オイル交換の目安や、エレメント交換の時期について実践で利用出来るように、ネット情報をまとめてみました。
オイル交換や、エレメント交換に関する情報をネット上で調べると、実に様々あります(゚д゚)!
最終的には、「車種や使用状況によって変わる」と言う所に行き着くのですが、これでは訳が分かりませんよね(^▽^;)
ということで、数多くの情報や意見を徹底的に調べるとともに、私自身の長年の経験値も盛り込んで、分かりやすくまとめてみました。
オイル交換の目安
↓【愛車アルファGTですが、直噴エンジンで、メチャクチャ、オイルが汚れます(^^ゞ】
平均的な使用状況の乗用車では、15,000km走行、もしくは1年の、先に来たほうというのが、現時点での定説となってきています。
結構、持つんですよ\(◎o◎)/!
背景には、近年のエンジンオイルの大幅な性能向上、エンジンの加工精度の向上などがあります。
確かに、近年の車の取扱説明書にも、これ以上の数字が、交換サイクルとして提唱されています。
一方、カーショップや、ガソリンスタンドなどでは、5,000km走行、もしくは6か月の、先にきたほうと推奨しているところが大半です。
この基準には、かなり商業的意味合いが含まれてます。
ま、これを、ミニマム基準値と考えておきましょう。
上記基準は、あくまで最大公約数的な目安ですが、車種や使用環境によって、若干の相違があります。
交換サイクルを、短くしたほうが良いケース
直噴エンジン搭載車
理 由:
燃焼室内でカーボンが発生しやすく、オイルの汚れが、早くなるため。
交換目安:
5,000km±2,000km、もしくは一年
軽自動車
理 由:
エンジンの負荷が、乗用車より大きい
交換目安:
10,000km±3,000km、もしくは1年
特殊な構造を持つエンジン
理 由:
ターボ、スーパーチャージャー、バルブ駆動を油圧制御するエンジンなどで、オイルに求められる機能がシビアになる
交換目安:
10,000km±3,000km、もしくは1年
シビアコンディションで使われる車
理 由:
エンジンオイルの劣化が早い
交換目安:
8,000km±3,000km、もしくは半年
注: シビアコンディションとは、
- 商業車として、酷使されている
- 発進・停止の繰り返しが多い
- アイドリングでの待機が多い
- 未舗装路や、空気の汚れた場所での使用が多い
などの状況をいいます。
交換サイクルを、長くしてよいケース
ハイブリッド車
理 由:
エンジンの負荷と、稼働時間が減少。
交換目安:
20,000km±3,000km、もしくは1年
年式の新しいドイツ車(ベンツ、BMW)や、一部の欧州車
理 由:
オイル交換サイクルが、メーカーの管理下に入り、ECU(車載コンピュータ)のリセットが要求されている。また、新車時に専用高性能オイルが入れられている。
交換目安:
メーカー指定距離(30,000km程度が多い)
高速道路の走行が主体の車
理 由:
エンジンにとって、理想の状態で使用されているためオイルの劣化が少ない。
交換目安:
通常距離の20%増し程度まで
エレメント交換の時期
↓【同じくアルファGTですが、エレメントの交換は、思いっきり難儀します(≧◇≦)】
これも、諸説入り乱れていますが、総合すると、使用距離で、30,000kmが、妥当な線として浮かび上がってきます。
エレメントは、使用距離管理です。
オイルのように、使用時間で縛られることはありません。
15,000kmのオイル交換サイクルならば、オイル交換、2回に1回の割あい。
10,000kmのオイル交換サイクルならば、オイル交換、3回に1回の割あい。ということになります。
エンジンの性能向上に伴って、エレメントの耐久性も、大きく伸びています。
エレメントの性能が、旬である期間は、5,000km~30,000km以上もあるようです。
その他の疑問にも答えます
頻繁に繰り返されている、代表的な質問とその答えを、まとめてみました。
安いオイルを、頻繁に変えるべきか?高いオイルを、長く使うべきか?
A:
高いオイルを、長く使うほうが良い。
基本性能に優れるオイルは、潤滑性能だけでなく寿命も含めたトータル性能で、優れている。
新車時は、早期のオイル交換が必要か?
A:
必要ない。
エンジンの加工精度が向上している。
また、エンジンは単体でベンチ上で、慣らし運転をされてから、車体に組み込まれている。
たとえ、初期の金属粒子がオイル中に浮遊しても、エレメントで、すべてが吸着される。
100%化学合成油と、鉱物油のどちらが良い?
A:
APIグレードSLクラス以上のオイルであれば、どちらも超高性能で、トラブルになることはない。
但し、エンジン内のシールやパッキン類に対する影響が違うため、基本はメーカー指定に従う。
オイル交換時に、フラッシングは必要か?
A:
必要ない。
むしろ、著しくスラッジが堆積した エンジンは、フラッシングしてはいけない。
(剥がれ落ちたスラッジが、オイルラインに詰まり、トラブルの元になる)
オイル添加剤は、有効か?
