近年、自転車をホームセンターで買われる方が増えてきました。
ママチャリというカテゴリーで見てみると、低価格化が定着してきた感がありますものね。
コーナンは自転車修理でどの程度の実力なのか?
ということは、気になりますよね。
私の自宅の近くに、コーナンというホームセンターがあります。ここでもお買い得感のある安い自転車が、たくさん販売されています。
ここのコーナンの有難いところは、自転車の修理もしてくれるのです。
(注:コーナンでも店舗により修理を行っていないところもあります)
修理に必要な部品は、店舗内で買い求めることができます。
でも、例えばタイヤ交換のような安全性にもかかわる修理を、価格が安いという理由だけで、コーナンに任せても大丈夫なのでしょうか。
町の自転車専門店が行う、プロの修理と遜色ないのでしょうか。
気になったので、コーナンと自転車専門店との修理に関する違いを調べてみました。
1.修理技術の信頼性
これは自転車専門店に軍配が上がります。
コーナンでも自転車整備士の資格を持っている人が修理してくれます。
でも、修理や整備の経験値では、圧倒的に自転車店が勝ります。
自転車専門店はプロとしての自覚があり、自転車の構造や機能についてよく勉強されています。
自転車専門店は、自店の信頼が財産なので、修理には万全を尽くされるのですね。
ただコーナンのサービスを担当される方の中には、高度な技術技術を持った方も増えてきているようです。
それは元自転車屋さんや自転車に詳しい方が、持っているスキルを活かしてコーナンなどのホームセンターで働いておられるケースです。
よって、すべてにおいて専門店が優位とは限らず、お店によっては専門店と同等のサービスを(安く)受けることができるところもあるんですね。
これはこれで、私達消費者にとってはとてもありがたいことだと思います。
2.使用部品の品質
自転車専門店に軍配が上がりことが多いです。
修理には部品がつきものです。この部品の品質が、自転車専門店のほうが高いようです。
例えば自転車用タイヤとチューブを例にあげてみます。
コーナンで取り扱っているタイヤとチューブの大半は、中国製もしくは東南アジア製です。
コーナンは、コーナン商事という商社を自前で持ちます。海外から、直接、大量に商品を買い付けるのです。
これはコスト的にはメリットが大きいのですが、品質的には、どうしても当たり外れが出てしまいます。
ごく一部で日本製の取り扱いもありますが、これをチョイスすると、価格的に自転車専門店と差がなくなってしまいます。
一方、自転車専門店ではかなりの店舗が日本製の高級品を取り扱っています。タイヤ・チューブなどもまさにそうです。
また、原産国が海外であっても日本の自転車メーカーがプロデュースした部品を主体に扱っています。
海外製であっても、ブリジストンやパナソニックといったブランドが表示されているものがそれです。
この種の部品は、原産国に関わらず国産品と変わらない品質で、安心して使用できます。
3.サービス体制
自転車専門店は、独自のサービスを提供してくれる事が多いです。
メインの修理のついでに、チェーンに給油してくれたり、ブレーキの調子を見てくれたり、緩んでいるボルトを締めてくれたり。
この「ついでに整備」のサービスは、「人によりけり」の要素が強いので、コーナンでも親切な整備をしてくれる方は、もちろんおられます。
でも、自転車専門店では、時としてベルや鍵といった物品提供のサービスをしてくれることがあります。
このサービスは、コーナンでは絶対にできないのです。店員さんの判断で勝手に商品を渡せないですものね。
4.トラブル対応
万一修理内容や交換した部品で、トラブルが出た時の対応です。
これも自転車専門店に軍配が上がります。
自転車専門店は信頼が命です。
顧客満足のために、真剣に対応をしてくれるお店がたくさんあるのです。
信頼のある自転車専門店の店主は、自転車専門の卸問屋、あるいはメーカー営業とも強いパイプを持っています。
この人脈を使って、迅速に対応してくれます。
一方、コーナンでトラブルが起こった時は、その仕組み上解決までのルートが長くなるのです。
ルートが、
「トラブル発生」
↓
「店員」
↓
「サービス窓口」
↓
「コーナンのバイヤー」
↓
「量販専門卸屋」
↓
「メーカー」
となります。
さらにそのメーカーが海外であると、コーナン商事や自転車関係商社が入るので、一筋縄ではいきません。
トラブルの内容が深刻なほど、時間がかかってしまいます(泣)
5.修理に必要なお金
重要なポイントの価格面ではコーナンに軍配が上がります。
部品代、工賃ともに、間違いなく自転車専門店より安いです。
修理の費用を、最小限に収めたいならば、部品をコーナンで調達して、自分で修理するのがベストです。
この場合、修理に必要な工具類も、コーナンであれば手ごろな価格で一緒に入手できます。
6.結論となりますが・・・
DIYが好きな方は、コーナンで必要なモノを一式購入してあとは自分で修理や交換をするのが良いでしょう。
自分でできない方は、行きつけの自転車専門店を作り、そこでメンテ全般をお願いするのがベストであると考えます。
多少の出費はかかっても、長い目で見れば得策と言えます。
今回はコーナンという量販店を、一つのモデルケースとしてあげさせてもらいました。
コーナンは優良な量販店ですが、専門店には至らない点があることも事実です。
自転車は命を載せて走る乗り物です。
自転車の修理は、その内容に応じて上手に使い分けるのがよさそうですね!
