デロンギのエスプレッソ・カプチーノメーカーを購入して半年が経ちましたので、本音でレビューをしてみたいと思います。
私が購入したモデルはEC200で、今のEC221のひとつ前の仕様です。
EC200とEC221の違いは、30分オートオフタイマーが、あるかないかだけの違いで、エスプレッソを淹れる性能は全く同じです。
ちなみに、購入は神戸三田のアウトレットで、価格は9800円(税込)でした。
多分、新モデルへの切り替え直後で、バーゲンされてたんだと思います。
では、使い方とレビューをどうぞ。
使い方
エスプレッソを淹れるのに、二通りの使い方があります。
- 専用のカフェポッドを使う淹れ方
- 自分でコーヒー粉を準備する淹れ方
前者は利便性に優れ、後者は経済性に優れます。
まず、次項でカフェポッドを使った使い方を説明します。
カフェポッドを使う淹れ方
とても簡単です。手順は、ざっくり以下となります。
- カフェポッドをフィルターホルダーにセットする
- フィルターホルダーを本体に取り付ける
- スイッチを入れてエスプレッソを抽出する
- 抽出後は、カフェポッドを捨てる
カフェポッドを使用する場合は、カフェポッド専用のフィルターホルダーを使用しますが、もちろんこれも付属しています。
こんな感じのモノです。
使い方も楽だし、デロンギ純正のカフェポッドは、味も良いです。
問題はランニングコストですが、これは後述します。
コーヒー粉を使う淹れ方
私は、コーヒー粉を使用しています。
少し手間ですが、手順を楽しめるし、いろいろな種類のコーヒー豆を楽しめます。
基本的な使い方は、次の動画を見ていただくと、よく分かります。
作り方そのものは、難しくはありません。
詳しい取扱い説明書も付いてますので、一度手順を覚えると誰にでも簡単に操作できると思います。
難点は、準備や後片付けの手間が多いことです。
これについては、下のレビューのところで記載します。
本音レビュー
レビューですが、カフェポッド使用時とコーヒー粉使用時ではかなり条件が変わってきますので、比較する形で進めます。
1杯当たりの値段
気になる、ランニングコストです。
カフェポッドの場合
1杯当たり60円~100円
デロンギの場合、44mmサイズのカフェポッドを使います。
デロンギ純正のカフェポッドを使うとなると、ネット店の最安値のところで買い求めても、1杯当たり約60円はかかってしまいます。
純正品以外では、業務用と称して数量の多く価格も割安なカフェポッドもあるようなので、毎日何倍もエスプレッソを飲みたい方は、試されてみてもいいかもしれません。
コーヒー粉の場合
1杯当たり約20円
100grで300円の豆を使い、2杯を同時に入れた場合の計算です。
私の場合は、コーヒー生豆を買って、自分で焙煎しているので、1杯当たり10円以下になってます。
味
カフェポッドの場合
当たり前ですが、それなりにおいしいです。
イタリアのバールで飲むエスプレッソに肉薄していると思います。
なんの苦労もテクニックも必要とせず、本場イタリアの味が再現できるところが、デロンギの優れているところです。
ただ、いくら無酸素パックといえども、鮮度は重要です。
古いカフェポッドは、香りが落ちているのが分かります。
カフェポッドの場合、確かに美味しいのですが、味が画一的になることが、少し面白みに欠けるような気がします。
コーヒー粉の場合
これは、美味しく飲むのも、まずく飲むのもあなたのこだわり次第ということになります。
一般的な考えとして、
新鮮なコーヒー豆を、挽きたてで使うと、カフェポッドより美味しくなる、
との認識がされているのではないでしょうか。
コーヒー粉を使う場合のメリットは次のような点です。
- さまざまな種類のコーヒー豆を、楽しむことができる
- 挽きたての新鮮な香りを、楽しむことができる(ミルがある場合)
- 味の濃淡を、簡単に調整できる
自分の好みの味を追求したい人には、こちらがおすすめです。
私も、コーヒー粉派で、試行錯誤することを楽しんでます。
また、コーヒー粉を使えば、1回の操作で、2杯分を淹れることができるので、さらにランニングコストを下げることができます。
ところで、
エスプレッソの場合、コーヒー粉は、極細挽となります。
味を追求するのであれば、挽き加減が調整できる電動ミルが、エスプレッソメーカーとセットで必需品となってきますので、揃えておきたいところです。
市販の極細挽コーヒー粉は、酸化が早く、賞味期限は相当短いと考えておいたほうがいいです。
下の写真は私の愛用品ですが(メリタ製)、価格も安く(5000円ほど)、コーヒー粉派には必需品だと思います。
さて、コーヒー粉の味について、もうひとつの比較をあげておきたいと思います。
それは、直火式エスプレッソメーカー(以下、マキネッタ)でのエスプレッソと、デロンギエスプレッソメーカーによるエスプレッソとの味の比較です。
マキネッタとは、下の写真のようなものです。
下部の水が沸騰するとその蒸気圧で、沸騰水が中部のコーヒー粉を潜り抜けて、上部に上がってくる構造です。
結論をズバリ!