A:
最新のオイルは、高度なチューニングが施してあるため、添加剤を入れる必要はない。
むしろ、APIグレードSNクラスのオイルに、添加剤を使うと、逆効果(化学反応によるゲル化など)のトラブルが認められている。
最後に
以上が、もっとも現実的かつ合理的なオイル交換に関するまとめです。
オイル交換や、エレメント交換の時期判定の参考になれば幸いです。
調べている過程で分かったことで、面白かったことは、「3,000kmでオイル交換しないと、不安だ!」と感じている人が、かなりおられることです。
気にしながら走るのは、精神衛生上良くないのでどうぞ、遠慮なく交換してください(*^^)v
でも、少しだけ地球環境保護の事も、頭の片隅に入れておいてくださいね。
上記は、あくまで目安をまとめたものですから、特殊な使途の車(レース車両、旧車、バイク、農耕車など)は、専門店などに、相談していただくようお願いします。
また、ミッションオイルの交換に関しても、別の記事で書いてます。こちらも、よろしければご覧になってください。
それでは、快適なカーライフを!
この記事と関連の深いページはこちら
エンジンオイルに関しての非常にバランスの取れたまとめだと思います
私は少々乱暴ですが食用油と同じように考えています。
どちらもキャップを開けたら酸化が始まると言うのも嘘ではありませんし、使えば必ず劣化します。当然過酷に使えば早く劣化します。
継ぎ足しのみで7万キロのカバーを開けた事ありますが内面全てブロンズ像みたいでなかなか見応えがありましたが、一応走ってはおりました。
ドライでオイルの絶対量がぎりぎりのレースエンジンでは走行毎に抜き取りと交換をします。
食用油でも、子供が居たりお腹が弱くて揚げ物の度に高級ベニハナ油を毎回捨ててしまう人もいれば、賞味期限ギリギリのスーパーの見切り品を散々使い回して最後は炒め物に使い体調良好なエコ体質の方も居ます。
小排気量の車両はオイル容量も少ない上に回転数で稼がなくてはならないのでどうしてもオイルの劣化は激しいと思われます。特に軽自動車ではどんどん装備が豪華になってますのでエアコンをはじめとして使う電装品や補機類のエンジン負荷の割合は大型車よりも厳しくなります。トラックと原付で同じ荷物を引っ張ったらどちらが負担が大きいかと言うのと同じです。
今は規制で車両自体が無くなりましたが、昔はファミリーユースのディーゼルターボが軸の焼き付き等オイルがらみのトラブルも多かった様に思います。排気量や過給器の有無、走行条件やエンジンタイプで当然交換サイクルは違うと思います。
私は新車の乗り潰しを基本にしていますので、新車時のみ5百、千、二千、三千、五千、一万でオイルとエレメントを交換し、この間はできるだけ急な回転数の変動や高回転にしない事に注意しています。一万キロ位までの廃油は、微粉末がオイルに混じって丁度マーブル模様になって排出されます。パンの底からも結構異物が排出される事もありますが、エレメントを通ってしまう位なのでさほどの影響は無いとは思いますが金属で金属をこする事への抵抗感でしょうね。金属当りを早くつけるのに、この微粉末が研磨剤として役に立つ可能性もありますが、新車千キロ位の廃油を見るとどうしても放っておけなくなります。
その後は七千から一万五千位で排気量と気分で交換します。エレメントは2回に1回で問題ないと思います。
軽自動車で20万キロ、コンパクトカーで30万キロは最低使ってきましたがエンジンオイルがらみのトラブルは今までありませんでした。
nanacoさん、こんにちは。
ノウハウぎっしりの素晴らしいコメントをいただき、有難うございます。管理人は、大感激しております(T_T)
nanacoさんのオイルに対する考え方、実際に行っておられるメンテナンス、さらに車の使用状況に至るまで、私自身のそれと基軸がドンピシャ同じですので、それにも感激いたしました。
私が車(含バイク)を乗り始めた頃は、SEグレードの鉱物油が最高グレードで、以来、時代の変遷とともに改良された様々な種類のオイルを、様々なエンジンで、片っ端から使ってきました。
その体験から得たことは、オイルの基本性能がどれだけ進化しても、使用する条件やエンジンの種類により、交換時期は千差万別になるという厳然とした事実であり、そこさえポイントを外さなければ、オイルがらみのトラブルは皆無にできるということでした。
エンジンオイルは、人間の血液にたとえられることが多いですが、血液をサラサラを保つか、ドロドロにするかは、生活習慣がそのまま反映されますが、これはエンジンという機械に対しても、そのまま適応できるところが自然の摂理通りで面白いところですね。
そのようなニュアンスがお伝えしたくて、本記事を書きましたが、nanacoさんのコメントをいただき、ほんとうに勇気100倍になり、嬉しく感じました。
マニュアル車のギヤオイルに関しても、ところ思うところがあり、ブログに書きたいと思いつつも腰が重かったのですが、書く勇気が出ました♪
オタク記事になるかも知れませんが、またご覧いただければ、これに勝る喜びはありません。
有難うございました!
