「さあ、車に乗って出発するぞ」と、駐車場に行くと、あれっ?なんだか、おかしい!。
よく見てみると、「うわぁ、パンクしてるかも!?」という、経験はありませんか?
気持ちも、へこみますね(-_-メ)
私は、車やバイクのヘビーユーザーなので(^▽^;)、よくパンクには見舞われてます。
最近の自動車タイヤは、耐パンク性が向上しているとはいえ、(経験的に)5万キロに1回くらいの感じで、パンクにあいます。
ここで、DIYで、チャチャッ!とパンク修理ができれば、修理代を大幅に節約できますし、愛車への愛着も増そうと
いうものです。
私は、大型バイクでのロングツーリングが趣味なのですが、バイクの場合は、自分で、その場でパンク修理ができないと、死活問題なんですよね。
で、必然的に、パンク修理のスキルが身に付きました(*´▽`*)
パンクに対する初期対応や、パンク修理のコツが分かれば、パンクは、恐れるほどのトラブルではないですよ(*^^)v
DIYが好きな人には、是非身に付けておきたいスキルの一つです。
最初に、パンク修理キットの老舗、マルニ工業が公開している公式動画を見て、修理の全体イメージを頭に入れましょう。
それでは、DIY派のあなたに、
車のパンク修理の方法を分かりやすく解説
してみたいと思います。
初期対応での、重要ポイント3点
重要
突き刺さっている異物を抜かない
タイヤに、何かが突き刺さっているのを見つけても、これを抜いてはいけません。抜いた途端、空気が漏れて、走れなくなります。
昨今の、スチールベルト入りラジアル構造のタイヤは、釘などの異物が刺さっても、すぐには空気が抜けません。パンクに、何日も、気が付いてないことも多いのです。
重要
空気を入れ足して自走する
まずは、これをしてみることが第一歩です。
パンク箇所が分かりにくい場合も、空気を入れ足すと、見つけやすくなりますしね。
出先でパンクした時などは、空気さえ入れることができれば、大体の場合、自宅まで帰り着けます。
この時、ゆっくりと慎重に運転することは、言うまでもありません。
ところで、空気入れは、どうする?
年式の新しい車の大半には、もはやスペアタイヤは装備されていません。
その代り、下の写真のような、応急修理キットが付属しています。
ここには、必ずシガーライターを電源とするコンプレッサーが入っていますので、これで空気を入れます(写真上の機械)。
下に見えているボトルが、シーラントと呼ばれる応急修理剤です。
もし、あなたの車がスペアタイヤ装備車であれば、カー用品店などで販売されている、携帯コンプレッサーを、一つ準備しておくことを、おすすめします。
写真のもので、1500円くらいです。
私は、これを常に車に積んだままにしています。
重要
シーラントを、タイヤの中に入れない
これは、声を大にして言いたい!
あえて、誤解を恐れずに言うと、シーラントは、百害あって一利か二利くらいしかリターンがない、ものです。
これを安易に入れた日にゃあ、後々えらい目に合います。
どのように、困るかというと、
- 後から解説の、恒久修理が非常にやりにくくなる
業者に修理を依頼すると、嫌がられるし、高くつく - タイヤとホイルの中が、ずっとベタベタ状態になる
- シーラントに含まれる固形分が、バルブの弁体に付着し、
最悪の場合、ここからスローパンクを起こす - このホイールだけが、重くなり、重量バランスが崩れる
などです。
私は、車でもバイクでも自転車でも、これで痛い目にあっています。
シーラントを使うのは、どうしようもなくなった時の、最終手段としましょう。
どうしようもなくなった時は、シーラントでも治らない事が多いのですが・・・
修理方法
お待たせしました。具体的なパンク修理は、以下の手順でやります。
以前、私がパンクを修理した時の写真を使って解説します。
ホイールを外すと、作業はやりやすいのですが、外さなくても、パンク箇所を、作業のしやすいところにもってくれば、なんとかなります。
私は、いつもホイールは外さずにパンク修理してます。
では、スタートです。
尚、これから紹介する方法は一般的な修理方法ですが、プロのパンク修理屋さんから見れば、応急修理の部類に入るとのことです。
完璧な修理方法とは、タイヤを外してタイヤの内側から、パッチを熱で加硫接着する方法になります。
恒久的修理方法をお望みの方は、こちらで紹介する方法ではなく、正しい知識と豊富な経験をもつショップに任せることをおすすめします。
STEP 0 準備する修理キット等
これがなくては、始まりません。パンク修理キットです。
私は、以下の写真のものを、常備車載しています。
内容的には、
- 紐状の修理シート(中央の箱の中)
- 修理剤を打ち込むニードル(写真の一番左)
- ゴム糊(スプレータイプ:乾燥しないので便利)
- パンク穴にゴム糊を塗るリーマー
- 異物を抜くためのペンチ類
- 修理剤のカットに使うカッターナイフ(もしくは、ニッパー)
などです。
一番重要な、修理シートが分かりにくいので、箱から取り出した写真がこれです。
これは、セパレーターに包まれている状態ですが、材質的には、ナイロンの紐状の繊維を芯に、生ゴムが被覆されている構造です。
商品名は、パワーバルカシート(マルニ工業製)というものです。
ご参考までに、バイクの場合は、これを積んでます。
必要最小限の装備ですが、空気入れの代わりとして、炭酸ガスポンべがアイテムとして加わります。
また、最近ネットで、こんなものも買ってみました。
いったい、どれだけ持ってるねん!って、突っ込まれそうですね(-_-)/~~~ピシー!ピシー!
