは、「習うより慣れよ」の精神で、実際にやってみるだけです。
果敢(かかん)に、チャレンジしてみてください。
ここから以下は、私が実際に使っている道具や、ちょっとしたノウハウなどを紹介しますので、ご興味のある方だけ、お進みください。
揃えておきたい工具類
しっかり振れ取り作業をしようと思うと、以下のものは揃えて、持っておきたいものです。
重要度順に並べます。
- ニップルレンチ
- 振れ取り台
- ホイールセンターゲージ
- 作業台
では、順番に紹介します。
ニップルレンチ
ニップルレンチは、必須のアイテムです。
指で回そうとしても、ニップルは回りません(笑)
私は自転車屋さんでもないのに、気が付いたら、ずいぶんニップルレンチが増えていました。
愛用のニップルレンチたち^^
ニップルレンチって、ひとつで済まないんですよね(T_T)
こんなに増えてしまった理由は明確です。
振れ取りをしたいホイールのニップルに、ぴったりとフィットするニップルレンチを追求したからです。
ニップルって、大きなトルクがかかる部品であるにもかかわらず、その材質は、アルミや真鍮(しんちゅう)などの柔らかいものが多いんです。
だから、ぴったりと合ったニップルレンチを使わないと、ネジの角をなめてしまって、回すことができなくなってしまいます。
ぴったり合うニップルレンチが手持ちの中になかったら、その都度、買い足してきました。
ひとつ買って、ハズレだったら、また買うという(汗)
特に、アルミニップルは変形しやすい曲者ですので、写真のように、キチキチのニップルレンチを選ばねばなりません。
上の写真のニップルレンチは、パークツールのものですが、0.1mm刻みで3段階がセットとなっていて、精度も高いので重宝してます。
また、スパナ型をしたものは、ニップルがフランジ側に付いているホイールの専用工具です。
新しいタイプのホイールを買うたびに、ニップルレンチも増えていく感じです。
使い方としては、以下のようになります。
やりにくいったら、ありゃあしない(笑)
振れ取り台
きちんと振れ取りを行うには、この振れ取り台と、ホイールセンターゲージは必須のアイテムになってきます。
複数のホイールを使い分けるようになると、持っておきたいです。
私は長年、ホーザン製の鋳物でデカイのを使っていたんですが、最近、ミノウラ製のコンパクトなものに買い替えました。
FT-1 Comboというモデルですが、これがとても優れものです。
測定ゲージ部も、縦振れ、横振れ、センターの同時計測方式で、さらに丁寧なことに、独立したホイールセンターゲージも、標準で付いてます。
ホイールセンターゲージは、写真の上にのっけている、ヤジロベエのようなものです。
さらにこの振れ取り台、何が嬉しいかというと、カーボンホイールをキズ付けない仕組みになってるんですよ^^
振れの計測というのは、つまるところ、ホイールを回転させて、ゲージ先端をリムに接触させることになるのですが、この先端が金属だと、リム側面にキズが付く可能性があります。
アルミやステンレスのリムだと、どうということはないのですが、リムがカーボンの場合は、やっぱり気になります。
「ガガッ!」っていうし(・_・;)
この製品は、リムの相手によって、ツメの先端の金属部分を引っ込めて、樹脂部分をやんわり当てることができるんですね(*^^)v
ミノウラさん、えらいっ!
