伊勢神宮の式年遷宮とは?一番の見どころはココ!


伊勢神宮の式年遷宮(しきねんせんぐう)は、
20年に一度行われる、伊勢神宮最大のお祭りです。

伊勢神宮第62回式年遷宮は、平成25年10月2日(内宮)と、
平成25年10月5日(外宮)に行われました。

 

「式年遷宮(しきねんせんぐう)」って、難しい言葉ですね。

式年とは、「定められた年」という意味です。
(伊勢神宮の場合は、式年は20年となっています)
遷宮とは、「ご神体をうつす」という意味です。
つまり、20年に一度、

神様が、新しいおうち(社殿)へお引っ越しされる!

という意味になるんですね。

 

引っ越しというと、私たち庶民でも大変ですよね。
これが、神様となると、それはもうものすごい規模で行われるんです。

その一大行事の、意味と流れが一目でわかるように
徹底的に調べて、思いきりシンプルにまとめてみました。

これを読めば、あなたも式年遷宮のスペシャリストです!
現地調査の写真もありますので、雰囲気が分かりますよ。

平成5年の、第61回式年遷宮の様子を、こちらの動画から
観ることができます。
通常8年かかる式年遷宮を、わずか15分の動画で堪能出来ます!

第61回式年遷宮前半(所要時間約7分)

後半の動画は、記事の下のほうにあります。

また、神様への正しい参拝方法については、別の記事がありますので、
よろしければ、どうぞ。
伊勢神宮の参拝方法 参拝順序は?お辞儀の仕方?

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どこにお引っ越しされるの?

神様は、どこからどこに、お引っ越しをされるのでしょうか?

伊勢神宮の社殿は、それぞれ、東西に同じ広さの敷地がふたつあり、
ここを20年に一度、行ったり来たりされるのです。

偉い神様のおられる正殿(しょうでん)の建物だけではなく、
神宮内にあるすべての社殿を建て替えて、その中の神様が、
お引っ越しをされるんですよ。

ほんとうに、大掛かりな行事ですね。

その様子は、この写真でよくわかります。
左が古い社殿、右が新しい社殿です。
20年後には、左にまた新しい社殿が出来上がります。
DSC00644

社殿をアップで見ると、こんな感じです。
左の旧社殿は、屋根に苔がむしてますね。
塀も、ボロボロになってるし~
DSC00646
注: 写真は、内宮の荒祭宮(あらまつりのみや)社殿です。

古いほうの社殿は、ちゃんと再利用されるんですよ。
あるものは、国内の他の地方の神社として移し替えられたり、
また、あるものは、神社の修理用の材料になったりします。

再利用する」というエコな考え方が、昔から実践されてるんですね。

 

いつ頃からやっているのですか?

歴史的には、紀元690年から行われています。
2013年の式年遷宮は、第62回目となります。
1300年間も、ずっと続けられているんですよ(@_@)!

 

また、一回の式年遷宮の準備は、その8年前から行われています。
御霊のお遷りになる「遷御(せんぎょ)」までに、18回もの
大きな行事や祭りがあります。

正殿の柱を立てる「立柱祭」や、
御敷地に敷く白石を奉納する「御白石持行事」などが有名です。

この写真は、立柱祭の様子です。
立柱祭

遷御のあとにも、10回以上の行事が続きます。
大きな行事の日程は、なんと天皇陛下が決められるんですよ!

 

下の2枚の写真は、2013年の式年遷宮の、1週間前の様子です。
神様がお通りになる通路に、屋根を作っているところです。
(平成25年9月25日撮影)

遷御(せんぎょ)は、雨が降っても行われるので、
神様が、雨に濡れて、風邪をひかないように(?)、
ご神体が通られる道には、すべて屋根が建てられます。

石段にも、
DSC00634

通路にも、すべてです!
DSC00635

一回通るだけなんですが、すごいですよね。

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何のために、式年遷宮をするの?

ふたつの大きな理由があります。

理由その1
神様に、新しくきれいな社殿に住んでもらうためです。

普通の家でも、建ててから20年経つと、ガタが出始めますよね?
天然の檜(ひのき)や、萱葺(かやぶき)で作られている社殿も
20年でかなり傷みます。

雨漏りしたり、つぎの当たっている社殿で、神様に我慢して
もらうわけにはいきませんものね(∩´∀`)∩

 

理由その2
日本人の心や、技術を伝承させるためです。

式年遷宮では、社殿だけではなく、714種・1576点にも及ぶ、
御装束や神宝も、すべて新しくなります。

これらはみな、人間国宝級の宮大工や、職人たちによって
作られます。
式年遷宮によって、次の世代に、その心と技術を伝えるのです。

この写真のように、神具調度品もすべて、まっさらに入れ替えられて
いるんですよ。
DSC00656

 

それでは、ここでもう一度、その様子が分かる動画を観てみましょう。
人間国宝の方々の、素晴らしい仕事ぶりが見れますよ。

第61回式年遷宮後半(所要時間約8分)

 

一般の人でも、参加できるのですか?

神聖な行事ですので、基本的には、一般人は参加できません

ただし、旧神領民(伊勢市、二見氏、御薗村)の人が参加する
行事があります(御木曳行事や御白石持行事など)。

一般の人でも、事前に「特別神領民」の申し込みを行うと
この行事に参加できます。

この写真は、一般の人が、御白石持行事に参加して、
五十鈴川から、石を運んでいるところです。
御白石行事

20年後に、参加してみてはどうですか(・・;)?

 

式年遷宮のことをもっと知りたいのですが・・・

2012年4月に、第62回式年遷宮を記念して、せんぐう館という
ミュージアムがオープンしました!
場所は、外宮の勾玉池の横です。
せんぐう館2

伊勢神宮の日々の営みや、歴史、式年遷宮のことについて、
詳しく紹介されています。入館料は、300円です。
おまいりと合わせて、立ち寄るのがおすすめです。

 

お疲れ様でした。
伊勢神宮の式年遷宮は、すべてわかりました?
後は、伊勢神宮に行くだけです!

伊勢神宮への、日帰り観光については、こちらの記事で紹介しています。
よろしければ、どうぞ。
伊勢神宮の観光 日帰り最強プランで行ってみた!

以上、伊勢神宮の式年遷宮情報でした。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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