ブレーキオイルの交換時期は?必要性はあるのか?

ブレーキオイル(ブレーキフルード)は、車の安全性を担保するために、
重要な役目を果たすオイルです。

ところが、クルマのブレーキ性能の向上に反比例して、
このブレーキオイルの存在が、忘れ去られてきています。

ブレーキオイル

 

考えようによれば、忘れてしまっても、殆どトラブルを起こさないくらい、
現在の、ブレーキシステムの信頼性は高いわけです。
これは、有難いことですね。

このような状況の中、巷間では、次のような疑問を持つ人が、
たくさんおられるようです。

 

ブレーキオイルは、いったい何時、交換すればいいの?

そもそも、ブレーキオイルを交換する必要性ってあるの?

 

ブレーキオイルの交換時期と、その必要性について、

整備狂の私が、長年検証し続け、かつ実施してきた考え方を
ここで、お伝えしたいと思います。

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いきなり結論いきます(*^-^*)!

ブレーキオイルの交換時期ですが、

バイク : 2年毎(車検毎)
クルマ : 4年毎(車検2回に一度)

での交換を、おすすめします。

 

交換の必要性は、もちろん、

大いに、あります!

と、言うことになります。

 

では、その論拠を、以下に説明してゆきますね。

 

最初に、必要性を知ろう

まずは、どうして交換の必要性があるのか?について、
ブレーキオイルやブレーキシステムの、基本的な特性について
理解しておきましょう。

ブレーキオイルを交換しないと、どうなるのか?

その症状に基づいて、重要度の高いものから、
順番に説明します。

 

1. ブレーキオイル漏れが起こる

ブレーキオイルは、ポリグリコールエーテルという、
一種のアルコールが主成分です。
これの、最大の難点は「吸湿性がある」ということです。

使用する時間の長さに比例して、少しずつ水分が混入されて
行くんですね。これが、諸悪の根源です。

エンジンオイルのように、目に見えて色が黒くなったり、
あるいは、騒音や振動が高くなったりすることがないので、
気が付くことはありません。

 

この混入した水分が、ブレーキシステムの内部に、
錆を発生させてしまいます。

具体的には、ブレーキキャリパーの中や、ホイールシリンダーの中
錆が出ます。

すると、ここからブレーキオイル漏れが発生します。
漏れたブレーキオイルは、周辺の塗装や金属をボロボロにします。

 

ブレーキオイル漏れは、気が付きにくいことが、怖いのです。
少々交換をサボっても、ブレーキ性能が落ちたと感じることは
ありません。

でも、交換を長期間怠ると、いざという時に、ブレーキが効かない
可能性が、高まってしまうのです。

ブレーキきかない

 

2. 制動性能の低下が起こる

これも混入した水分が原因で、起こります。

クルマのブレーキは、摩擦抵抗によってタイヤの回転を
止める構造ですが、この時に大きな摩擦熱が発生します。

本来のブレーキオイルは、沸点が250℃前後あるのですが、
これに水分が混入すると、一気に沸点が100℃ほど下がります。

すると、激しいブレーキングを繰り返した時に、ブレーキオイルが沸騰し、
ペダルを踏む力が、ブレーキに伝達されなくなります。

これが、ベーパーロックという怖い現象です。
自動車教習所で、習いましたよね?

 

街中を、チョロチョロ走っている時には、発熱も少なく、
ベイパーロックも起こらないのですが、例えば、長い下り坂
降りている時や、サーキット走行などをしている時に起こります。

がっつりと、ブレーキが効いてほしい時に、
ブレーキがフワフワして効いてくれない、という
そうとう危険な状態に陥るということです。

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3. ブレーキタッチが悪くなる

私は、バイク乗りでもあるのですが、バイクであればこれは、
はっきりと分かります。

クルマの場合は、ブレーキブースターによって、踏力が大幅に高められて
しまいますし、靴を履いた足で踏むので、分かりにくいですね。

バイクは、ブレーキブースターがなく、指先の感覚だけで制動力を
コントロールするので、タッチがビンビン伝わってきます。

 

タッチの違いが起こるのは、やはり、水分や、それによって発生した
原因となっています。

ブレーキには、マスターシリンダーやキャリパーのピストン部に
多くのシール材が、使われています。

ブレーキの可動部分は、このシール材が摺動することによって、
タッチが決まるのですが、水分や錆が少しでもあると、
途端に動きが渋くなります。

 