この振れ取り台、楽天市場やアマゾンでも、たくさん販売されていました。
私が調べた中では、送料も含めた最安値は、アマゾンの以下のところでした。
★最安値店★
MINOURA(ミノウラ) 振取台 FT-1 COMBO
価格は変動したり、キャンペーンがあったりすると思います。
もしネットで購入するなら、楽天市場や、アマゾンで最新情報を調べ直してくださいね。
(上のリンクで、この商品のまとめページにジャンプできます)
ちなみに私は、ショップさんで衝動買いしたので、かなり高かったです(T_T)
作業台
振れ取り作業って、根気がいるし、時間もかかるので、振れ取り台を地べたに置いてしゃがみこんでやると、腰が痛くなります。
ここで、適当な高さの作業台があると、作業効率は抜群に上がります。
後で紹介しますが、結構いろんな道具も使います。
作業台の上に、この道具類をひとつにまとめておけると、断然便利です。
写真のものは、工具店で販売されている、普通の作業台ですが、面積が大きい割には、保管に場所を取らず(足がペッタンコに折りたためる)、持ち運びも楽で(ハンドルが付いてる)、おすすめです。
ホイールのセンター出しも、台の上でできるので楽ちんです。
スポークテンションメーター
この記事では紹介していないのですが、スポークテンションメーターがあるとホイールのメンテナンスは劇的にやりやすくなります。
このような形状をしたものです。
このツールの使用法やスポークテンションの管理方法については、別記事で詳しく書いていますので、よろしければこちらの記事もどうぞ。
↓ ↓ ↓
スポークテンションの適正値は?動画でテンションメーターの使い方を解説!
次の章では、簡単なノウハウについても、紹介しますね。
ノウハウなど
まあ、雑学的なものばかりですが、ご参考までに。
ホイールによっては、通用しない場合もありますが、エッセンスだけ読み取ってもらえれば、応用できると思います。
私は、スポークを加工して、以下のような針状のものを作って、これを振れ取りの時に使ってます。
使い方としては、2種類ほどあって、ひとつ目としては、スポークの頭の部分を使うと、リムテープを簡単に外せます。
バルブホールのところに、スポークの頭を引っ掛けて持ち上げます。
スポークが切れた時には、ニップルの通し直しが必須の作業となりますので、この時にとても重宝します。
次の使い方として、ニップルへの給油に使ってます。
潤滑剤を小さな容器に小出しして、それにこの針の先端を漬けて、ニップルの根元にピンポイントで注油します。
適当な潤滑剤を、この針の先端にチョンとつけて、
- ニップルとリムの接触面(写真のところ)や、
- ニップルとスポークとのネジ面(赤矢印のところ)に、
ピンポイントで、ちょっとだけ給油するのです。
これをするだけで、ニップルは断然回しやすくなりますよ(^^)/
さて、ニップルが回りやすくなっても、そのままグイグイ回すと、スポークが一緒に回ってしまって、捻じられた状態になります。
これは、困ります。
スポークに、また緩もうとする応力が残りますからね。
特にエアロ形状の、ブレードスポークと呼ばれる偏平断面形状のものでは、このスポークのネジレを阻止しなくてはなりません。
なぜなら、断面形状がエアロのはずが、「風受け」になっちゃいますから^^;
私はシマノのホイールに付属していたニップルレンチを使ってますが、他にも「ブレードスポークホルダー」という名称で、マビックやDTスイスから、ツールとして販売されています。
使い方としては、スポークが回らないように保持するだけです。
この形状のホイールでは、2本必要ですが(汗)
せっかく振れを取ったつもりでも、スポークが捻じれたままだと、精度的にも性能的にも問題を残しますので、ここはキッチリ押さえておきましょう。
最後に、愛用の一品を紹介します。
バルブキャップ型のニップルレンチです。
購入したのはかなり昔で、
- どこで買ったのか?
- いくらで買ったのか?
全然、覚えていないのですが(^^ゞ、出先で急にホイールが振れ始めた時などには大活躍してます。
バルブキャップとして、持ち歩けるので、「あ、持ってくるの忘れた!」ということもないです。
2種類のニップル径に対応しており、精度も高いです。
こんな感じで使います。
一体、誰がこんな便利なもの作ったんだろう?
今も、売ってるのかな?
