車のエアコンフィルターは、ほとんどの自動車メーカーは、「1年で交換」を推奨していますが、これって少しもったいない気がしませんか?
1年で交換するのが理想!というのは、じゅうぶん知識としては承知はしているのですが、こまめに掃除してやると、交換時期が伸ばせるのも事実です。
ここでは私がいつもやっているエアコンフィルターの掃除方法について紹介しますね♪
掃除する頻度は、車を使っている環境にもよりますが、普通の環境であれば、1年に1回。時期としては梅雨前がおすすめです。すなわち、本来「交換」するタイミングで「掃除」をして再利用するわけです。
掃除で済ませた翌年は、スパッと交換するのが良いでしょう!
と言いつつ、私は数年を掃除だけで乗り切ったりしたこともありますが(^^ゞ
ま、いずれにせよ掃除をすることにより、フィルターという資源を、地球環境的に大切にすることができます(と、無理矢理、行為を正当化してみる(^^;)
何より、出費を押さえることができます。エアコンフィルターの値段や交換工賃も、毎年となるとバカにならないですしね。
ということで、本記事を書いてみました。参考にしてください。作業そのものは、決して難しいものではなく、誰にでもできますよ♪
注 意:
エアコンフィルターが湿式タイプのものについては、洗わずに、都度、交換するようにしましょう。
エアコンフィルターの取り外し方法
エアコンフィルターの設置場所は、一般的にはグローブボックスの裏です。この場合は、グローブボックスを、パカッと取り外せば見えます。
ところが車種によっては、違うところに付いていることもあります。特に外車は。事前に、取扱説明書や、整備手帳(メンテナンスブック)を確認しましょう。
もしそこにも記載がなければ、Yahooなどの検索エンジンに、
「【車種名】【エアコンフィルター】【場所】」
と入力して探してみると、たいがいは分かりますので、やってみてください。
あるいは、新品のエアコンフィルターを、事前にひとつ買っておきます。
新品のエアコンフィルターは、いずれ必要になるものですし、掃除の効果が薄い時は、すぐにこれに交換できます。
これには、取り外しや取り付けの方法が記載されているはずです。
下の写真は私の車用の、ボッシュ製のエアコンフィルターですが、このように、取り外し手順が良くわかるイラストが付いてます^^
余談ですが、私の車の場合は、助手席の下に顔を上にした状態で、もぐりこんでの作業となるんです。イナバウアー的な姿勢を強いられる。。。
そのお蔭で腹筋が鍛えられ、いつも作業後数日は、かなりの筋肉痛がします(笑)
掃除方法
基本は、「洗浄」を行います。
これは取り外した直後の状態ですが、エアエレメントなどとは違い、目立ったゴミ(砂や、虫の死骸など)が付いていることはありません。
排気ガスなどの空気で、全体がズズ黒く汚れている感じです。よって、エアで吹いたりすることは必要ないです。
というか、エアコンフィルターは、フニャフニャの不織布でできてますので、高圧エアは、ご法度です。
さて、次はこれを風呂場などに持込み、洗うわけです(^▽^;)
準備するものは、
- 花王のワイドマジックリン
- エアコンフィルターが入る大きさのトレイ
の2点のみです。
花王のワイドマジックリンは、どこのホームセンターでも販売されているので、入手で困ることはありません。価格も高いものではありません。
細かいことですが(^^ゞ、ワイドマジックリンには、2種類の荷姿があり、少しでもコストを削減したいのであれば、右のつめかえ用を、「計量」などの作業性を重視するなら、左のボトルタイプがおすすめです。
写真を見ればわかる通り、ワイドマジックリンは、
「強力つけおき洗浄」専用の洗剤で、除菌も同時にできます。
こんなに素晴らしいものを、使わない手はありませんよ(^_-)v
具体的にはこうする!