ブレーキオイルを交換することによって、オイルの本来の
圧力を確実に伝達する、という性能が蘇ります。

交換時にシール部分をブレーキオイルで洗い流すことになるので、
よけいにタッチが良くなるんですね(*^^)v

そして、タッチが良くなるということは、細やかな制動ができるということで、
結果として安全性が高まることになります。

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交換時期

一般的な使用がされている、バイクやクルマにあっては、
次の期間での交換をおすすめします。

バイク : 2年毎(車検毎)
クルマ : 4年毎(車検2回に一度)

交換は、走行距離ではなくて、使用期間で交換します。

ブレーキオイル使用後

ブレーキオイルを交換することの意味は、
ブレーキ力を落とさないというよりも、
ブレーキシステム全体を、健全な状態に保つ
というところにあります。

クルマを使わなくても、ブレーキオイルは吸湿しますので、
走行距離が短くても、車検などの定期点検を利用して
交換するとよいでしょう。

 

バイクの期間を2年としているのは、バイクのブレーキが
クルマよりシビアな状況で、使用されているからです。

ブレーキオイルは、劣化してくると、少し黄色味が強く
なってきたり、濁った感じになったりします。

もうこの時点で、十分に交換時期とお考えください。

状態の悪いクルマは、ブレーキオイルが、まるでコーヒーの
ように、まっ茶茶!になってしまったりしてますが、
こうなると、ブレーキオイルの交換だけでは、済まなくなります。

ブレーキは、命を預ける重要なシステムですので、費用をケチらずに
定期的に交換するようにしたいものです。

ブレーキオイルの交換方法については、別記事で詳しく
書いてますので、よろしければご覧ください。

車バイク ブレーキオイル交換方法 DIYで行う時の注意点は?

以上、ご参考になれば幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

記事内容で、わかりにくところがあれば、この下の「コメント記入欄」よりお尋ねください。ご意見・ご感想も大歓迎です。お気軽にお寄せください。

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7件のコメント

  • nanaco

    そうですね、ブレーキオイルはパッドの選択と共にレース好きの人のコアな趣味の範疇に取られがちですし、大体は車検の時に交換してもらうので一般のユーザーが気がつかない事が多いですし何十年の運転歴の人でも自分で交換した事が等無い人の方が多いのではないかと思います。
    エア抜きの大切さや、下手にいじって塗装にこぼすとえらい事になりますが水で洗い流せる等知識さえあれば実は難易度は高くありません。
    エンジンで動く乗り物では、液体の部品の交換がしっかりとしていればユーザーとしては合格だと思います。エンジンオイル、ミッションオイル、ブレーキ液、パワステオイル、デフオイル、冷却液、タイプによっては電池の液ぐらいでしょうか。
    ただ、やった事の無い人に取って車をいじるのは大変にハードルが高いものです。私もRR車の冷却水交換でエア抜き不十分でオーバーヒートさせてしまい、しばらく自分でいじれなくなった事があります。壊れて事故になったらどうしようとか機械なんていじった事無いとかプロ以外いじっちゃいけないんじゃ無いかと不安だらけで、この点がスタンドや工場に足下見られ要らないお金を取られてしまう原因ではあるのですが。
    出来ない物は無理せずプロに任せても良いのですが、余計な知識で職人さんを怒らせたり、カモにされたりする事も多くて、無責任ですが、結局は信頼出来る職人さんや自分でやってる友達に巡り会えるかどうかで運みたいなものですね。
    レーシングクラブみたいなのでは無くて、安く自分の車を上手に楽しく整備するサークルみたいなものが普及すれば良いんでしょうが、これは車関係の業界にとっては天敵みたいな物なので無理でしょうね。
    私が車の整備を始めた理由は「整備工の生意気な兄ちゃんが自分より賢いと思えなかった」という笑えない理由です。たくさんの失敗がありましたが、捨てる神あれば拾う神ありで「教えて下さい」の姿勢で押し切っています。

  • 管理人

    nanacoさん、

    内容が記事より遥かに濃いコメントをいただき有り難うございます。
    とても勉強になって、喜んでおります。

    オイル、フルード類の交換は、四輪から入るとハードルが高く感じると思います。
    私は、二輪から入ったので、こちらはシンプルでやりやすいものです。
    すると、四輪も基本は同じなので、二輪の延長線上で出来るようになりました。

    整備サークル、面白いですね。
    カービューの運営している、「みんカラ」には、車種毎に整備手帳というブログカテゴリーがあり、これがかなりそのイメージに近いと思います。
    ただ、あくまでバーチャル空間上での情報交換ですから、実際に整備のスキルが身に付く訳ではありません。
    でも、事前に仕入れる情報量のアップには、かなり貢献していると思います。