知っている方がいたら、教えてください~
すべては謎ですが、とにかく愛用しています♪
さいごに
最近、つくづくありがたいと思うのは、近年の完組ホイールは、ほんとうに強くなったということです。
私が、ロードバイクに乗り始めた頃は、まだ完組ホイールのない時代で、自分で手組みしていました。
ホイールのメンテナンススキルは、必須のものだったんですね。
これはこれで、味があって良かったんですけど、手間はかかるし、スキルがないと、出先でも難儀するんですね。
今は、そんなの知らなくても、どってことはない!
振れ取りは過去のスキルになりつつあることを感じてます。
また、自分でメンテができにくい構造が増えましたね。。。
特にロードバイクの、高級ホイールは。
特殊な構造、特殊なニップル、特殊な工具。
あ~、やだやだ。また、専用工具が増えるし(笑)
とは言え、まだまだオーソドックスなホイールも流通してることだし、振れ取りスキルは持っていて絶対に損はしません。
ママチャリでも、クロスバイクでも、メジャーなホイールに対しては、そのスキルを、ガッツリ活かしていけます。
今回はロードバイクのホイールを題材に上げてますが、どのホイールも基本はみんな同じですから、ぜひこのスキルを身に付けておきましょう!
本記事が、少しでもお役に立てれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
記事内容で、わかりにくところがあれば、この下の「コメント記入欄」よりお尋ねください。ご意見・ご感想も大歓迎です。お気軽にお寄せください。
また当ブログ管理人の好きな「のりもの」関係の記事は、トップページ最上段に目次ボタンがあります。よろしければ、そちらから他の記事もどうぞ!
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最近wh6800を買って初期の振れ取をしたのですが
ニップルを回す方向が逆でした
ニップルをリムにねじ込むことでスポークを張るようになっていて
リムに向かって時計方向に回すとスポークが張ります
シマノのチューブレス構造の物は多分みな同じではないでしょうか
取説に注意書きは見当たりませんでした
大槻雅博さん、こんにちは。
コメントいただき、ありがとうございます!
>ニップルを回す方向が逆でした
↓↓↓↓↓
あわわ、その通りですね(滝汗)
記事内でじゅうぶんに説明ができておらず、誠に申し訳ございません。
>取説に注意書きは見当たりませんでした
↓↓↓↓↓
取説書には注意書きとしては、書かれていないみたいですが、
プラグの回転方向を調べてみると、「ハブ側から見て時計回り」との記載がありました。
すなわち、リム外側から見ると反時計周りになることが分かりました。
すぐに記事のほうにも、注意書きを追加しました。
ピンク色の噴き出しで、訪問者様の注意を喚起できるようにしています。
今回は、貴重な情報を教えていただき、とても感謝しております。
ほんとうに有難うございましたm(__)m
自転車のリムの修理を置こう重要な参考になりました。 早速 修理をしてみます。クロスバイクを旅用にリアバック フロントに付けている。2年後には再度 欧州自転車旅をします。こうした修理情報は助かります。情報を有難う。前3 後ろ10のギア。一部 ギアチェンジの際 ギアが飛びますが チェンジのワイヤー調整が難しいですね。が ゆっくりやってみます。
ワダさん、こんにちは。
コメントいただき、ありがとうございます。
記事が、少しでもご参考になったなら、すごく嬉しいです。
>2年後には再度 欧州自転車旅をします。
うわー、いいですねー!
羨ましいです。
荷物をたくさん積むと、ホイールは振れ易くなりますので、
振れ取りスキルの習得は、きっと役に立つと思います。
変速機の調整も、いつかは記事にしたいと思ってます。
また、よろしくお願いいたします!
すごく参考になる記事でした。ちょっと、お尋ねしたいのですが、前輪のスポーク辺りから 異音が発生するのですが、なにか 良い対処法はありますか?
やはり、スポークの緩みが原因なんでしょうか?
