自転車カバーは丈夫さで選ぶのがお得!おすすめのカバーは?


大切な自転車は、カバーをかけて保管したいもの。

ところがこのカバー、100均商品からバイクカバー並の丈夫なものまで、まさにピンからキリまであります。

ここではピン、並、キリの3種類の自転車カバーを比較検討してみました。その結果として、おすすめの自転車カバーを紹介します。

 

結論を先に述べると、やはり丈夫さで選ぶのが堅実な選択です。

しかし、自転車の種類や保管場所、費用対効果なども考えあわせていくと、いくつかの選択肢もあってしかるべきですよね。

記事を読むと、あなたの自転車にぴったりの自転車カバーが見つかります。写真だけ見ていっても、だいたい分かるようになってますので、気軽にご覧ください。

 

ではスタートです。

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自転車カバー選びのポイントはココ!

自転車カバーを選ぶ際に、押さえておくべきポイントを4点挙げておきます。

まずはこれを頭に入れて、記事を読み進めていってください。

  1. 水と光を遮断する性能に優れる
  2. 自転車をすっぽり覆うことができる大きさ
  3. カバー下にストッパーが付いている
  4. 温度変化に強く耐久性に富む

 

それぞれの項目については比較試験をしていて、そのなかで重要性についても触れています。

 

おすすめの自転車カバー

今回は自転車カバー3種類(+バイク用カバー1種類)で比較検討を行いました。

いきなり結論で恐縮ですが、管理人の好みによる独断で、以下の自転車カバーを最強品としておすすめしたいと思います。

 


アクティブウィナー社
【進化型】自転車・サイクルカバー

 

メーカーの謳う特徴は以下となります。
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上で挙げたカバーが「備えておくべき4つのポイント」は、クリアしていますね。

 

気になる価格ですが、なぜかamazonが激安&送料無料なので(今だけかな?)、参考までにamazonの販売ページへのリンクを付けておきます。

Active Winner 自転車カバー(収納バック付)

 

自転車カバー比較調査

そもそも、なぜ自転車カバーのことを調べ始めたかというと、実家に置いている購入1年の愛車(ママチャリ)が、ヤバイ状態になりつつあったから^^;

 

玄関に、ホコリよけの適当な布だけをかぶせて置いてました。
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ところがこれが、出入りの多い玄関だけに、結構ホコリだらけになるんですよね。

 

さらに、先日整備のために前輪を外してみると、悲惨なことに。

前輪のハブダイナモに、蜘蛛の巣が張ってたり。
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フェンダー内側には、蜘蛛の巣やそれに引っかかった虫のバラバラ死体が。
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これ以外にも、タイヤの変色やニップルのサビなどが出てるんです(泣)

 

実は以前から手持ちの自転車カバーを2枚持っていたのですが、それらの品質に対していささか心もとなく感じていて使っていませんでした。

そこで今回、新たに丈夫な自転車カバーをゲットして比較をしてみた、という次第です。

 

比較に用いた自転車カバーは、以下の3点です。

  1. アクティブウィナー;自転車・サイクルカバー
  2. メーカー不詳(日本製);自転車カバー
  3. ダイソー;自転車カバー大人用

 

それぞれの定価は以下です。

  1. アクティブウィナー;5,300円
  2. メーカー不詳(日本製);1,400円
  3. ダイソー;100円 (◎o◎)!

 

原産国は、以下となっていました。

  1. アクティブウィナー;中国製
  2. メーカー不詳(日本製);日本製
  3. ダイソー;ベトナム製

 

価格だけ見ても、まさにピンキリ感が満載ですね^^

では、次からは比較試験のレポートです。

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比較1 材質

まずは材質です。

アクティブウィナー;
ナイロン+ポリウレタン撥水コーティング

メーカー不詳(日本製);
塩化ビニール

ダイソー;
PEVE(ポリエチレンビニルアセテート)

 