今晩は、愛車アクティですが、最近朝のかかりが悪く、エンジンオイルを交換しました。農協の車検で交換してもらったままですが、今までのスタート経験から、SAE10W -30が入っていたのだと思います。下限はー25℃ですが、セルモータやバッテリーの負担を軽くするためには、10Wの下限は0℃位とみています。この辺はー10℃位に結構なりますので、SAE5W-30を入れました。
アクティの場合、オイルの注入口が水平であり、オイルジョッキのノズルとほぼ同じ太さで、ゲージを外しておかないと、内圧が上がりオイルが戻されます、それを忘れていてまた失敗しました。
リキマルさん、こんにちは。
極端に、寒い時期と暑い時期のオイル管理はむつかしいですよね。
昔は、アナログなエンジンに、寿命の短いオイルを入れるのが普通だったので、頻繁にオイル交換をする必要性に迫られていました。だから、冬は低粘度、夏は高粘度と使い分けも比較的簡単にできたものです。
ところが、昨今のように、オイルの寿命が最低でも半年間はオーケーとなると、気がつけば環境とは正反対の特性のオイルが入っていたりするのが日常茶飯事です^^;
この矛盾の解決策としては、ワイドレンジで、かつ高品質なオイルを使うことではないでしょうか。
これを満足するには、粘度的には5W-40くらいで、フルシンセティックのSEA規格SMグレードあたりが現実的な選択肢になると思います。
将来は、0W-60でSEA規格SZグレード、ライフタイムで交換不要のオイルができるかもしれませんね(笑)
はじめまして、こんにちは
運転歴30年の主婦です。
ディーラーの点検パック期間が終了したのでエネオスでオイル交換をしました。
ディーラーよりも更に高額な請求だったので、検索してこちらにたどり着きました。
主人からGSの言いなりにならないように指導されていたのですが、
5000Kmまたは半年の目安と二回に一回のエレメント交換を素直に実施しておりました。
今後は、こちらのアドバイスを参考にしたいと思います。ありがとうございました。
エネオスは、今後どんな事が有っても二度と利用しないつもりです。
ダム好き茶々さん、こんにちは。
コメントいただき、ありがとうございます。
車のオイル交換をやりすぎることには2つの問題点があると思います。
1.地球環境に良くない
2.コストがかかる
1項は、まだまだ使えるオイルやエレメントを廃棄することになりますので資源のロスですよね。
2項は、本記事でも取り上げている問題です。
どうぞ程よいオイル交換のタイミングを会得され、資源、お金、時間のムダを省かれてくださいね。
自分でやればし。
はい!自分でやってます^^
随分前の記事にコメントです^^
この一覧は非常に見やすくて感心しました。オイル交換は昔は自分で楽しみながらやっていたのですが、だんだんめんどくさくなって今や、Dいって珈琲とお菓子が頂けるのでズボラになっています。苦笑 およそ年1回交換で3000円で納得してやっています。
コメント内にも書かれておられる人がいましたが、5000km毎交換!っていうのを実行している人も正直周りに多いです。私の父なんかは3000kmで交換じゃ!!ってやっていますけどね。 いくら説明しても理解しないんです。
ふと思ってたんですが、DIYでオイル交換しているとフィルター代って車種によりますが、800円程度で買えたりしませんでしたかね?。B18Cのときもかなり安かったんで結構頻繁に変えてたなーって記憶あります。 ただ、車種によってはフィルタ変えると4リットルで納まらないので余計な出費も必要になっちゃいますね。
最近マツダのクリーンディーゼル乗っていましたが、あれは5000km推奨になっていて、なんやら5000kmでCPUリセットしないと出力ダウンモードに入るので、と聞きかなりオイル代にお金かかったと思います。DIYでオイル交換自体は可能でもリセットが出来ないので結局はDなどでやると、5400円程度とかなり高額かつ頻度です。
らきゅさん、こんにちは。
コメントいただき、ありがとうございます。
オイル交換のタイミングの見極めは、一昔前はほんとうに大事な整備要項だったですよね。だから自分でやる人も多かったんだと思います。
近年はエンジンの燃焼技術や機械的精度の向上と、エンジンオイルの性能の大進化との相乗効果によって、交換距離は飛躍的に伸びてきました。
ところが今度は直噴エンジンやクリーンディーゼルのように、これまでの延長線上では判断できないエンジン型式が出没してきて、幾多の都市伝説が混在しているような状況になってきているような気がします^^;
ガソリンが節約できても、エンジンオイルの寿命が縮まってしまうのでは、トータルで環境負荷や経費を減らせないですよね。その点ハイブリッド車は優れていると思います。
フィルターは特殊なものでない限り、社外品が安くていいですよね。私もmonoタロウで安く買ってました。今はイタリア車なので、安く買えないことがつらいですが。
B18Cのようにとんがったエンジンでも、国産であるかぎりフィルターは性能の良い社外品が安く買えるので、メンテはしやすいですね。
電気自動車が主役になる日は近そうですが、それまではオイル交換を楽しんでいきたいと思います^^