シロさん、こんにちは。
コメントいただき、ありがとうございます。
ふーむ、異音がするのですね。
スポークが緩んでも、よほど緩まない限りホイールから異音がすることはなく、その前にリムの振れが大きくなって気が付くはずです。
異音の原因を確かめるには、音が発生する周期を観察します。
車輪1回転毎に定期的に異音が出るならば、ホイールのどこか一部に原因があると考えられます。
この場合多いのは、バルブステムがリムと触れ合う音が聞こえていることが多いです。
バルブステムを固定すると音が止まります。
もしくは、リムが振れて、ブレーキシューやフレームに干渉しているか。
このあたりをチェックされてみてください。
不定期に出るならば、リムの内部に異物(リムの切削屑など)が入り込んだりしていることが考えられます。
単独でホイールを振ってみると分かります。
ホイール以外でも、タイヤに、金属片などがへばりついていても、異音の原因になります。
注意深く、ひとつずつチェックしていくことを、おすすめいたします。
アドバイスありがとうございます。異音はスポークが交差してるあたりが怪しい感じです。
その場合は、、何かイイ対処法 ありますでしょうか?
ちなみに 乗らないで、持ち上げて前輪を空中に浮かせた状態で、タイヤを回しても まったく異音はしません。乗った時に 不定期で 異音がします。
シロさん、こんにちは。
スポークの交差のあたりから音が出ているとしたら、原因は次のようなことが考えられます。
1.スポークの伸び(ホイールが新しい場合などは初期の伸びが出やすいです)
2.ニップルの緩み
上記のどちらか、あるいは両方が起こると、スポークのテンションが下がりますので、音の原因となる可能性があります。
対応としては、まず全部のスポークを指で触ってみて、極端にテンションが低いスポークがないか調べてみます。
もし、ユルユルのスポークがあれば、そこはリムも振れていますので、まずそのスポークを張って、ざっくりと振れを取ります。
次に全周のスポークを、増し締めします。
ひとつのニップルに対して、1/8~1/4回転くらい締めてみて様子を見ます。
まだまだ締まるようであれば、もう一周、同じ程度の回転で締めます。
ある程度スポークが締まったらリムの振れを確認し、振れているところがあれば、ニップルを締める方向で振れ取りをします。
この作業でホイールは引き締まりますので、スポーク交点が異音の原因であったなら止まるはずです。
では、ご健闘をお祈りしております。
こんばんは、アドバイスありがとうございます。ニップル回しを持ってないので、ニップル回しを買って、やってみます。
シロさん、こんにちは。
はい、やってみてください!
ポイントは、少しずつ様子を見ながら締めこんでいくことです。
スポークを張った直後は、ピキピキと音がしますが、これはすぐに止まります。
では、ご健闘をお祈りしております。
ニップル回しが 届いたので アドバイスを実行してみました。最初は 右に回してるつもりが左に回していました(笑) すぐに間違いに気が付き ひとつずつ 右に45度ぐらい回していきました。そして、すべてのニップルを増し締めしたので、自転車に乗って しばらく走行してみたら、それまで、スポークの辺りが カキカキ 乾いたような音がしていたのが、消えました。まさか、直るとは思っていなかったので、びっくりしました。ほんと ありがとうございました。
意外だったのは、ニップルが ゆるい場所と そうじゃない場所があるのが、なんか不思議でした。
シロさん、こんにちは。
おお、音が止まったんですね。
良かったです~(^o^)丿
>意外だったのは、ニップルが ゆるい場所と そうじゃない場所があるのが、なんか不思議でした。
これが普通の状態ですので、ご安心を。
スポークやニップルは全部が均等に伸びたり緩んだりするのではなく、部分によって差があります。
なので、リムが振れるんですね。
ニップルのゆるいところは、リムの振れを確認しながら、やや多めに締めることになるものです。
これで、次回からはバッチリですね(*^^)v
管理人さん、こんばんは、
ここのブログこよなく愛用しています。
リサイクルショップで中古を買ったのですが(クロス)
リヤが1センチ程、横にぶれてます
スポークの調整で直りますか?