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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大変参考になりました。
ありがとうございます。
マムパパさん、こんにちは。
コメントいただき、ありがとうございます。
記事が少しでもご参考になれば、とても嬉しいです。
では、よろしくお願いいたします。
こんばんは、自転車の修理ですが一般的には購入店へ持ち込むと思われます。で私の見当ですが、販売台数はホームセンター系の方が圧倒的に多い気がします。販売品に付いては、一流メーカー品もありますが、以外がほとんどと思います。その自転車が破損又は傷んでいく順序としては、タイヤとブレーキ系は置いといて、
①、スポークのゆるみ、早いうちに直せば良いのですがなかなか気がつかないものです。頻度にもよりますが、月一スポークに触れば確実と思います。慣れてくれば車輪の回転と共にピンーピンと音が出る場合もあります。
②、次はクランク軸の緩みやガタではないでしょうか、これはクランクの回転と共に音又は振動が足に伝わってきますから分かると思います。適正工具で増し締め、ネジロックなんかも良いと思われますがいかがでしょうか。
③、順序と言えるか分かりませんが、内装の変速ギヤこれも容量がないので破損しやすいと思います。(ランエボの横置きミッションと同じですね)酷使する場合、外装切換えを選択された方が良いですね。
④、チェーンも傷んで来ます。雨の中を乗ったら、乾いてからグリススプレーを吹きウエスで一周拭けば良いと思います。
⑤、まれにハンドル軸もガタがくる場合があるかも
このような内容を書いたページも作成を希望します。
リキマルさん、こんにちは。
挙げていただいた項目は、いずれも何度も経験しています^^;
ほんとに、この通りだと思います。
スポークのゆるみは、重い荷物を載せる場合(子ども乗せなどの使用)は、特に顕著ですよね。
内装変速は、ギヤも痛みますが、シフトレバーやワイヤーの不具合が原因となっていることも多いです。
クランク、チェーン、ハンドルステムなどの重要機能部品は、コストの差がそのまま品質の差になっているのではないでしょうか。
価格の安い、量販店での自転車の持つ、一種の宿命的な部分でもあると感じてます。
いつも、アイデアをいただきありがとうございます。
今年になって、新しいママチャリを買って乗り始めてますので、ママチャリ関係のメンテ記事も増やしていくようにいたします。
量販店やホームセンターでも
自転車をバラせる技術を持った方もおられます。もともと個人商店で自転車屋をやっていた方や詳しい方がこうしたお店で働いているようですので、全てにおいて専門店が優位とは限りません。私が行っているホームセンターは自転車の分解整備までやってくれます。値段も良心的です。最近はどこも競争が激しいので、おのずと技術力も上がっているのではないでしょうか?客にとっては有り難い事ですね!
アトリエさん、こんにちは。
コメントいただき、ありがとうございます。
とても貴重なご意見をいただき、感謝しております。確かにおっしゃるとおりだと思いますので、早速に記事に追記をさせていただきました。
今後もしっかりとしたメンテナンスができる方が増えると、ほんとうにありがたいですね。私もそれを願っております。
今回は教えていただき、ありがとうございました!