夏を乗り切る食材としては、
ビタミンやミネラルを豊富に含む夏野菜が代表格です。
夏野菜とはその名の通り、夏が旬の野菜。
夏野菜は暑さに耐えるための水分が豊富で、
緑、赤、紫などの色素を含む皮で紫外線から
自らの身を守っています。
これはそのまま人間にとっても夏を乗り切る
栄養元となって働いてくれるのです。
この夏野菜の栄養を、相乗効果によって
より高めることができる有効な食べ合わせを知っておくと
夏野菜の利点を最大限に活かすことができます。
肌を守るには
トマト + アボガド(ビタミンEを含む食材)
トマトの赤い皮にふくまれるリコピンという栄養素が
肌のシミやくすみを抑える効果があります。
リコピンはビタミンEと一緒に摂れば効果が高まります。
アボガドやゴマを用いてサラダにしてみましょう。
これにピーナッツやアーモンドを添えれば、
食感的にもメリハリがついておすすめです。
赤色ピーマン + 植物油
ビタミンCを始め肌を整えるビタミン類が豊富です。
植物油で炒め物にします。
植物油はビタミン類の吸収を良くする効果があります。
夏バテ対策には
ナス + ごま油
ナスの紫の皮にはナスニンというポリフェノールが
含まれています。
ポリフェノールは抗酸化作用を持ち細胞の老化防止に
効果があります。
また、ナスニンは目の疲れ予防にも効くといわれています。
ごま油と合わせて調理します。
ナスがごま油に含まれるビタミンEを吸収し、抗酸化作用が増強します。
ナスは大量のごま油を吸い込みますので、使いすぎには注意します。
ゴーヤ + 豚肉
体のむくみを抑えるカリウムと、ビタミンCとを
多く含みます。
ゴーヤに含まれるビタミンCは熱に強いので、
火で炒めても大丈夫です。
疲労回復を助けるビタミンBを豊富に含む豚肉と
一緒にたべれば、最高の夏バテ対策料理となります。
おすすめはゴーヤチャンプルーとなります。
胃腸を元気にするには
オクラ + カレー
ネバネバ成分のペクチンという水溶性植物繊維が
糖の吸収を穏やかにする効果があります。
またムチンと呼ぶ粘膜保護成分や、ベータカロテン、
ビタミン類も豊富です。
カレーの具にするのがおすすめです。
香辛料から胃を守ってくれるほか、
タンパク質の消化を助けてくれます。
炭水化物のご飯からの糖の吸収も穏やかになります。
上の写真のようにカレーにトマトを加えると尚良いでしょう。
オクラに火を通し過ぎないことに注意して
調理するようにします。
ミョウガ + 味噌
食欲と消化を促進するαピネンや夏バテに効果の
あるカリウムを含みます。
αピネンは発汗を促し体温を下げる効果もあります。
αピネンは揮発性が高いためミョウガは生のまま
食べます。
この時に味噌と一緒に食べ合わせると、
ミョウガの独特の香りに味噌の塩分と栄養が
加わり、おいしさと食べやすさがアップします。
夏野菜は水分をたくさん含んでいるため、
食べ過ぎると胃腸を冷やしてしまう事があります。
朝食や昼食では生で、夕食では火を通して食べる
など、タイミングを意識することでより効果的に
栄養を採り入れることができます。
夏野菜の栄養の個性を知って、
上手に食べ合わせを工夫してみてくださいね。
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