お願いします
ノリオーさん、お久しぶりです。
ブログがお役に立てれば嬉しいです。
>リヤが1センチ程、横にぶれてます
>スポークの調整で直りますか?
1センチとなると、正直なところ厳しいです。
通常のスポークの緩みによる振れは、せいぜい、5~6ミリ程度のものです。それ以上の振れとなると、ホイールに何らかのダメージが加わったことによる「変形」と考えたほうが良いでしょう。
スポークの張りだけで、力技的に振れの程度を押さえることはできると思いますが、縦ブレがひどくなったり、スポークが切れやすくなったりします。
応急処置として振れ取りをすることは問題ありませんが、恒久対策としてはホイールの交換が確実です。
今は、品質の良いホイールセットが1万円以下の廉価でも購入できますので、一度、その方向でも検討されてはいかがでしょうか?
以上、よろしくお願いいたします。
管理人さん、返事遅くなってすいません。
指摘のどうり、タイヤをはずし、スポークも外すとホイールが歪んでいました。
仕方なく、町の古い自転車屋に行くと、ホイールのみがあり500円で、買いました
すると店主がサービスで付けてやるから、部品を全部、持って来いとのことです
(おじぃちゃんですが)30分位取り付け完了で、早いこと
ホイールのバランスもばっちりで、早速 家に持ち帰り組み立てて
ブレが無くなりました。ブレも1mm以下でさすがにプロはうまいです
管理人さんのおすすめのスポーク針状のものを作りました(便利です)
ありがとうございました。又分からないところが、質問しますので
お願いします。次のブログを楽しみにしてます。
ノリオーさん、こんにちは。
>すると店主がサービスで付けてやるから、部品を全部、持って来いとのことです
>(おじぃちゃんですが)30分位取り付け完了で、早いこと
うわー、素晴らしいサービスを受けられましたね!
リム組みはそれなりに手間なので、高く取るお店も多いのですが、このような良心的なお店もあるんですね。ノリオーさんの、ご人徳だと思います。
では、真っ直ぐなリムで、快適なサイクルライフをお楽しみください^^
通販で完成車を買って付いていたホイールをローラー台用にしようと思ったのですが、リヤホイールが見事に振れていて、検索からこちらへ辿り着きました
ペダルを回すとホイールと一緒にスプロケットも歪んで動いているように見えるのですが、このような症状も振れ取りをすると改善したりするのでしょうか?
ブライさん、こんにちは。
コメントいただき、ありがとうございます。
>ペダルを回すとホイールと一緒にスプロケットも歪んで動いているように見えるのですが、このような症状も振れ取りをすると改善したりするのでしょうか?
これは、リムの振れとは別問題になると思われます。
推測される原因としては、
・スプロケットで変形しているものがある
・スプロケットの固定がしっかりできていない
・スプロケット間に挿入されているスペーサーに割れや変形がある
などが挙げられます。
変速に支障が起こるようであれば、一度専門店に相談されることをおすすめいたします。
お久しぶりです。あれから、ずっと快調だったんですが、再び、異音がしました。また、前回と同じ場所です。前回、アドバイスを頂いて、ニップル回しを持っているので、早速、やってみるつもりです。
シロさん、こんにちは。
お久しぶりです!
異音というものは、往々にして再発するものなんですよ(泣)
とりわけ緩みの出やすい、ペダル、スポーク、ヘッドセット回りなどが要注意ポイントだと思います。
ニップルレンチがあれば、こまめに対応ができるのでグッドですね。再度、スポークテンションを調整されてみてください。
では、ご健闘をお祈りしております。
そうなんですかぁ、再発するもんなんですね(*_*)
前回もそうだったんですが、今回も最初は右回りに45度ぐらいづつニップルを回していましたが、車輪の上の方にいったら、逆(左回り)に回しちゃいました(*_*)
一本だけ、ニップルを右に回したら、ニップルがスポークから外れそうになりました。
そのまま右に回すと外れちゃうので、まずはニップルを左に回してスポークとくっつけてから、それから右に回したんですが、それで良かったんでしょうか? 他のスポークでは、普通にニップルが回りました。
シロさん、こんにちは。
>まずはニップルを左に回してスポークとくっつけてから、それから右に回したんですが、それで良かったんでしょうか?