デロンギに軍配があがります。
デロンギエスプレッソメーカーは、抽出圧力(9気圧)と、抽出温度(90度)において、コーヒーのおいしさを引き出すことに、最大限の配慮がなされた設計です。
やはり、こちらが味も、雰囲気も勝ります。
マキネッタは、手軽なんですが、沸騰水を低圧で通す構造のため、クレマ(ムース状の細かな泡)もほとんどなく、苦みや渋みもやや強く出ます。
これはこれで、美味しいのですが、コーヒー本来の旨みは、デロンギエスプレッソメーカーには及びません。
同じコーヒー粉を使っても、別のエスプレッソができる感じです。
メンテナンス
圧倒的に、カフェポッドのほうが楽ちんです。
カフェポッドであれば、ポッドを入れて出すだけ、のイメージです。
コーヒー粉の場合は、フィルターや給湯口が粉まみれになりますので、これをきれいに落とすのが、結構手間です。
とりわけ、給湯口側の粉落としは面倒です。
また、フィルターにコーヒー粉を詰める時に、どうしても、周辺に粉が飛び散ります(動画参照)。
使用直後は、とても熱いので、さましてからハブラシを使って落とすのがいいと思います。
ここでも、コーヒー粉との戦いを強いられるわけです。
味のバリエーションを楽しむ喜びと、後の手入れの手間との両者を、天秤にかけて判断してください(^▽^;)
ミルクフォームの作り方
牛乳にたっぷりと泡を立てるには、多少のコツがいります。
以下となります。
- 乳脂肪分の高い牛乳を使う
- 良く冷えている状態で使う
- 熱の伝わりやすい容器(ステンレス製など)を使う
- 蒸気を通しすぎない(熱くしすぎない)
まとめ
最後になりましたが、要点をまとめておきます。
- 本格的なエスプレッソとカプチーノが楽しめる
- ランニングコストか?手入れの手間か?どちらかを強いられる
- 当初は、コーヒー粉やミルクが飛び散りまくるので、慣れが必要
- ミルクフォームが手軽にできるので、女性や高齢者に受けが良い
- 本体に原産国表示がないが、どうみても中華製的である
以上、ご参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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豆を挽く電動ミルですが、「カリタ製」とありますが、どう見ても「メリタ製」ですね。
メリタのパーフェクトタッチⅡCG-5Bです。
kogoさん、こんにちは。
>どう見ても「メリタ製」ですね。
うわー、間違ってました(汗)メリタ製です。
すぐに記事を修正しました。
間違いを教えていただき、ありがとうございましたm__m
こんにちわ
今回のレビュー大変参考になりました
ところで使用後についてはどうなのでしょうか
粉の処理や機械のクリーニング等の後始末についてです
このあたりの手間についても教えていただきたい
クラウンさん、こんにちは。
コメントいただき、ありがとうございます。
使用後の手入れですが、最近はすっかり「手抜き」してしまってます^^;
どのようにしているかというと、抽出後は使い終わったコーヒーパウダーを外して捨てるだけで、マシン側は何もしてません。
コーヒーパウダーの捨て方ですが、抽出後はかなり押し固まってますので、箸などを使って掘り起こすようにすれば、バサッと落ちてきます。ゴミ箱の上で作業するようにしています。
次に使う前に、抽出口について干からびているパウダーを、歯ブラシを使って落とします。それからフィルターホルダーをセットしない状態で下にカップを置き、このカップ1杯分のお湯を本体に通します。
こうすると本体内がお湯で洗浄されるし、カップも温めることができます。
ミルクフォームを作った時は、上記の吹き出し口に付いている樹脂製の口金を外して洗わなくてはなりません(ネジ式なので簡単に外せます)。
これは使用直後にやってます。時間が経つとミルクがこびりついたようになりますが、直後ならば水洗いだけできれいになります。
ざっと以上のような感じとなりますが、慣れると手間だとは感じない程度です。
ご参考になれば幸いです。