地震大国に住む私たち。
いつ大地震に、見舞われるかも知れない私たちにとって
重要で不可欠な防災グッズとは何でしょうか。
私は阪神淡路大震災を、激震地で経験しました。
その苦労した経験から、揃えておかなくては
ならない防災グッズの中から、最も重要なものと
して、以下の3点を挙げたいと思います。
生活用水 / 20リットル/1人
実際に、地震後の生活で最も不自由したのが
この生活用水です。
大きな地震では、必ず水道は止まってしまいますので。
飲料水は、被災直後から支援物資なので
手に入りやすいのですが、この生活用水は
入手が大変なのです。
生活用水は、どのような場合に使うかというと、
・手や顔を洗う
・体を拭く
・水洗式のお手洗いを流す
の三つが代表的な用途です。
この中でも、3項のお手洗いを流すのには
かなりの水が必要です。
水洗式であれば、停電していても断水していても
この水があれば流すことができます。
お手洗いを流すのに、貴重な飲料水を使うわけにはいきません。
私は、阪神大震災時は、この生活用水確保のために
ベランダにビニールシートを拡げて、
雨水を集めることまでやりましたよ(苦笑)
家族4人とすれば、1日に20リットルは必要です。
生活用水は、できれば大きなポリ容器を購入して
ベランダなどに置いておきたいものです。
この写真は、我が家のベランダの水です。
ここに、家族3人分、140リットル置いてます。
20リットルのポリ缶も、運搬に便利なので、
併用するのがベストです。
理想は50リットル/1人ですが、最低ラインとして
20リットル/1人は確保しましょう。
これで3~4日は持ちます。
危機は初めの、3~4日です。
この時期さえ蓄えで乗り越えれば、あとは何とかなるものです。
とりわけマンションの高層階に住む人は、
この水がなければ大変です。
エレベーターが止まるからです。
停電が解消しても、エレベーターは専門業者によって
安全が確認されるまで、動かないんですよ。
近くで給水が始まっても、自宅まで階段で
運び上げることを思えば、絶対に持っておきたい
防災グッズの一番に挙げておきたいものです。
カセットコンロ / ガスボンベ10本
次に重要なものが、「火」です。
都市ガスは、地震で必ず止まると考えて
よいですし、復旧にも時間がかかります。
各家庭に、1台はカセットガスコンロはあると
予想しますが、もしお持ちでなければ、
防災の日に購入されることをお奨めします。
停電により、冷蔵庫は機能を失う可能性が
高いので、季節を問わず、口に入れるものは
加熱調理しなければなりません。
鍋ややかんはあっても、ガスコンロがなければ
どうしようもありません。
電気コンロやIHコンロは、電気がなければ
何の役にも立ちませんので、絶対にカセットガスコンロです。
重要なポイントはガスボンベを10本ほど常備して
おくことです。
全ての調理を、これ一つで行うわけですから、
4人家族で1日に2本くらい消費する計算で
備えてください。
カセットガズコンロがあれば、生活用水として置いている水も、
煮沸して飲料に転用させることも可能です。
カセットガスコンロは、本当に便利なモノで、
防災グッズとしてよりも、むしろ、
アウトドアグッズや、テーブルでの鍋グッズとして
大活躍しますよ♪
石油ストーブ / 灯油20リットル
石油ストーブといえども、ガスファンヒーター型は
NGです。停電すれば使えません。
石油ストーブは、上部にやかん等を置ける
円筒形のものを一つ買い置きましょう。
これがあると、本来の使途の暖房はもちろん、
「明かり」としても「コンロ」としても
使うことができます。
石油ストープの、取扱説明書には、
「上にやかん等をかけないでください」と
記載されています。
しかし、非常時には、安全に注意しながら
やってしまいましょう。
予想以上に火力があるので、十分に調理に使えます。
石油ストープは、私も使用しています。
冬場に一日12時間くらい使用すると、
約3リットルの灯油を消費します。
灯油は、常にポリ缶(18リットル/20リットル)
一つを満タン状態で、一年を過ごすようにします。
上記3点は、自宅が倒壊しなかった場合を
前提としますが、これがあれば救援物資が
到達するまで、乗り切れます。
自宅を捨てて避難しなくてはならない
ほどの、大被害を受ける災害にあっては、
貴重品以外は持ち出せないケースが大半です。
また、その場合は避難先での救援物資に
頼る生活となるので、多くを準備したり
持ち出したりしても、苦労の割には役に
たたないものです。
それよりも、確実に日常の生活に活かせる
上記の3点を、防災の日にもう一度
チェックしてみてください。
以上は私自身の経験から、お伝えしています。
ご参考になれば嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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