日常生活はもちろん、大規模災害時にも活躍することから、
注目が高まっている自転車。
子育て中のヤンママや、イクメンにとっても、
経済的負担の軽い自転車は、有難いものですが、これに大事な
子供さんを乗せるとなると、様々なことに注意が必要となってきます。
ここでは、自転車の前の子供乗せに、子供さんを乗せる時に、
注意しなくてはならないポイントを、具体的に分かりやすく
お伝えしていきます。
是非、良くお読みになって、自転車を子供さんと一緒に、
安全かつ快適に、使ってくださいね。
どのようなタイプの自転車がいいの?
ご使用になる自転車のタイプによって、安全性が激変します。
これは、子供乗せを使う際に、避けては通れないことなので、
最初に必要最小限の知識を仕入れておきましょう。
子供さんを、前に乗せるのに、適している自転車を、
安全性と利便性に優れる順番にあげると、以下のようになります。
- 子供乗せ自転車で、電動アシスト機能付
- 子供乗せ自転車で、変速機付き
- 26インチ以下の自転車で、電動アシスト機能付
- 26インチ以下の自転車で、変速機付き
上記以外の自転車には、大事な子供さんは乗せないほうが賢明です。
ホームセンターなどで格安で販売されている、お隣の大国で作られた
変速機のない27インチ・片足スタンド自転車などは、ほぼ最悪です。
ハンドルがまっすぐなタイプ(Tチャリ)や、クロスバイクのような
スポーツタイプもダメですよ~。
少しバランスを崩すと、即、転倒につながります。
荷物ならば、落としてしまっても、
「あ~、おとしちゃったわぁ」で済みますが、
子供さんは、絶対に落とせません。
その事を何よりも優先して、自転車は上記の4タイプから
選択するようにしてくださいね。
何歳から乗せられるの?
法律で定められている年齢の下限はありません。
これは、子供さんの発育状況で判断します。
判断基準は、
首と、腰がすわってから
となります。
個人差はありますが、10ケ月以降ではないでしょうか。
一人座りができて、頭も安定してくれば、乗せてもいいでしょう。
前乗せに関しては、いつから乗せられるかよりも、
いつまで乗せられるか?
のほうが大事です。
法律では、6歳未満までは乗せることができます。
しかし、これは後ろに乗せる場合と考えてください。
前の場合は、年齢ではなく、子供さんの体の大きさで決まります。
具体的な、数値は以下となります。
体 重 15kgまで
身長については、100cmを超えてくると、お母さんの前方視界の妨げ
になってきます。
体重は15kg以上になると、ハンドル操作が急激に難しくなります。
また、子供乗せや自転車への物理的な負担が増え、壊れやすくなり危険です。
子供さんの年齢にすれば、早い子供さんで2歳くらいから、
遅くても、3歳半くらいまでには、この基準に到達するはずです。
この基準となる数値以上の子供さんは、後ろに乗せることになりますので、
早目に、後ろの子供乗せのほうも、準備しておきましょう。
注意することは?
3つの切り口から必要な注意について、まとめています。
いずれも、子供さんの安全を最優先に考えていますので、
余程の事情がないかぎり、全部クリアしておきたいところです。
自転車の仕様での注意点
なくてはならない自転車の仕様は、
両足スタンドが付いていること
です。
もし、子供さんを乗せる予定の自転車が、普通の自転車で、
片足スタンドであるならば、まずこれを両足スタンドに交換しましょう。
片足スタンドで立てている傾いた自転車に、子供さんを乗せるのは
至難の業ですし、車体が倒れやすいので、かなり危険です。
交換は、自転車専門店に頼めば、どこでもやってくれます。
子供乗せを買った時に、同時にスタンドも交換してしまうのがいいです。
費用は、3000円~5000円ほどです。
ここは、重要なポイントなので、ケチらないで必ず交換しましょう。
この点でも、子供乗せ自転車ならば、しっかりした両足スタンドに加えて、
ハンドルを固定する「ハンドルロック」が装備されているので安心です♪
子供さんへの注意点
ヘルメットは必須のアイテムです。
万一の転倒時に、ヘルメットの有無が、生死を分けることを
考えれば、これは最優先事項として、子供さんに被らせてあげてください。
小さな子供さんの頭が大きいことは、ご存知の通りです。
万一、自転車が倒れると、子供さんは頭から地面に当たります。
子供乗せに、ヘッドレストが付いていても、安心できません。
ヘルメットには、おでこや顔面も、守る効果がありますので、
あるとないとでは、大違いです。
次にベルトの着用です。
これは、車のシートベルトと同じ働きをします。
子供乗せを選ぶ際には、できれば5点式、悪くても3点式の
ベルトの付いているものを選び、これを確実に着用します。
子供さんが小さいうちは、子供乗せの上でずり落ちて、
半分寝ころんだような姿勢に、なることがあります。
このような場合は、バスタオルなどをクッション代りに使い、
ベルトと体と間を、詰めるようにすれば良いでしょう。
運転するときの注意点
一番大事なところは、お母さんが運転に、どれだけ注意を払うかです。
注意点を、重要度順に並べてます。
絶対に自転車から手をはなさない!
- 子供さんを乗せた瞬間から、自転車から手をはなしてはいけません。
- 信号待ちなどで、うかつにハンドルから両手をはなすと、子供さんの重みで
一気にハンドルが切れて、自転車もろとも転倒することがあります。
片手運転しない!
- 前乗せは、僅かな路面の変化でも、ハンドルがふらつきます。
- 運転中は、携帯電話に触れることは厳禁です。
サドルの高さは、両足のかかとが地面にベタツキする高さで!