超絶、詳しく解説させていただきます(笑)
次の手順通りにやればバッチリです。
Step 1
まず、トレイに水、またはお湯(残り湯でオーケー)を入れます。
溶かす量は、水1Lに対してワイドマジックリン9グラムです。多分ですが、水(もしくはお湯)は2Lほど使うので、この場合は18グラム入れます。
ボトルのキャップが軽量器を兼ねており、キャップ1杯で18グラムとなってます。
Step 2
ワイドマジックリンが、ざっくり溶けたら、そこにエアコンフィルターを、ジャブンと浸けます。
つけおき時間は、30分から1時間です。
途中で何度か、軽くエアコンフィルターをゆり動かしたり、上下の方向をひっくり返したりします。
上の写真では、我が家の2台の車のエアコンフィルターを同時に洗ってます。
写真では分かりにくいですが、つけおきの洗浄液は、みるみる真っ黒になります。
あ、思いっきり生活感あふれる我が家の風呂場の写真で失礼してます。
私は家族に内緒で、このように自宅の風呂場でやってますが(^^ゞ、汚れが気になるなら、屋外やベランダでやってくださいね。
Step 3
つけおき洗浄が完了したら、水ですすぎ洗いします(数回)。このとき、フィルターをスポンジなどでこすってはいけません。
エアコンフィルターは、不織布でできていますので、こすると、繊維がケバケバになって剥がれてしまいます。
強い水圧で、勢いよくすすぐのもダメです。あくまでやさしく、静かに水に浸すようにしてすすぎましょう。
Step 4
すすぎが完了すれば、あとは乾かすだけです。
完全に乾かすために、24時間はぶらさげておきます。
乾くと、酸っぱいようなイヤな臭いもなくなり、ワイドマジックリンの、ほのかな洗剤臭になります。消臭効果もあるんですよね、ワイドマジックリンには。
さらに私は、いい匂いのする「ファブリーズ」をスプレーしてます。これをしておくと、気分的にも除菌がより完璧にできた気がするし、エアコンを入れた時に、やさしい香りがします。最初だけですが。。。
以上で、洗浄によるエアコンの掃除は完了です。
あとは、エアコンフィルターを取り外した時と逆の手順で、車に元通りにセットしましょう。
掃除の効果は?
そもそも、なぜエアコンフィルターをきれいにしておかねばならないか?
なんですが、
外気中の花粉やホコリが、社内に入ってくるのをブロックすること
だと思っていませんか?
もちろん、その通りで、なんら異論はありません。
ただ、私はそれ以上に、
エバポレーター(熱交換器)をホコリや雑菌から守る
という効果のほうを重視しています。
というのは、昔の車には、エアコンフィルターは付いてなくて、もう数年も乗ると、エバポレーターが真っ黒のカビまみれになって、それはそれは、不快で不健康な状態になっておりました(泣)
昔から車を運転してこられた方は、ご存知ですよね?
あのイヤな、カビくさい悪臭(;´Д`)!
会社の営業車なんか、タバコを吸う人も運転したりしていたので、それはもう、悲惨だったですね。。。オエ~
この状態になるのを防ぐのに、エアコンフィルターの存在は偉大なんですよね。
特に、エバポレーターにカビを発生させないためには、「フィルターの清潔さ」は、もっとも重要な要素だと考えています。
家庭用のエアコンでも、フィルターをこまめに掃除しないと、エバポレーターは悲惨な状態になりますもんね。。。
誤解を恐れずに言うと、車のエアコンフィルターの効果って、
「防カビ効果」>>>「ゴミ取り効果」
くらいの勢いで、理解してもいいんじゃないかと。
そのための、「掃除」であり「除菌」であるわけです。
そしてそれをするための、ワイドマジックリンであるわけです(笑)
注:
私は花王の社員ではありませんがっ(^▽^;)
多少、フィルターとしてのゴミ取り性能が落ちても、カビの温床となる汚れた状態を防いでやれば、軽く2~3年は使えるはず。
こういうふうに考えてるので、掃除をおすすめしております、ハイ。
おまけ情報です
最近、、、といっても3年ほど前ですが、わが家で購入した、シャープ製の空気清浄機の取扱説明書の中で、以下のような記述を見つけました。
うーむ、まさに我が意を得たり。天下のシャープが、ワイドマジックリンを推奨しているぞ!
高い清浄性が求められる、室内で使う空気清浄機においても、ワイドマジックリンで、お手入れできるじゃん!
これで、車のフィルターのお手入れができない理由がない?
ですよね~\(^o^)/
さいごに
エアコンフィルターは、むやみに交換せずとも、掃除することである程度は乗り切れます!
ということを紹介してきました。
でも、
「いや、私はキレイな空気こそ、最重要だ!」という方は、どうぞ毎年、交換してくださいね。
最近は、PM2.5などにも対応したエアコンフィルターもあって、(過剰に)車内の空気清浄性を、気にされる方も多いようですので。
私なんぞは、普段は自転車で街中を走ってることが多くて、ゴミも花粉もホコリも、思いっきり吸い込んでるんで(・_・;)、全然、気にならないんですけどね。
あ、でも北京市に生まれてなくて良かったとは思っとります。幸い、日本に生まれてきたので、これからも、エアコンフィルターの掃除は続けていくつもりです。
サンデーメカニックが趣味のひとつである私にとって、車をメンテナンスすることの喜びは、モノを大切に使うことができる!ということがあります。
エアコンフィルターの掃除は、その最たるものですね♪
- エコロジーだ!
- エコノミーだ!
- だから、楽しい!
みたいな感じですよ^^
よろしければ、ぜひこのメンテナンスに挑戦されてくださいね!