アクティブウィナーだけが、ベース素材に「織布」を使っています。

メーカー不詳(日本製)は、数年前に知り合いの自転車店の店主さんからタダでもらったものです。

タダなので文句は言えないのですが、材質はいわゆる塩ビ製です。これは環境負荷を考えると、少し時代逆行的な材質と言えそうです。

ダイソーのものは、難しい名前の材質ですが、感じとしてはカラーポリ袋のような感触です。

 

比較2 重量

重量を図ってみましたが、大きな差がありました。

 

アクティブウィナー;
415g(収納カバー込み)
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メーカー不詳(日本製);
220g(包装袋込み)
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ダイソー;
125g(包装袋込み)
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重量は、価格(定価ベース)と比例関係にあるようです^^;

 

比較3 大きさ

横×高さ×横幅を測ってみると、大きさは以下となっていました。

 

アクティブウィナー;
205cmX95cmX70cm 
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メーカー不詳(日本製);
180cm×90cm×不明
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ダイソー;
2200cm×100cm×不明 
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アクティブウィナーだけが立体裁断なので「横幅」があります。

他のふたつはペッタンコの状態なので、横幅は自転車によって変わると言った状態です。

「横幅のある自転車にかけると、高さが減る」という構図です。

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比較4 形状

続いて、「かたち」の部分です。

 

アクティブウィナー;
自転車型(立体裁断)
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メーカー不詳(日本製);
台 形
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台形の上辺を、サドルとハンドルのあたりに合わせるという感覚でしょうか。

 

ダイソー;
かまぼこ型
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上部にゆとりがあるので、比較的自転車にかけやすいです。

 

当たり前のことですが、自転車に形状がフィットするのはアクティブウィナーだけです。

台形やかまぼこ型は、前後の区別がなくハンドル幅への対応もありません。

これは良く言えば汎用的ということですが、悪く言えばどの自転車にも中途半端にしかフィットしないということです。

 

比較5 水や光の遮断性

さあ、ここからが性能の比較です。

自転車が傷む要素は次の3つです。

  1. 水による腐蝕(サビ)の発生
  2. 光の中にある紫外線による劣化(変色や硬化など)
  3. 空気中のオゾンによる老化(ゴム部品のヒビワレなど)

 

これらをガードすることが、自転車カバーの役目です。

それぞれについて見ていきます。

 

アクティブウィナー

ダントツで優秀です。

雨や日光などの、過酷な状況にさらされる天面には、サイド部よりも分厚く補強された黒色のナイロン素材で覆われています。
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このカバーは、全体がダブルステッチで縫製されており、さらに接合部には防水テープが貼り付けられています。
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少々のことでは、破れないでしょう。

 

サイド部(グレー色のところ)も撥水コーティングが施されています。

試しに、水をかける実験をしてみました。
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水をプリプリにはじいてくれました。

 

また、紫外線対策として、使われている繊維にはUV加工がされています。

これらの二重三重の対策により、紫外線や水の侵入は、ほぼ防げていると言ってもよいでしょう。

 

メーカー不詳(日本製)

サイズが決定的に足りません。これが致命傷です。

27インチのママチャリにかけてみると、こんな感じです。
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車体の下半分が、丸見えの状態です。これでは、ホコリよけ程度の効果しか望めませんね。。。

 

この自転車カバーは、26インチ対応品ですので、27インチにかけたことは本来の使い方ではありません。しかし、26インチ車でも、「小さい」ということには大差ないような気がします。

最適な用途としては、20インチ以下の子供用自転車か、あるいは子供乗せ自転車の前のシートを覆ったりするのには良いと思われます。

 

ダイソー

素材はよく水を弾くのですが、縫製に不安があります。

縫製が弱いと、破れるということです。破れると、水も紫外線もオゾンにもやられ放題になるということ。

 

このカバーの縫製は、線状に溶着してあるだけで、すぐに破れてきそうです。

写真の一番上がダイソーのものです。
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各カバーの縫製状態がよくわかりますね。

