バイクの洗車ですが、車のようにホースでジャブジャブと水をかける洗い方は、繊細なバイクにとっては、決して理想とは言えません。
バイク洗車に適した道具を揃えれば、水を使える場所がなくても、きれいに洗うことができます。
ここでは、私が長年、実践している、水を殆ど使わないバイクの洗車方法を紹介したいと思います。
これから紹介する方法で洗車すれば、場所や時間に悩まされず、楽しく洗車することが、できるようになります\(^o^)/
はじめに・・・
マイバイクです。
新車で購入して、下の写真を撮影した時点で、走行距離は、11万キロ!です。
写真で見ると、分かりにくいんですが、サビや汚れは全くないです。
これまで、泡だらけにしたり、ホースで水をかけたりして洗車したことはほとんどありません。多分2、3回くらいだと思います。
水をかける場合は、ドロ汚れしている部分だけに、最小限の量をかけるだけです。
バイクは、コマゴマとした機能部品や、電装品がむき出しになっているので、車のボディを洗うような感覚での洗車はNGです。
車のボンネットの中を掃除する、という感覚で洗車してます。
オフロードバイクはともかく、オンロードバイクでは、よほどのことがない限り、洗車に大量の水は必要ないです。
むしろ、水をかけたことの弊害のほうが心配です。
では、私の洗車方法を、公開します。
使っている道具類
写真で順番に紹介していきます。
(すべての写真は、クリックで拡大することができます)
全部そろえても、プラボックスひとつで収納できる程度の量です。
価格的にも、安いものが大半なので、難なくそろえることができると思います。
道具その1 水 源
これが、基本となる水源です(*´▽`*)
たったこれだけで、OKです。ちゃんと洗えます。
左から、
- 洗ビン(化学の実験などで使うものですね)
- カーシャンプーを薄めた洗剤のスプレー
- メタノール(薬局で買うことができます)
水は、洗ビンにいれて、必要に応じて、チョロチョロと使います。
メタノールは、油汚れや、樹脂パーツの汚れ落としに使います。
準備する水の量ですが、2リットルのペットボトルひとつあれば、十分に足ります。
道具その2 ケミカル
ケミカルは、これだけあれば十分です。
左から、
- パーツクリーナー
- チェーンクリーナー
- 泡の洗剤
- 浸透潤滑剤(サビ止めとして使用)
- フクピカスプレー
この中で、必須はパーツクリーナーと浸透潤滑剤です。
あとは無くても、なんとでもなります。
道具その3 ブラシ類
バイクは、大きいものから小さいものまで、いろいろな形のパーツの集合体なので、それらへの対応として、洗車(掃除)用の、ブラシ類をそろえることは、とても大切です。
ブラシ1
大きいものから紹介します。
これらは、下回りや、シリンダーブロック回りに使います。
車の洗車ブラシのような、大きいブラシは不要で、小回りの利くブラシがいいです。
左端のブラシは、台所用のものです。
右端は、トイレ用のブラシですが、先端の角度を、曲げて変えてます。
ブラシ2
中間サイズのものです。
ブラシというか、ハケですね(^▽^;)
ハケは、やさしく洗えるし、小回りが利くのでおすすめです。
ブラシ3
見てのとおりの歯ブラシです。
いろいろな形の歯ブラシがありますが、便利なものは次にあげる形状をしているものです。
- ブラシの柄が長い → 左2本
- ブラシ部分が細い(小さい)→中央2本
- ブラシの毛にギザギザが付いている→右から3番目
- ブラシ部分に角度が付いている→右2本
ブラシヘッドが細い(小さい)ものは、特に便利で、キャリパーやチェーンの掃除の必需品と言ってもいいでしょう。
一番右の歯ブラシは、自分で曲げたものです。
歯ブラシは、バーナーで少しあぶると、好きな角度に曲げることができるので、用途に応じて工夫してみてください。
基本的に、歯ブラシは使い捨てにします。
パーツクリーナーなどで、溶けてしまうものも多いです。
私の場合は、出張でビジネスホテルに泊まる時に、必ず歯ブラシを持ち帰って、ストックするようにしてます。
こんなにたくさんはいりませんが、一回の洗車で、数本はあったほうがいいでしょう。
ブラシ4
定番のワイヤーブラシと、ナイロンブラシなどです。
洗車に使うと言うよりも、かたくこびり付いた汚れや、サビを落とすのに使います。
左の3本は、スクレーパー類です。
ワイヤーブラシと、スクレーパー類は、下手に使うと、キズが付くので、出番は少ないですが、あると便利なものです。
道具その4 小 物
ここで、紹介する小物の道具類ですが、これがバイクを美しくキープするための、キモとなる部分です。