本記事が、ご参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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kagezouさま、はじめまして。
私、車もバイクも好きですが、ほとんど知識がありません。
先日プラグ交換したのですが、プラグ交換時期は何時?と調べてみると
kagezouさんのブログに目がいきまして、勝手ながら参考にさせていただきました。
他の知識も参考にさせていただきたいものがたくさんありますので
事後報告となりますが、リンクさせていただきましたのでご了承願えれば幸いです。
ふきさん、こんにちは。
コメントいただき、ありがとうございます。
*コメントがすぐに表示せず、ご迷惑をおかけしすいませんでしたm(__)m
素敵なブログをお持ちなんですね^^
883いいですね!憧れの的です。
リンクは、もちろんオーケーです。
このブログでお役に立てることがあれば、ご活用ください。
それでは、よろしくお願いいたします。
kagezou様、はじめてのコメント失礼致します。
とても参考になる説明をして頂きありがとうございます。
次回にエアコンフィルターの清掃、チャレンジしてみようと思います。
横浜大家さん、こんにちは。
コメントいただき、ありがとうございます。
記事が参考になれば、嬉しいです。
エアコンフィルターを掃除してまで使うのは、みみっちいような気もするのですが^^;、モノを大切にする!という精神で取り組んでます。
ぜひ、トライされてみてください!
この度、
kagezouさんのブログを拝見し、早速、実行したところ、車内の空気が一変し、清々しい気分になりました。大変ありがとうございました。
さて、話しは変わりますがエンジンのエアフィルターも同様に出来ますか?
厚かましい質問で申し訳ないですが良ければ教えていただきたくよろしくお願い申し上げます。
後藤さん、こんにちは。
コメントいただき、ありがとうございます。
記事がお役に立てたなら、すごく嬉しいです。
>エンジンのエアフィルターも同様に出来ますか?
これは、同じ方法ではできません。。。
エアフィルターには、次の3つのタイプがあります。
1.ビスカス式
2.乾式
3.湿式
1項は、使い捨てです。
2項は、車種により様々なタイプに分かれます。
中には、洗浄できるものもありますが、見分けは困難です。
3項は、洗浄しての再利用ができます。
但し、記事と同様の方法ではできません。
専用のクリーナーと、同じく専用のフィルターオイルが必要になってきます。
ということで、3項以外は、再利用できないとご理解いただいたほうがいいです。
最近の車は、スロットルボディ周辺に、エアの吸入量や温度を計測するセンサーがいくつか付けられています。
それらが計測しているデータに異常が発生すると、コンピューターがエラー表示を出したり、最悪の場合はエンジンを停止させたりします。
もし、水洗いの洗浄によって、フィルターに異常が生じたりすると、非常にやっかいなことになるんですね。
よって、エアフィルター(エアクリーナーエレメント)は使い捨てにされることをおすすめいたします。
最近のエアフィルターは長寿命化してきており、交換頻度も少なくなってきてますね^^
fiat500の純正エアコンフィルターは交換時、触った手がつるつるになります。
ということは何らかのオイルが塗布されていると想像します。
洗剤で洗ったらオイルが取れてしまうので洗うのは明らかに吸着性能を下げると思います。
どっかのサイトでエアフィルターは物理的ろ過、静電気吸着、オイルによる吸着とも書いてありました。
ポンポンさん、こんにちは。
コメントいただき、ありがとうございます。
エアコンフィルターが湿式の場合は、洗わずに交換のほうが確実ですね。
その旨を、記事に追記させていただきました。
ご指摘をいただき、ありがとうございました!
はじめまして。
ガソリン価格比較サイト gogo.gs 運営事務局の古沢と申します。
この度、gogo.gs運営ブログ内にて、御社掲載記事を紹介させていただきました。
カーエアコンのフィルター交換してますか!?
https://blog.gogo.gs/1529889063/
ご紹介させていただいた記事の内容等に修正の必要・取消等のご意見がございましたら、記載させていただいたメールアドレスまでご連絡いただきたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
gogo.gs事務局(株式会社ゴーゴーラボ) 古沢
古沢さん、こんにちは。
ご連絡をいただき、ありがとうございます。
記事を紹介していただくことは、私としても嬉しいことなので何も問題ありません。
貴社の何かのお役に立てれば幸いです。
今後共よろしくお願いいたします。
こんにちは。
gogo.gs事務局 古沢です。
ご承諾いただき、どうもありがとうございました!
今後も、ご参考にさせていただくことがあるかと思いますので、その際はどうぞよろしくお願いいたします。
古沢さん、こんにちは。
はい、こちらこそよろしくお願いいたします。
私でできることならば、いつでも協力させていただきます。
では、よろしくお願いいたします。