ダイソーは、線状の溶着、その下は面状の溶着、一番下のアクティブウィナーはダブルステッチの縫製です。

 

紫外線に対しても、防御力は低いと思われます。なぜなら、ペラペラに薄いので、カバーの下の自転車が透けて見えてます。

タイヤもスケスケ。
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フレームもスケスケ(笑)
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ないよりはマシですが、高い紫外線防御性能は期待できそうにありません。

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比較6 包み込み性

自転車を守るには、そのフィッティング性も重要です。

 

アクティブウィナー

どのタイプの自転車にもよくフィットします。

大きさもじゅうぶんありますし、前輪の裾部分と後輪の裾部分にはゴムが入っていて、自然に車輪を包み込めるようになっています。
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タイプの違う自転車にこのカバーをかけてみました。

 

27インチのママチャリでは、

ビフォー
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↓↓↓↓↓

アフター
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700Cの電動アシスト自転車では、

ビフォー
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↓↓↓↓↓

アフター
DSC06037

 

マウンテンバイクでは、

ビフォー
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↓↓↓↓↓

アフター
DSC06040

 

私のマウンテンバイクは、フレームサイズが大きいので、少しタイヤがのぞきます。
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ロードバイクでは、

ビフォー
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↓↓↓↓↓

アフター
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ロードバイクにおいては、このまま輪行袋として使えそうな雰囲気すらありますね^^/

 

ほぼ全種類の自転車をカバーできると考えてよいでしょう。

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メーカー不詳(日本製)

この製品は、26インチ対応となっているのですが、実質は子供車か子供乗せ自転車あたりが最適な大きさと思われます。

試しに、供試車の中では一番コンパクトなロードバイクにかけてみました。
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室内保管時に、衣服や家具の汚れ防止には使えそうです。

 

ダイソー

700Cの電動アシスト車(クロスバイク)にかけてみました。
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スッポリ、とまではいきませんが、8割方を覆ってくれているので及第点を付けることができます。

 

上の写真をとっている時に風が吹いてきたのですが、自転車カバーが怒ったフグのように膨れ上がったので、笑ってしまいました。
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なんといっても、軽量薄型設計ですからね。

風の影響もかなり受けてしまいます。強風に耐えるんだろうか?

 

比較7 固定性

上の写真にもあるように、カバーは風を巻き込みます。

風に吹き飛ばされないようにするには、固定するためのベルトなどを装備していることが必要です。

 

アクティブウィナー

しっかりとしたワンタッチベルトが付いています。

カバーの下部のところです。
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メーカー不詳(日本製)

何もありません。

風で吹き飛ばされるリスクがあります。

 

ダイソー

一応、ヒモが付いていて、カバーの下をしばれるようになってます。

場所はカバーの中央下部です。
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見てわかるように、ヒモというかビニールの切れ端状態で、実にペラペラです。

強い風の力にはとても対抗できそうにありません。

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比較8 耐久性

最後は耐久性です。

これは実際にやってみたわけではないのですが、ある程度推測できます。

 

アクティブウィナー

普通に10年は使えると思います。

と言うのは、私はバイクのカバーで、アクティブウィナーとまったく同じ素材のものを長年愛用しているからです。

これがそのバイク用の現物です。
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大型バイク用なので大きいです。

 

このカバーは、バイクカバーでは有名な大阪繊維資材というメーカーのものです。当時もバイク用カバーについていろいろと調べて、この製品を選びました。

このバイクカバーを、屋根だけはあるが吹きさらし状態のマンションの駐輪場で12年間の長きにわたって使用してきました。

多少コーティングが剥がれたりしてきているところはありますが、まったく問題無く使用できています。

剥がれているのはこの程度です。
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カバーが硬化したり、水漏れを起こしたりということは皆無です。やっぱり芯材に繊維が使われているということは、絶対的なアドバンテージなんでしょうね。

このバイクで鍛えられたカバーの素材や製法が、アクティブウィナーのカバーには活かされているので、10年はだいじょうぶだろうと予想するわけです。

 