- ぺダリングの効率は落ちますが、安全性を最優先します。
- サドルを下げると、全体の重心も下がるので、安定感が増します。
発進時は、力を入れてぐっと踏み出す!
- 前乗せの場合は、こぎ出し時が一番不安定でふらつきます。
力強く踏んで、安定して走れる速度まで、しっかりペダルを踏みましょう。 - 発進時の変速機の位置は、一番軽いところにセットしておきます。
ブレーキは後輪(左手側)をメインで使う!
- 前輪(右手側)で急制動すると、子供さんが前に飛び出すことがあります。
- ブレーキは、後輪をメインで使い、不足する場合に、前輪(右手側)も使います。
押し歩きは避ける!
- 前に子供さんを乗せたままの押し歩きは、バランスを取りにくく危険です。
- 上り坂などで、どうしても自転車を押さなくてはならない場合は、
子供さんを歩かせるか、おんぶ紐を使っておんぶするかします。
スカートで乗らない!
- 前乗せは、どうしてもガニマタでの運転となります。
- スカートによっては、子供乗せに引っかかったり絡まったりすることがあります。
まとめ
いつまで?
・身長100cm、体重15kgまで!
・ヘルメットとベルトは必ず!
・自転車(ハンドル)から手を離さず、
・しっかりとペダルを踏んで走り、
・止まる時は、後輪ブレーキで!
後ろに乗せる時は、前とはまた別の注意点があります。
それについては、こちらの記事で詳しく書いていますので、
合わせてお読みいただけると幸いです。
以上、お役に立てれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
記事内容で、わかりにくところがあれば、この下の「コメント記入欄」よりお尋ねください。ご意見・ご感想も大歓迎です。お気軽にお寄せください。
また当ブログ管理人の好きな「のりもの」関係の記事は、トップページ最上段に目次ボタンがあります。よろしければ、そちらから他の記事もどうぞ!
この記事と関連の深いページはこちら
貴重なアドバイスがたくさんあり 本当にありがとうございました
ひとつお伺いしたいのですが 前だっこ紐で赤ちゃんを抱っこして 普通の自転車に乗るママさんを最近よく見かけるようになったのですが この前抱っこでの自転車は 調べてみると道路交通法違反とのことです 自分の子育て(20数年前)の時も 前かごに乗れるようになるまでは おんぶして自転車に乗っていました
ですので おんぶが良いかと思うのですが 前抱っこの方が万が一の時に赤ちゃんを守れるという意見(柔道の受け身等を考えても)もあり 道路交通法はさておいて 前だっことおんぶと どちらが赤ちゃんにとって安全なのか? 考えてしまいます
おんぶは今どきカッコ悪いから 前だっこで(道路交通法違反であろうが)自転車に乗るというのは 赤ちゃんの安全を第一に考える上で困ったものと思いますが 前だっこの方が安全なのであれば… 交通事故の事例等も含めてよく判断しないといけないですが そこまで慎重に考えた上で 赤ちゃんを自転車に乗せるべきですね 私の子育ての時は前だっこで自転車に乗るなんて考えたこともなく したこともないので 見ていて実にハラハラしてしまいます ベビーカーでは時間がかかり 自転車でないと生活が回らない今の状況そのものも問題ですが 赤ちゃんの安全第一にできないものかと 悶々としています
soleさん、こんにちは。
コメントいただき、ありがとうございます。
確かに風潮として前だっこが増えてきましたね。その流れで自転車に乗ってしまうこともうなずけます。
自転車という乗り物は、両手でしっかりとハンドルを握って、前方を注視して、ペダルを正しい姿勢で踏める状態で乗ってこそ安全性が保たれます。
そういう観点からすれば、前だっこは悪い条件が揃ってしまいますね。
転倒時に赤ちゃんを守りやすくなっても、転倒する確率そのものが上がってしまうのであれば、本末転倒だと思います。
また赤ちゃんを守るということは、お母さんが犠牲になるということでもあります。お母さんが頭部や腰を強打する確率も上がってしまうので、やはりリスクが高いです。これはおんぶでも同じですね。
赤ちゃんの安全を第一に考えるならば、自転車に乗せないのが一番です。
どうしても乗せる必要がある時は、運転者が安全を担保できる状態で運転することが重要です。
そう考えていくと、子供乗せ専用自転車のシートにヘルメット+シートベルトで乗せ、お母さんは安全運転に全力を注ぐ。これがベストだと言うことになるのではないでしょうか。
何かのご参考になれば幸いです。
ありがとうございました 疑問が解けました
確かに転倒の確率が増えてしまっては 元も子もありませんね
私の子育ての頃はまだヘルメットもない時代でしたが 今思えば危なかったですね
幼稚園や保育園などでも 送り迎えの自転車の安全指導をしてくれないかな と思います
前抱っこの自転車が道路交通法違反で おんぶでの自転者が違反でないのは 前抱っこの方が赤ちゃんの月齢が小さいから その分危険も多いからなのかもしれませんね
本当にありがとうございました
soleさん、こんにちは。
ちょうど今日、幹線道路の歩道を前だっこでさっそうと自転車に乗っているお母さんを見かけました。
車種は普通のママチャリでしたが、乗り方には不自然さがなく、よってそこそこスピーディな走行でした^^;
この気軽さが逆に油断と危険を引き寄せているのかもしれませんね。。。
赤ちゃんは寝ていましたが、暑さで汗びっしょりだったのが少し気の毒でした。
3月の道交法改正で、自転車は車道の左端を走ることがリマインドされましたが、とてもじゃないですが前だっこで国道の車道側は走れませんね。
みなさんの意識が高まることを祈るばかりです。