準備するのに、ほとんどお金もかかりません。
これらの小物を揃えると、隅々まできれいにすることができ、バイクライフが楽しくなること、間違いなしです。
お箸(笑)
竹串や割りばしは、細かな部分を徹底的にきれいにするのに大活躍します。木は柔らかく、キズも付きにくくて、バイクに良い素材です。
カッターナイフで、先端を削って、目的に応じた形にすると便利さがアップします。汚れを掻き出すようにして使います。
先端が汚れたら、削りなおせば、また性能がよみがえります(^o^)/
カッターナイフと一緒に、筆箱などにまとめて入れておくと便利です。
綿 棒 フクピカ
綿棒は、くぼんだ所の掃除に、大活躍してくれます。
メタノールや浸透潤滑剤を、浸みこませて使います。
とりわけ、アーレンキーボルトのヘッド穴の掃除には、無くてはならないと言っても良いくらい便利です。
フクピカは、タンクやカウルの水無し洗車として使います。
紐状に細く切って、小さな隙間にフロスとしても使うと便利です。
軍 手
バイク洗車の必需品です。
広い面積のところは、水を含んだ軍手でなぜてやるだけで、きれいになります。
細かい所は、指先を使って洗います。
入り組んだところでも、手で触ることができれば、それだけで、汚れは落とせます。
軍手本来の、手の汚れや怪我の防止機能も、ありがたいです。
軍手も、基本的には使い捨てがいいと思います。
道具その5 コンプレッサー
これは、保管場所や電源が必要となるので、オプションです。
これが、あるとないとでは、DIYの幅が大きく変わるので、紹介だけしておきます。
エアツールは一度使い始めると、もう手放せなくなってしまいます。できれば、小型のものを一台持っておきたいものです。
最近では、ホームセンターでも、低価格のものが販売されています。
写真は、10リットルのアルミタンク付きの、小型コンプレッサーですが、洗車時には、エアガンをつなぎ、水分をふき飛ばすのに使ってます。
洗車方法
バイクの洗車で大事なことは、上記で紹介したような道具を揃えることで、具体的な洗車の方法については、お持ちのバイクに応じて、工夫いただければ良いと思います。
一応、私のやり方を簡単に紹介しておきます。
泥汚れ
- 汚れているところに、洗剤をスプレーする
- 適当な形状のブラシを使い、軽くこする
- ブラシでこすりながら、洗ビンで水をかけて流す
- 水をふき飛ばす
油汚れ
- パーツクリーナーで、大きな汚れを落としておく
- 泡洗剤、あるいはメタノールなどと、ブラシを使って洗う
- 仕上げは、浸透潤滑剤で拭きあげる
細かなところ
- 歯ブラシ、箸グッズ、綿棒をフル活用する
- 水は使わず、浸透潤滑剤かメタノールを使用する
- サビの出やすいところは、綿棒で浸透潤剤を薄く塗布する
広い面積のところ(タンク、カウルなど)
- 大きな砂や泥を落とす
- フクピカ(スプレーもしくはシート)で拭く
洗車後
洗車後は、必ずエンジンが温まるまで走行します。
入り込んだ水を、エンジンの熱で乾かすためです。
各部のスムースな作動の確認と、サビの発生防止のためにも、洗車後の走行は重要です。
バイク洗車のコツ
最後になりましたが、バイクを美しく保つコツを伝授します。
バイク洗車は、パートを決めて、分けてやる!
例えば、
- 外装パーツ
- エンジン回り
- ブレーキ回り
- チェーン回り
- メーター回り
- サス回り
というふうに分けて、時間のある時に、1パートずつ仕上げていきます。
週に一度やってゆくと、一回当たりの作業は、1時間ほどですので、楽にかつ丁寧にできます。
DIYは、苦しまず、楽しみながらやりたいものです。上記の方法ならば、楽しくできますよ。
以上、お役に立てれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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初めまして!
自分も今住んでいるところ、水を使った洗車ができずかといって洗車場でも汚れを十分に落とすことが出来ず悩んでました。
このサイトで水を使わない洗車をしり、早速必要なものを集めました(笑)
今週ドラスタ洗車したいと思います!
ありがとうございました!
YAMAHA愛好家さん、コメント有難うございます。
ドラスタ、いいですね!磨き甲斐のあるモデルは、大好きです(笑)
記事内では、紹介し損ねていますが、超微細コンパウンドや、
メタルクリーナーなども、うまく使うと、輝きが俄然増しますので、
うまく組み合わせて、工夫されてみてください。
バイクの安全運転は、磨き上げることから!