まあ、趣味なので、許してください(^^;
写真右の、パンク修理キットは、確か1800円くらいでした。
パンク修理の修理代が、最低でも2100円ほどかかることを思えば、修理一回で、元が取れますね。
このキットで、3回パンク修理できます。
STEP 1 パンク箇所を見つける
ほぼ100%に近い確率で、釘・木ネジ・ボルトなどの異物が、タイヤに垂直に突き刺さってます。
この場合は、釘の頭だけが見えてますね。
プライヤなどを使って、恐る恐る引き出してみると、
「あっちゃー、やっぱりあかんわぁ(/ω\)」
と、いいつつも、内心、シメシメと喜んでたりしてますが(^^;
STEP 2 パンク穴にゴム糊をつける
観念して、最後には、異物(この場合は釘)をズボッと引き抜きます。
その途端、残っている空気が、プシュ~と抜けてきます。
(シーラントを入れてると、この時に噴き出してきて、最悪です。)
すかさず、修理キットに付属のリーマーを使って、ゴム糊を、パンク穴の内部に塗り込みます。
STEP 3 修理剤を打ち込む
ニードルの先端に、修理剤をセットし、ここにもゴム糊をたっぶり塗ります。
ゴム糊は、潤滑剤としての働きもしているので、ドバドバとつけましょう。
あとは、えいやっ!と、押し込みます。
修理シートは、繊維の芯で補強されているので、どれだけ力を入れて押し込んでも切れることはありません。
奥まで押し込んだら、ニードルを引き抜きます。
ニードルは、先端が割れており、そこを修理シートがくぐりますので、問題なく引き抜けます。
STEP 4 仕上げと空気補填
飛び出している修理シートを、カッターなどで切り取ります。
ゴム糊で、周囲がベタベタ状態ですが、これは走ればすぐに取れますので、ここでは何もしなくていいです。
最後に、所定空気圧まで、空気を入れ足します。
写真のような、自転車用空気入れでも、空気を入れることができます。少し、肉体労働ですが(^▽^;)
ご苦労様でした。これで、修理は完了です。
この修理方法は、恒久修理となりますので、後は安心して通常走行ができます。
STEP Final 1年後には・・・
先日、上記で修理したタイヤが寿命を迎えたので、交換しました。
タイヤは、摩耗して、見事にツルツルになってます。
もちろん、一年間、エア漏れもなく、しっかりと走ってくれましたよ。
赤丸のところが、修理シートが打ち込まれているところです。
完全にタイヤと一体化していますね。
パンク修理は、決して、難しい修理ではないことが、お分かりいただけたでしょうか。
一度、経験すれば、二回目からはゆとりを持って修理できます。
是非、上記をご参考にされて、チャレンジしてみてくださいね。
DIYはたのしいですよ!!
それについては関連記事がありますので、よろしければどうぞ!
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よく日本では誤解をされていますがこの一般的な修理方法は応急処置であって恒久的修理にはなりません。
また法令でパンク修理したタイヤは制限が課せられ最高速度80km/h以下 以前パンクした箇所より30cm以上離れている事が条件になります。
恒久的修理方法としましては焼付け修理と裏側からバンソコのようなパッチというものを貼り付ける必要があります。
前者は生ゴムをを詰め高温または低温焼きという方法をします
またタイヤを外さず修理することは大変危険です、子供の頃経験あると思いますが靴を長期間サンダル履きをした靴がひび割れしますよね。
コレと同じことがタイヤにも起きますのでここでご説明のある修理方法で空気を入れてしまうと爆発最悪死亡事故につながります。
年間数名がこれが原因で死人が出ています(プロや自衛隊でも事故を起こしています)
タイヤは一件高い商品ですがご自身の安全を守るためにも正しい知識と経験豊富な方にお任せすることをおすすめします。
某タイヤ販売員さん、こんにちは。
コメントいただき、ありがとうございます。
PROの方のアドバイスは大変勉強になります。
早速、記事のなかにも、恒久修理を推奨する一文を追加しました。
貴重なご意見ありがとうございました。
先日、雪の日にタイヤがネジを拾ってしまい、パンクしてしまいました。
「某タイヤ販売員」様の書き込みをみて、自分で修理することを断念、
某タイヤ専門店に修理を頼むと、タイヤを外して、恒久修理をしてくれるのか?
と、思いきや簡易修理でした、料金3000円+税
修理後バランスもとっていなかった。まぁ必要とは思わないが・・・
「法令でパンク修理したタイヤは制限が課せられ最高速度80km/h以下」との説明も無し!