ニップルとスポークが噛み合っていないとテンションが調整できませんので、これはこれで良いかと思います。
1本だけ他と挙動の違うスポークがあるということは、そこに何らかの「異常」が発生している可能性があります。
そのスポークには何か目印になるものを付けて、注意深くチェックしていかれることをおすすめいたします。
その1本のスポークは やはり右に回すと スポークの張りが無くなってきました。確認のため さらに右に回したら スポークの張りがさらになくなりました。なので、今度はニップルを左回りで回しました。すると、スポークに張りが出ました。最後に、すべてのスポークに張りがあるか、スポークとスポークが交差している部分を指を使って握ってみて、張りがあることを確認しました。
ええ、そのニップルだけ、ちょっと見てみます。
シロさん、こんにちは。
ニップルのひとつだけが逆ネジ?になってるみたいな感じですね???
もしかすると、ネジ山に何らかの異常が起こっているかもしれませんので、引き続きウォッチしていってくださいね。
こんばんは 今日 仕事の帰り乗ったら 久しぶりに また、スポークの異音がしました。こっち(東京)は、今日は大雨が降りました。雨と関係があるんでしょうか?
明日、前回同様、ニップル回しで増し締めしてみようと思います(*^_^*)
シロさん、こんにちは。
雨とスポークからの異音との関係はよくわかりません。ただ、私の経験では雨によって(様々な箇所の)異音は減ることはあっても、増えることはなかったです。
>前回同様、ニップル回しで増し締めしてみようと思います(*^_^*)
→はい、こまめな振れ取り(テンション調整)が、一番の対策だと思います。
こんばんは そうなんですかぁ 雨とは関係無いんですね 昨日の夜 増し締めしたんですが、今日、お昼に乗った時は相変わらず カキコキ異音がしたんですが、仕事帰りに夜 乗った時は、異音がしませんでした。なんでだろー?って思いながら乗っていました。増し締めしてから24時間ぐらいすると効果が出てくるもんなんでしょうか?
シロさん、こんにちは。
なかなかしぶとい異音ですね^^;
>増し締めしてから24時間ぐらいすると効果が出てくるもんなんでしょうか?
→時間ではなく、走行することによって馴染みます。
どんなホイールでも、増し締め直後はピキピキと音がしますが、少しの走行で音は止まります。
今回も多分これではなかったかと思います。
様子を見られてください~
こんばんは あれから しばらく異音は無かったんですが、今日 雨の中 走行していたら 例の異音(カキコキ)がし始めました。心のなかで、「また、雨の日だ」って思いました。
雨と関係あるのか、それとも、たまたまなのか!? 最近、異音がしなかったので、快適に走行していたんですが、やっぱ、異音のする前輪は交換した方がいいでしょうか?
シロさん、こんにちは。
あら、また雨の日に異音ですか。不思議?ですね。
>やっぱ、異音のする前輪は交換した方がいいでしょうか?
→現物を見たわけではないのでなんとも言えないのですが、自転車というものは、大なり小なり異音がつきものの乗り物です。
前輪ホイールに大きな触れや、部分的な変形・クラック、スポーク切れなどが見当たらなければ、すぐに危険な状態になる可能性は低いと思います。
とは言え、気にはなりますので、一度ブロショップさんで診断してもらうことをおすすめいたします。見る人が見れば、すんなり原因がわかることも多いので。
では、よろしくお願いいたします。
ありがとうございます。あれから、また、異音は無いんですが、念のため、ホイールを買いました。時間がある時に交換しようと思います。
シロさん、こんにちは。
>念のため、ホイールを買いました。
→ついに新調されたんですね!