っと思ってます。
お互い、ガンガン、きれいにしましょうね(*^^*)
こんばんは。
洗車方法大変参考にさせて頂きました。
使用道具の中で気になることがありましたので、お一つ質問。
水源の所、メタノールとエタノールを混合した燃料用アルコールでも可能でしょうか?(写真ではエタノールとなっていますが・・・)
また使用する際は、水で薄めたりしますか?使用上の注意点等あれば教えて頂きたいです。
下忍さん、コメントいただき有難うございます。
ご質問の件です。
アルコールの部分では、写真と説明とが違っていてすいません。
今まで、エタノール、メタノール、イソプロパノールを
単独、あるいは混合して使ったことがあります。
いずれも、原液のままで、薄めずに使ってますが、相手が金属であれば
まったく問題ありません。
ただ、相手が樹脂の場合や、塗装面の場合は、念のために
事前に目立たないところで、溶解などがない事を、確認したほうが
いいと思います(ほとんどの場合は、大丈夫ですが)。
使用時に注意していることは、「火気厳禁」です。
アルコールは爆発性はありませんが、万一、火が付くと、
よく燃えますので、この点は注意が必要です。
私の場合のアルコールの使い方ですが、布に付けて、
フェンダーやエキパイやスイングアームなど、
比較的平滑で、面積の広いところに付いた
ピッチやタールをふき取るのに用いています。
それ以外の、細かい部分は、パーツクリーナーで
バシュー!とやることが多いです。
ご参考になれば幸いです。
ありがとうございます。
参考になります。
私も以前から、近くにバイクの洗車場が無いか?探してました。しかし、あなたのこの洗車方法を教えて頂き、本当に素晴らしい事だと思いました。早速、100匀ショップで、ハケや簡単な道具となる物を買って来ました。『バイク洗車は、パートを決めてやる!』本当に良い事を考えて頂きました。明日から、挑戦して見ます。楽しみです。
新村さん、こんにちは。
コメントいただき、ありがとうございます。
記事がお役に立てたなら、とても嬉しいです。
バイクをきれいに保つことは、いいことだらけだと感じています。
・トラブルの早期発見
・サビ、腐食の防止
・機能部品の作動良好化
・汚れ付着の防止(ワックスによる)
・愛着心のアップ
などなど。
この積み重ねが、何より「安全運転」に繋がる行為だと実感しています。
どうぞ、ピカピカのバイクで、安全で楽しいバイクライフをご満喫ください!
こんばんは、しまったここの記事も見逃している。洗車用のグッツが物凄いですね。モーターバイクは、既に残り1台になっていますが‥ 結構ほこりまみれです。この記事は読むだけでもかなり楽しいです。 高そうなコンプレッサーも素敵です。
ワックスに付いては、最近はあまり(いや、ほとんど)使いません。白の場合余計汚れる場合があるからです。最近沢山のメーカーから、ガラスコーティング剤が出ていますが、それがお奨めです。(迷うぐらいあります)私の場合ワコーズのバリアスコートですが、1回塗ると持ちがいいから、最初のチョイスが肝心ですね。
どれが一番いいかと聞かれると、やはり分かりません。試すんだったら、車ごとに変える事になります。大変ですね‥ でも、かげさんなら出来そうです。
リキマルさん、こんにちは。
最近またバイク熱が出てきて、妄想を掻き立てる毎日です。
私も久しぶりにこの記事を開いてみたんですが、熱が上がってきました(笑)
>ワックスに付いては、最近はあまり(いや、ほとんど)使いません。
→バイクは塗装面が少ないので、ワックスは使わなくてすみますね。
ガラスコーティング剤に関しては、私もバリアスコートを発売当初からずっと使ってます。実はコーティング剤の比較記事を作りたいと思っているんですが、次から次へと新製品が出るので、タイミングを見失っています。
バイクでは「プレクサス」を愛用していますが、これも優れものですよ。またどこかで記事にしておきますので、お楽しみに。
カウルの部分の洗い方なんですが、砂や埃の落とし方はどうされてますか?
R25大好きっ子さん、こんにちは。
コメントいただき、ありがとうございます。
>カウルの部分の洗い方なんですが、砂や埃の落とし方はどうされてますか?
→砂やドロの付き方が激しい時は、やはりホースで少量の水を書けながら泡立てたカーシャンプーを付けたスポンジで優しく洗います。
ホコリ程度の汚れの場合は、カーシャンプを薄めて入れた石鹸水をスプレーして泡だらけにして、その後拭き取っています。
ポイントとしては、石鹸の泡を利用して、強くこすらずに汚れをすべらせるようにして洗い流すことでしょうか。
以上、ご参考になれば幸いです。