    >整備工の生意気な兄ちゃんが自分より賢いと思えなかった
    不謹慎ながら、笑ってしまいました。
    いえいえ、皆さん賢いですよ♩はやりプロの経験値はすばらしいです。
    nanacoさんが、それよりさらに賢いだけです(笑)

    整備という趣味は、楽しいだけでなく、点検整備費の節約と言う実益ももたらしてくれるので、多少、SST(専門工具)や、書籍にお金がかかっても、ペイできると思います。

    お互い、もっとDIYの整備を楽しみましょうね!

  • リキマル

    こんばんは、四輪のブレーキフルードの交換は二人必要ですので大変ですね。ビニールチューブも入りますし。交換周期はかげさんの仰る通りと思います。最近は車検時沸点まで測定してくれますから、安心です。
    私は今まで、ほとんどMTに乗っていましたので、クラッチフルードがあるわけです。それが曲者で車検時、レベルチェックしかしてくれません。しらばっくれていますと、クラッチ操作時ギーギー音が出るようになってしまいます。ブレーキフルードと同じ液ですので、せめてタンク内だけでも交換しましょう。一缶買えば十分の量ですので、2年毎に入れ替えます。まだ余りますから、2年目にブレーキフルードのタンク内のみ一緒に交換しています。次の車検は全部交換すれば良いのです。気分が良いですよ。フルードの抜取はファンヒーターの後ろに付いている。使ってないスポイトを使いました。

  • リキマル

    ちょっと大事な事を書き忘れました。DOT5の中には、シリコンベースとエチレングリコールベースがありますので、注意が必要です。DOT4は全てエチレングリコールだったかな。
    勿論エチレングリコールの方が性能が良いです。シリコンベースは今後なくなると思われますが、全て自己責任でお願いしますね。

    • 管理人

      リキマルさん、こんにちは。
      いろいろと、アドバイスをいただき、ありがとうございます。

      油圧クラッチは、バイクでも、ロボタイズドクラッチのアルファロメオでも、長年やってきましたが、ブレーキフルードに較べて温度(高温)による劣化が少なく、ただの圧力媒体としてだけの働きなので、整備としては軽んじられているところです。

      ということで、私も自分でさっさと交換してました。クラッチフルードの場合は、タンク内だけでもじゅうぶんに効果があると思います。ブレーキフルードより、はるかに流動するし、キャリパー/ピストンのような摺動面の潤滑もありませんもんね。

      ブレーキフルードは、グリコール系はDOT5.1、シリコン系はDOT5ですが、曲者は後者のほうですね。交換方法について書いた別記事のほうには、DOT4と、DOT5は絶対に混ぜないように表記しています。

      過去に、DOT3とDOT4は散々混ぜて使いましたし、DOT4とDOT5.1も混ぜれるんですが、DOT5が存在する限り、どこまでを良しとするかがややこしいところです。間違いが起こると大変だし。

      異なるDOTインデックスは混ぜない!としておくのが、安全のためにも、万が一の化学変化を防止するためにも最善ってことですね。

      貴重なご意見、ありがとうございました。

  • 吉川

    はじめまして。
    ブレーキ関連で質問です。
    一番はブレーキの遊びが多くなってるように感じます。
    それと後ろのブレーキが少し鳴きます。
    前ディスク後ドラムです。
    どのようなメンテナンスが必要でしょうか?その場合費用はいくらくらいかかるものでしょうか?
    よろしくお願いします。

    • 管理人

      吉川さん、こんにちは。
      コメントいただき、ありがとうございます。

      ブレーキの遊びですが、原因は多岐にわたって考えられます。
      ・ペダルの物理的なポジションによるものか
      ・ブレーキラインにエアが噛んでいるか
      ・マスターシリンダーやブレーキホースに異常があるのか
      などなどです。

      同じく、ドラムブレーキの鳴きも、
      ・シューやライニングに原因があるか
      ・取り付け位置による共振などによるものか
      ・摩耗や、グリス切れによるものか
      など、様々な要素がありますので、判定は難しいです。

      原因によって、メンテナンスの内容や費用も変わります。
      ブレーキは、最重要パーツですので、まずは信頼できるメンテナンス工場に相談されることをおすすめいたします。

      ご期待に添えない回答で恐縮ですが、事情をご理解いただき、よろしくお願いいたします。

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