新しいホイールが静かであることをお祈りしております^^
調整してるつもりが余計にひどくというか1cm以上、触れちゃってフレームにつけた状態で回らなくなってしまいました。どこを基準にしていいのかわからなくなった場合はどうすればいいですか?
テンションメーター買いました!しかし適合外のスポークでした(笑)。ちょっとケチってまたハマるという…
ハマリ屋ハマーさん、こんにちは。
最近のロードバイクにおけるスポークの形状は実に多様で、普通の丸断面のスポークが少数派になってしまいましたよね。
テンションメーターで計測できるスポークがどんどん減ってきているのが現状だと思います。
人間テンションメーターになるのが一番なので、ここを目指されてください^^
ニップル全部交換して、組み直しました。タイラップずこく効果的です。ビビるくらい正確に縦横の振れが取れました。
スポークテンションは音響的に測定するiPhoneアプリがかなりたくさんのスポークに対応していて助かりました。長さ、太さ、形状、材質を選ぶと音から何kgfかを計算してくれます。これで手持ちのテンションメーターの換算表を作って作業しました。
アプリはホイールの形に計測値を記録できます。ホール数、編み方、ホイールの種類まで記録できて便利です。ホイールや他のスポークが共振するのをタオルで抑えながら作業する必要があります。
センターはまだ納得がいかないので、振れ取り台が欲しくなりました。部屋の中に自転車を入れて長々と調整していると奥さんに不評なのでそういう意味でも振れ取り台は便利そうに思います。
しかし完組のホイールの質の高さや、手組した場合の部品代を試算すると完組の方が安上がりなのですね。手組する意味がある良い部分で作るとなると私では完組に勝てる気がしません(笑)。作業はかなり楽しいので趣味としては良いのですが悩ましいところです。
ハマリ屋ハマーさん、こんにちは。
いよいよ本格的に手組みにチャレンジと相成ったわけですね^^;
スマホアプリですが、私も調べてみました。ユニークな発想の高機能アプリができていて、ちょっとびっくりです。
私の方でも使ってみて、また何か分かったことがあればレポートしますね。
振れ取り台は今後もこの趣味を続けるかどうかで決められるといいかと思います。
手組みは最初はやたらと時間がかかるものですが、場数を踏むほどにどんどん早くなるので、最終的には完組みホイールをコストパフォーマンスで上回ると思います。
要はその「場数」があるかどうか。この判断ですね。
我が家には自転車がたくさんあるので、振れ取り台は大活躍しています。
こちらの記事を読んで参考になりました。
スポークが酸化してしまって、交換しようにも…
全く何をどうすれば良いか分かってませんが、スポークを交換するのならば、振れ取りも必要になると思い、この記事を見つけるに至りました。
勝手な事を言いますと、動画を撮って色々説明して欲しい等ありますが…
只の呟きですので、気になさらないでください。
では、失礼しました。
トムさん、こんにちは。
コメントいただき、ありがとうございます。
>動画を撮って色々説明して欲しい等ありますが…
→いやぁ、その通りですね。動画があればわかりやすさが段違いですもんね。
ちょっと動画の作成も検討してみます。
いつもは自作自演でひとりでやってるもんで、家内に手伝ってもらうなどの工夫がいりそうですが、難しいことはないと思います。
貴重なご意見をいただき、ありがとうございました。
大変有用な情報をありがとうございます。
スポークが切れたので交換してみましたが、振れ取りの方法がわからなかったので悩んでいました。
タイラップを利用した方法が非常に参考になり何とか乗れるようになりました。
動画にもしましたので、リンクを張らしてもらいました。
コメント欄でお知らせすればよいとのことだったので事後のお知らせになりました
問題があればお知らせください
オトチャン浩己さん、こんにちは。
コメントいただき、ありがとうございます。
記事がお役に立てて嬉しいです^^
>動画にもしましたので、リンクを張らしてもらいました。
→ご連絡いただき、ありがとうございます。何も問題はありませんので、どうぞご使用ください!
