まだ新しいチューブラーが、早々にパンクして泣かされた経験はありませんか?
私の最短記録では、新品チューブラーを装着後、わずか500mの走行で、鉄片を踏んでパンクしたことがあります(´Д⊂ヽ
チューブラーというタイヤは、パンクしたら一巻の終わりです。下手に修理すると、逆に危険ですので、原則として使い捨てにしなくてはなりません。シーラントなどの応急修理剤も、チューブラーには適しません。潔く、再使用はあきらめましょう。
でもまだトレッドがキレイだったりすると、捨ててしまうには忍びないですよね?
そのような時に、見事にパンクチューブラーを生き返らせる驚きの活用法を紹介します。はっきり言って、相当笑えてしまう活用法なのですが、実用価値の高さにおいては保証いたします。
ではそのパンクしたチューブラーの活用法を、画像を中心に詳しく紹介します。
ベルトとして再生する!
その驚きの活用法とは、
ベルトにする!
ということです(笑)
マニアックでありながら、おしゃれなベルトとして再生し、パンクチューブラーに第二の人生を歩ませるのです。
その製法については、実に簡単です。以下の画像を見ていけばすべて分かります。
準備するもの
最初に、以下のものを準備しておきます。
上記のタイヤは、ちょっとした事情があって、使わなくなったチューブラーで、タイヤとしては未使用です。このような値段の安い加硫タイプのチューブラーが、ベルトを作りやすいです。
ハンドメイドのチューブラーは、トレッド部の断面形状が丸いですし、トレッドゴムが剥離(はくり)しやすいので、ベルトにできないことはないのですが、やや難ありです。
一般的には、タイヤは汚れていますので、作業を開始する前に、中性洗剤などを使って丸洗いしておくことをおすすめします。
写真のものは、古くなった布ベルトから取り外したものです。布ベルトのバックルは、ベルトのバンド部に穴をあけなくていいので、作業工程も少なく楽なので、おすすめです。
写真下の金尺(かなじゃく)は、バックルのバンド噛み込み部の幅や、バンド幅を計るのに使います。
要するに、バックルが取り外しできるものであれば、なんでもオーケーです。
ただ、上記のタイプのものでは、「穴をあける」という工程が加わりますので、ベルト専用の穴あけパンチか、ポンチのようなものを準備しなければなりません。
推奨できるバックル部の幅(=バンドの幅)としては、28mmから35mmくらいがベストです。なぜなら、この幅がチューブラーのトレッドの幅だから。
よく切れるハサミであれば、なんでもオーケーです。
写真の上は、針金なども切ることのできる工具ばさみ、写真下は、布用の裁ちばさみです。台所用の万能ばさみなどでもオーケーです。
準備するものは以上ですべてです。では、楽しい作業を開始しましょう^^
裁断工程
このチューブは、インナーマッスルを鍛える「チューブ体操」用にピッタリですので、そういう用途で再利用しましょう。
また、「ゴム紐」として、ママチャリなどでも活用できます。いろいろ工夫してみてください。
次に皮(タイヤコード)だけになったチューブラーを、縫い目のあたりから切り裂きます。
私の住む関西では、ウナギは腹から割きますが、なぜかそういうことを連想してしまう作業です(笑)
次は「トリミング作業」となりますが、その前に使用するバックルの有効幅を計っておきます。
このバックルの場合、34mmでした。
チューブラー側に、34mmの幅で印を付けて、この幅で切り出します。
もう、完成間近です。
仕上げ工程
ここからは、仕上げ工程です。ベルトとして、格好の良いものに仕上げます。
パチンと挟むだけなので、超簡単です。
ベルトらしくなりました(^_^)v
ベルトをしめた時に、タイヤのラベルが真後ろになるように、長さ調整をします。
こういう芸の細かいところに、「男の美学」を追求するのも楽しいものです(笑)
自分にぴったりのウエストのパンツにベルトを合わせながら、バンドの長さを微調整していきます。
完成しました!
玄関の鏡で、自分撮りしてみました(^▽^;)
違和感なく、おしゃれな?ベルトに変身できています\(^o^)/
おわりに
私にとって、このチューブラーベルトは2代目です。初代のベルトは、10年以上使いましたが、ベルトとしての性能は抜群でした。ちなみに初代のベルトも、このバックルを使用してたので、かなりボロボロになってます(*´ω`)
ベルト表面は、摩耗に強いタイヤトレッドのゴムなので、Gパンやワークパンツなどでの激しい使用にも耐えます。私は会社の作業服用のベルトとして使ってました。
裏面は、しなやかな繊維ですので、パンツに対してもやさしく、通しやすいです。
そして、見逃せない特長として、適度な伸縮性があるのです。実に優しくおなかにフィットしてくれるので、お腹が出てきた方にも、おすすめできます。
「ベルトとして外観的にも機能的にも素晴らしい!」ということもさることながら、このようなベルトを作ること自体が、まず第一に面白いですね(笑)
ロードバイク仲間から、垂涎(すいぜん)の的となること請け合いです。一般の方からは、変人扱いされるかも知れませんが、気にしないようにしてください^^;
次に、高価なチューブラータイヤを有効活用できるところも評価できます。限られた資源を再利用できることへの喜びを感じます。
ベルトとしての第二の人生のほうが、タイヤとしての人生よりずっと長いというところもマルです。
パナレーサーのプラクティス君も、よもや、自分が「ベルト」としてその人生をまっとうすることになろうとは、夢にも思っていなかったに違いありません。
その意外性も、実に楽しいではないですか!
このようなベルトは、(当たり前ですけど)世界中どこのサイクルショップにも売ってません。
作り方を紹介しているサイトも、ここだけです。当サイトはリンクフリーですので、ブログをお持ちの方は、この記事へのリンクを付けて製法を広めてもらえると、とても嬉しいです。
ぜひこの希少なベルトをDIYで楽しく作り、あなたのサイクルライフに彩(いろどり)を添えられてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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