スズメバチの巣を、自分で駆除する方法です。
個人で駆除するのは、大きな危険を伴いますので、出来れば駆除専門業者に頼んだ方が良いですね。
自分での駆除はあくまで自己責任となります。
事前に薬剤などの準備を行い、十分に安全対策を 講じてから、実行してください。
また、万一刺された時の、準備と覚悟もしておかなくてはなりません。この件については、後述しています。
駆除の方法を2種類、紹介します。
それぞれの場合に応じて使い分けてくださいね。
予備知識として
軒下などに営巣する、キイロスズメバチの巣の駆除を前提としています。
オオスズメバチのように、土中の巣の駆除には使えませんので、そこはご理解くださいね。
スズメバチは、女王ハチを中心とした大きな社会組織を形成しており、その巣の防衛本能が、極めて強いことが特徴です。
巣から遠くにいるスズメバチは、大人しいのですが、巣に危害が加えられそうになると、獰猛かつ凶暴になって攻撃を仕掛けてきます。
そりゃ、向こうも必死になりますよね。
巣に近づかないことは、日常的にも重要ですし、駆除の場合も、できるだけ遠方から駆除操作を行うことが、安全のために重要なポイントとなります。
防護ウエア一式の準備も必要です。
以下のものを準備します。
1. 顔を守る、虫除けネット
ホームセンターなどで購入することができます。
つばの広い帽子に、被せるタイプのものが便利です。
フルフェイスのヘルメットがあれば、それでも代用できます。首が露出しないように、タオルなどで保護することもお忘れなく。
2. 防護服
雨合羽の上下、防寒服の上下、スキーウエアの上下などで代用できます。
襟が高く、首も防護できるものが良いでしょう。
3. 手袋・長靴
手袋はバイク用、スキー用などの部厚くて長いもの。
長靴はブーツ状の形状のものであれば、大丈夫です。
この写真は、私が巣をもぎ取った時に、記念に撮ったものです。
時期が12月だったので、すでに中は空っぽでしたが。
駆除方法
その1
駆除が急がれる場合(危険度:やや有り)
◆準備するもの◆
・ハチ専用の駆除剤(殺虫剤でも可)
・竹竿や物干し竿などの長い棒
・布ガムテープ
・ポリ袋大(2枚)
◆方 法◆
① 竹竿の先にガムテープで駆除剤を固定する。
② 駆除剤が噴射するように、ガムテープを引っ張りながら貼り付け、ノズルを押した状態で固定する。
③ 竹竿を操作し、巣及びハチに駆除剤を噴射し続ける。この時、巣の出入口が見えていれば、そこに重点噴射する。
④ 駆除剤が空になる頃には、ハチの姿も消えるので竹竿もしくは手で巣を取り去る。
⑤ 巣をポリ袋に入れて密閉する。
ポイントは、竹竿を使って遠隔操作することです。
ハチは、竹竿に固定されたスプレー缶を敵とみなして攻撃するので、人間のほうにはやってきません。
ガス圧の高い、ハチ専用の殺虫剤があれば、さらに良いでしょう。
注意点としては、巣の中に残っているハチが出てこないようにすることです。
出入口がわかるなら、詰め物をして、出てこれないようにしましょう。
ポリ袋に入れた後も、二重にして密閉し、数日間は放置してから捨てます。
また、戻りバチ(巣に帰ってきたハチ)にも注意します。
その2
時間をかけて駆除できる場合(危険度:小)
◆準備するもの◆
・大型の水鉄砲(5m以上の飛距離のあるもの)
・乳液状の殺虫剤(液体洗剤でも可)
・混合用の空ペットボトル(500ml)
◆方 法◆
① 空ペットボトルで調液を行う。殺虫剤:水は、1:20~25くらいの割合で混ぜる。
② 水鉄砲に混合液を充てんする。(この時、とってもワクワクしますよ♪)
③ 巣に水鉄砲を噴射して、できるだけ巣を濡らす。ハチが驚いて、きょとんとしている間に、安全なところに逃げる。
④ 数日間、同じことを繰り返す。
⑤ ハチがいなくなったことを確認して巣を落とす。
この方法は、水鉄砲の性能が成否を決定します。
中途半場にやって失敗しないためにも、機材は事前に良いものを入手しておくことが大事です。
注意点としては、事前に仮想の巣をしたてて、水鉄砲で射撃訓練を積んでおくことです(笑)
命中率を上げてから、本番に臨みましょう。
本番では、ヒット&アウェイを繰り返します。
ハチは、巣が濡れることを嫌いますので、自分たちで水分を吸い取り、外に放出して乾かそうとします。
気の毒ですが、そこで殺虫剤にやられます。
一回だけで安心せず、少なくとも数日は 同じことを続けてください。
これで、戻りハチも含めて全滅します。
万一、ハチに刺された時の対応
基本は、病院に行くことになりますが、その前に、以下の処置を施します。
① 刺された箇所を、指で強くつまみ、毒を出すようにします。この時、口で吸いだすことは禁止です。
② 刺されたところを、大量の流水で洗います。
③ その後、病院に行って医師の処置をうけます。
一度、スズメバチに刺されたことがある人には、アナフィラシキーショックという、アレルギー反応が出ることがあり、最悪の場合、これで死に至ることがあります。
大丈夫だと感じても、医師の診断を仰ぐことが重要です。
まとめとして
以上、2種類の駆除方法を紹介しました。
どちらの方法も、遠隔から飛び道具でやっつける、というところがポイントです。
実行時には防護ウェアで、身を固めることは忘れないでくださいね。
もし、遠隔操作がしにくい場所に巣がある時は(屋根裏や壁の中など)個人での駆除は危険ですので、必ず専門業者に依頼してください。
最後に、もう一つお願いがあります。
スズメバチの駆除は、シューティングゲーム的なスリリングな面白さを、感じることがあるかも知れません。
でも実際は、人間の都合による、無用の殺生をしているとも考えることができます。
どうか、死にゆく何百というハチの成仏を、祈ってやってください。
スズメバチを殺さなくとも、乗り切れる方法もあります。
それは共生するという方法です。
それについては、こちらの記事をご覧ください。
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スズメバチの巣を駆除?と、その前に・・・
本ブログは、スズメバチの巣の駆除においてあなたの安全を保障するものではありません。
くれぐれも、自己責任で行ってくださいね。
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