国産の塩ビ製カバーや、ダイソーのPEVA製のカバーが、どれだけの耐久性があるのかは分かりません。

しかし、所詮、樹脂単体からなるカバーです。UV加工もされていません。

カバーそのものが、紫外線やオゾンに攻撃されて、パリパリになったり、コワコワになったりすることは避けられないのではないでしょうか。

 

以上ですべての比較試験の報告は完了です。

お疲れ様でした。

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ここが惜しい・・・

基本的な機能に優れるアクティブウィナー製の自転車カバーですが、ひとつ改善してもらえると嬉しいところがあります。

それは、カバーの盗難防止のためのアイレットの追加です。

バイクカバーには、必ずと言ってよいほど付いてます。
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このようにして、鍵と車輪を縫って施錠できるんですね。
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バイク用のカバーには、このアイレットが前後に付いているんですよね。
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これがあると、カバーをめくって自転車の品定めをされるようなことも減るし、カバーだけの盗難も防げます。

盗難防止を約束するものではないとしても、少しでも対策になるのであれば、多少価格が上がっても、付加されていい機能だと思います。

これさえ付いていれば、完璧でした!

 

■ 2017年6月追記 ■

最新のアクティブウィナー製の自転車カバーには、アイレットが追加装備されました

本記事が参考になったのか?どうかはわかりませんが^^;、メーカーさんの仕様改良に感謝いたします。

ありがとうございました!

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さいごに

ひとくちに自転車カバーと言っても、その性能にはずいぶん大きな違いがあることがお分かりいただけたと思います。

長い間、自転車カバーという商品は、どちらかと言うと「雑貨品」的な位置付けにあったのではないでしょうか。

よって高機能・高品質化が立ち遅れている商品であるとの認識しかありませんでした。

 

しかし今回、蜘蛛の巣に端を発して(笑)、いろいろと調べるうちに、バイク並みの丈夫な自転車カバーがあることがわかりました。

多少値は張るものの、「安物買いの銭失い」になってしまうより、愛着を持って長年使い続けることができるもののほうがいいですよね。

100均のコスパフォーマンスには脱帽ですが、やはりそこは100円なりのもの。ポリ袋で自作しても近いものは作れそうです^^;

 

私としては、これからは高級カバーを中心にして愛車(ママチャリ)を守り、室内のホコリよけなどでは、廉価品も併用していこうと考えています。

比較試験結果をどう読み取るかは、皆さまのお考え次第ですが、本記事が何かの参考になれば幸いです。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

記事内容で、わかりにくところがあれば、この下の「コメント記入欄」よりお尋ねください。ご意見・ご感想も大歓迎です。お気軽にお寄せください。

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4件のコメント

  • keiko

    こちらを参考にカバーを購入しました。
    丁寧な分析と実例があり、選ぶのに、とても役に立ちました。
    ありがとうございます!!

    ちなみに先日購入したものを確認したら、書いてあった「アイレット」が付いていて、おお!ってなりました。
    改良されたのですね。

    • 管理人

      keikoさん、こんにちは。
      コメントいただき、ありがとうございます。

      記事が参考になったようで、とても嬉しいです。

      >ちなみに先日購入したものを確認したら、書いてあった「アイレット」が付いていて、おお!ってなりました。
      ⇒おおおおっ!そうなんですね\(^o^)/

      この記事を書いてからしばらくしてメーカーの方から連絡がありました。

      その時に「記事の内容が参考になったので、よりよい品物を作りたい」のようなことを言われていたんですが、実行に移されたんですね。

      商品力がアップして嬉しいです。記事に追記したいと思います。

      貴重な情報もいただき、ほんとうに有難うございます。

  • reinani

    とても参考になりました。
    詳しい分析に!感謝です^^

    • 管理人

      reinaniさん、こんにちは。
      コメントいただき、ありがとうございます。

      記事がお役に立てば、とても嬉しいです!

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