では、よろしくお願いいたします。
ホイールの振れとり方法、大変参考になりました。お陰様で、自転車直りそうです。
(ブログにリンク張らせてもらいました。有難うございます。)
トントンのエサさん、こんにちは。
コメントいただき、ありがとうございます。
参考になったみたいで嬉しいです!
リンクもフリーですので、どうぞご活用ください。
*ママチャリ・内装3段・26インチの後輪のブレ幅が大きいので気になっていました。15mm以上の振れでした。
*某日スポークを触ってみると「一本、切れている!」と判りました。直ぐに新車購入。
*新車(外装6段最安値ママチャリ)が、余にも重く、往来で、「女性の自転車ライダーに追い抜かれる」という不名誉を味わいました。平時は第2段しか漕げません。
*急遽、粗大ごみ処分前の破断スポーク自転車の修理に挑戦。#14×271mm-4本を購入し、正月明けの\157のニップル回しの到着待ち。
*海外からのニップル回しの到着を待ちきれず、着脱・交換したら、なんと、Φ2.34。#14ではなく、#13らしい。
*しかし、振れ幅は5mm以内まで縮小。
*スポークの太さが違うので正しい修理ではないのですが、ホイールの歪みは少し改善。
ペーパードライバー歴40年さん、こんにちは。
コメントいただき、ありがとうございます。
スポークが切れてしまうと、一発でホイルはグニャグニャ状態になってしまいますよね。。。
たとえ番手が違っているものでも応急修理することが重要ですので、今回の処置は正解ですね^^
ちなみにスポークは1本が切れると、その部分を正しく直して次々と他のスポークが切れ始める傾向があります。
リム側に歪みなどの問題が出始めるとスポークに負担がかかり、スポークも一斉に寿命を迎える感じです。
身体のバランスが狂うと、肩こりや腰痛になるのと同じ原理ですね^^;
購入された新車のほうも、タイヤチューブを軽いものに交換するなどして、快適さを追求されてください!
こんにちは、こちらのブログのおかげで自転車整備が自分でも出来るかも?と挑戦しています。教えてほしいのですが、簡易スタンドにかけて後輪を回してみても横振れはなく綺麗に回っているのですが、シートポストを持って勢いよく回すと腕で感じるくらい上下に揺れます。これは縦振れでしょうか?
また後ろから確認するとブレーキの所はセンターで回っているのですがチェーンステイの所は少し左で回っています。これも調整でが必要でしょうか?
秋山さん、こんにちは。
コメントいただき、ありがとうございます。
>シートポストを持って勢いよく回すと腕で感じるくらい上下に揺れます。これは縦振れでしょうか?
→これはホイールバランスの問題です。
一般的にはバルブのところが重く、回転にムラがでます。
よほどひどくない限り、走行に支障が出ることはありません。
気になるようであればバルブの反対側にウェイトを付けて調整されてもいいですね。
>また後ろから確認するとブレーキの所はセンターで回っているのですがチェーンステイの所は少し左で回っています。これも調整でが必要でしょうか?
→ホイールのセンターが出ていないようです。
左に寄っているなら、右側(フリー側)のスポークを全体に少し絞めれば調整できます。
メンテナンスをたのしまれてください!
返信ありがとうございます。
あれから教えていただいた通りにホイールバランスを調整したら、回転ブレもおさまりました。ホイールのセンター出しはまだ上手く出来ませんが、自分でメンテナンスするのが楽しみになってきました。
またわからないことがあった時は教えてください。
ありがとうございました。