以前乗っていたスポーツタイプの車なら、修理ではなく、タイヤの交換を考えたが
いま乗っているエコカーでは、こんなもんでよいか?
でも、いま乗っているエコカータイヤを変えても1本1万円ぐらい・・・
それなら、とりあえず自分で直して、次回点検時に交換って手もあると思いうので、
アマゾンでパンク修理キットを購入しました。
エコカーには、シーラントと電動空気入れが、標準で装備されているので、これで万全です。
通りすがりさん、こんにちは。
コメントいただき、ありがとうございます。
>恒久修理をしてくれるのか?
>と、思いきや簡易修理でした
私見ですが、今回記事で紹介したパンク修理キットでの修理が、恒久修理になるのか、あるいは簡易修理になるのかは、パンクの状態によると考えています。
記事で紹介したような、釘がまっすぐに刺さって、タイヤに小さな穴が開いただけのパンクであれば、恒久修理といって良いほど安定したパンク修理ができます。
一方、パンク箇所が、
・トレッドの溝の下の薄いところであったり、
・キズの状態が断裂していたり、
・大きなものが突き刺さった場合は、
今回の方法では応急修理すらできません。
今回は、ネジが刺さったとのことですので、タイヤ専門店さんのほうでも、この修理方法で十分大丈夫だと判断されたのだと思います。
そういう観点で、ご購入になったパンク修理キットについても、使用の可否を判断されてはいかがでしょうか?
>次回点検時に交換って手もあると思いうので、
これが、一番信頼できる恒久対策ですね!
安全第一で、楽しいDIY生活を満喫されてください♪
今晩は、早速かげさんから教わった、又候書きたい病です。
ここ新車で何台もパンクはしていません、でも路肩を歩いているとパンクの原因になる、スクリューなど必ず落ちていますね。側溝へ蹴りこんだりしています。稀に拾ってポケットに入れたりしますが、忘れていつまでも入っています、危ないですね。(洗濯で怒られたり)
さて私もパンク修理キット持っています。(もう使えるか不明=新しいのが良いかも)修理したくてウズウズしています。(わざわざくぎを刺す=ばかですね)
かげさんの修理キットは見たことがありません。私はエーモン(良い物と言う意味かと)
プラグは4ミリ:5ミリがあります。(互換性はありません)5ミリの物で、アマゾン送込1300円ぐらいです。プラグ2ケ入り(プラグと接着剤だけのキットもあります6632)
折り返しプラグでないので、スッキリです。(5ミリタイプ6631)
次に、携帯コンプレッサーですが、かげさんの紹介しているのは、ラジコンの形のモーターが入っているタイプと思われます。空気は入りますが、遅い・うるさい・ちんちんになる、勿論私も同じの持っています。他に日産の車に付属のコンプレッサーもあり、3倍以上早く入り、音も静かです、でも出番が中々ないのが残念ですね。ではまた
リキマルさん、こんにちは。
すみません、このコメントを完全に見落としていましたm(_ _)m
あの日は、24時間風呂のほうで全エネルギーを使い果たした日です(笑)
私は、サラリーマン時代に走る距離がハンパでなかったので、距離比例でパンクも定期的に経験しています。距離にして5万キロ、期間にして2年に1度くらいでしょうか。
エーモン製のパンク修理キットは大昔に使ったことがありますが、あまり良い印象を持っていません。
昔は、先端に金属の付いたゴムプラグ形状の物が一般的で、これは挿入が大変だったし、一気に入った時に突き抜けてしまったりして、何度も失敗しました。
今は別の構造、別の挿入方法になっているみたいですが、トラウマがあるので使っていません。
>かげさんの修理キットは見たことがありません。
私が使っているのは、マルニ製のものです。
マルニは、パンク修理用品の老舗で、古くはホットパッチ(金属製のテコで押さえつけて火薬を燃やし、未加硫のパッチを加硫接着させて修理する方法です)の頃からマルニ製品は愛用しています。
この記事で紹介しているマルニの紐状の修理シートは、マウンテンバイクのチューブレスタイヤの修理にも使えるので、なかなか便利です。
二輪でも、何度もパンクを経験していますが、すべてこの修理シートで直しました。
>空気は入りますが、遅い・うるさい・ちんちんになる、
いやはや、まったくもってその通りでございます^^;
最近は、安物の市販品より、車載標準モデルのほうが、はるかに高性能ですよね。
ちなみにコンプレッサーは、自宅では専用品(アルミ製10Lタンク)を使っていて、これは静かだし、しっかり高圧まで入るので、自転車からクルマまで、オールマイティに活躍してくれてます。
どこか別の記事で、このコンプレッサーを紹介していますので、見られたかもしれません。
彩さん、こんにちは。
私も前輪のパンクはタイヤを外さなくても大丈夫なのですが
後輪は外さないと無理でしょうか?
フェラーリさん、こんにちは。
コメントいただき、ありがとうございます。
>後輪は外さないと無理でしょうか?
→当該車輪のジャッキアップだけで作業スペースは確保できると思いますが、安全かつ確実な修理のためには外して作業することをおすすめします。
以上、よろしくお願いいたします。