終戦の日と終戦記念日は同じ意味か?


私たちは8月15日を、
終戦の日」あるいは「終戦記念日」と呼んでいます。

どちらの呼び方も特に区別はされておらず、
この日を第二次世界大戦が終結した日としています。

 

この日に戦没者を追悼し平和を祈念することは、
日本人として自然な行為で素直に手を合わせたいと思います。

 

ご先祖様の精霊が戻ってきているお盆の真っ最中に
このような追悼の日が重なったているのですね。
日本人の運命的なものを感じるのは私だけでしょうか。

Sponsored Links

8月15日を「終戦の日」と呼びたい理由

 

さて少し細かい解釈になってしまうのですが、
私は8月15日を「終戦の日」と呼びたいと思います。

 

8月15日は当時の日本国民にとって、
戦争という非常事態が終わった日です。
確かにそれは有難い日であったはず。

 

でも、実際には日本が戦争に負けたことを
国民に公表した日であり、「敗戦の日」と
表現してもなんら矛盾はありません。

 

そのようなあまり嬉しくない日に、
「終戦記念日」というふうに記念日的な
ニュアンスが含まれるのはどうもピンときません。

 

原爆が落とされた日は「原爆の日」であり
「原爆記念日」とは呼びませんよね。
記念日という言葉が付くと、どうしても慶事
連想されてしまいます。

 

8月15日を境に日本が激変したことは
歴史の示す通りです。
この日を境に日本があらゆる側面で良い方向に
向かったことから「終戦記念日」としても
いいじゃないか、という考えもできるのですが。

 

ちなみにNHKでは、8月15日のことを、
「終戦の日」という表現で統一しています。

Sponsored Links

真の意味での「終戦記念日」は4月28日

 

私は歴史的事実からみて、日本国民の本当の
終戦記念日」は4月28日だと感じています。

 

「え?4月28日って何の日」と感じられた方も
多いと思います。
これは、1952年(昭和27年)の4月28日のことを
指し示しています。

 

この日は対日平和条約である「サンフランシスコ平和条約
が発効され、日本が真の意味で国際法上の主権を
回復した日にあたります。

 

昭和20年8月15日から昭和27年4月27日までは、
米国GHQの占領下として敗戦処理が行われた期間です。
軍事裁判やそれに伴う絞首刑の実施、憲法の
大幅改正などがGHQの指揮下に行われました。

 

この間は日の丸国旗を掲揚することもできなかったのです。
ドンパチの戦争は終わっていても、それを処理する
ための戦争状態が続いていたと考えるほうが自然です。

 

4月28日は日本の独立記念日であり、
真の意味での「終戦記念日」です。
この日こそ、記念日という言葉をつけるに
ふさわしい日であると思います。

 

少し寂しいのは、この日が日本の独立記念日で
あることを知らない人が多いことです。
日本にはその独立記念日を祝う風習もありません。

 

世界中で自国の独立記念日を祝わないのは
植民地支配されていた国の特徴だそうです。
たとえ7年間とはいえ、事実上GHQに支配されて
いたことが影を落としたと思われます。

 

私は、歴史に通暁しているわけでもなく、
政治的にも特定の偏りはありません。
親族が戦争の犠牲になった一国民として、
8月15日のことはこれからも「終戦の日」と呼んで
いこうと思います。

 

それと本当の意味での「終戦記念日」が
ちゃんと4月28日に存在していることも
忘れないようにしたいと思います。

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

記事内容で、わかりにくところがあれば、この下の「コメント記入欄」よりお尋ねください。ご意見・ご感想も大歓迎です。お気軽にお寄せください。

また当ブログ管理人の好きな「のりもの」関係の記事は、トップページ最上段に目次ボタンがあります。よろしければ、そちらから他の記事もどうぞ!

この記事と関連の深いページはこちら



このエントリーをはてなブックマークに追加

2件のコメント

  • リキマル

    今晩は、この記事は手強いですね、元○○が言っていた様に、日本が天皇を中心とする神の国でありますから。(立場上言って良い事と、悪いことが余り分かっていない人もいるわけですが)
    もう少し勉強して出直したいのが現状です。最低でも後半の大東亜戦争は、勉強したいと思っています。
    ①インパール作戦の後半戦
    ②サイパン島の戦い
    ③ぺリリュウ島‥
    ④レイテ島‥(フィリピン)
    ⑤硫黄島‥;沖縄;占守島;それ以降
    記念日に付きましては、若干コメント出来そうです。
    思い出したい事柄は記念日に、思い出したくない、或いは思い出す必要があっても
    これは記念日にしたくないですね。

    • 管理人

      リキマルさん、こんにちは。

      この記事は、確かに評価が難しい記事だと思います。
      歴史は、事実としてはひとつしかないのに、その解釈は無数にありますものね。
      どうぞ、軽く読み流されてください。

      記念日については、まったく同感です。
      思い出したくない日は、「忘却日」とかの名前にしておきましょうか(笑)

コメントを残す




CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください