大掃除を年末にする意味を知らないと福が逃げる?


年末大掃除はただの掃除ではありません。
日本人の心の儀式としてとても意味のあることなのです。

皆さんは年末に気合いを入れて大掃除されますか?
私は年末の3日間は、それこそ一心不乱に大掃除します。

おかげでお正月はいつも「筋肉痛」です^^;

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我々日本人にとって年末の大掃除は神聖な儀式として
始められました。

 

新年に神様を気持ちよくお迎えするため
住居も心もきれいにするのです。

 

神様をお迎えするということは、その年の安泰と
幸運を願い、八百万に感謝するということでもあります。
大掃除も新年の風習も、すべてはこの神様に気持ちよく
来ていただき過ごしていただくための儀式なのです。

 

古く江戸時代には、大掃除はすす払いと呼ばれ、
12月13日に行われていました。

年の瀬ぎりぎりではなく、少しでも早くから
身辺を清めて、来年の幸運をもたらす歳神様
アピールしたのです。

すす払い

実際には、奉公人が新年を国元で過ごせるように
早目に行ったという事情もあるようです。
善は急げ」という気持ちがどこの商家にも家庭にも
あったのでしょうね。

 

この12月13日を正月事始めの日とも呼んでいました。
お正月を迎えるための一連の行事がスタートする日
ということです。

 

大掃除をするのも、しめ縄を飾るのも、門松
置くのも、これらはすべて新年に歳神様に
お越しいただくための一連の行事なのです。

 

現在ではさすがに12月13日は大掃除の時期としては
早すぎますが、少なくとも年末の3日間は、
日ごろ手の届かないところの掃除をしたいものです。

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掃除には「掃き清める」という意味があります。
さらに「祓い清める」という精神的な意味も
持つのです。

 

物理的に見える場所の掃除をすることを通じて、
自身が抱えている罪や穢れも払うことができる
という考え方をしていたのですね。

 

だから、今年があまりいい年でなかったと
思う人ほど、一生懸命に年末に大掃除
しましょう。
住居も心もきれいになれて、さらに福をもたらす
歳神様にも来てもらえるのです。

 

「きたない家には、行かないぞー!」
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とまあ、年末の大掃除には意味がある訳です。
たとえこの意味を知らなくても、人間には
万事にわたってけじめが必要です。

 

けじめをつけないことが習慣になってしまうと、
それこそ一事が万事でだらけた生活が日常
なってしまいます。

 

一年の始まりのお正月を迎えるにあたって、
何のけじめもつけないことって、少し
寂しくないですか?

 

家がきれいになって、整理整頓がいきわたって
悪いことは何一つありません。

しょっちゅうとなれば大変ですが、せめて
年末は大掃除の意味を思い起こして掃除に
精を出そうではありませんか。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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6件のコメント

  • リキマル

    今晩は、今年も後2ヶ月ちょぼですね。掃除も儀式として、仏壇は2回/年・神棚は1回やっております。昔永田町のだれかが、日本は天皇を中心とする神の国であると、(一字一句まで自信はありませんが。)その時は何を言っているのだろうと思いましたが、最近では確かにその通りと思うようになりました。でもお寺様の坊さんは、先に仏壇へお参りをするように言っていますが、豪い拘りますね~。私には田んぼの儀式もありまして、田植えと稲刈り(コンバイン)の前には必ず田んぼの周りの草刈りをします。ここで例の刈払機が登場します。余談になりますが、チップの刃の後ろにコブあるディスクは、石などに当たっても、刃こぼれしずらいです。
    私は片付けが下手で困っているのですが、コンマリさんのように出来たら良いと思っています。そんなブログも期待を‥ 。

    • 管理人

      リキマルさん、こんにちは。
      いつも、埋もれている記事を発掘していただき、ありがとうございます。

      人間は不思議なもので、歳をとるにつけ、心は天に帰って行こうとしますよね。
      だから、どうでもよかった神仏が、身近に感じるようになってくる。

      逆に身体は土に帰って行こうとするみたいです。
      食べ物の好みも、どんどん土に近い、あるいは土の中のものを欲するようになりますね。

      大掃除のように昔から行われてきた儀式には、今よりもずっと信心の強かったご祖先の知恵が、凝集されているように感じます。

      >私は片付けが下手で困っているのですが、
      私も完全に下手なほうです^^;
      今から精進して、ブログに書けるくらいになれば、その時は記事にしますね。

  • リキマル

    こんばんは、小学校の頃は七五三の意味や、村の鎮守様が何の為なのか分からず。でもそのうち意味が分かってくると、あ、これは大事なんだと‥ 。生まれた時から、そこには切れない係わりがあります。だから夏越大祓などが、あるところは羨ましいですね。
    兵庫県かな?、柏餅屋のおばあさんが、天国へ行くと誰も帰って来ないから、余っ程良い所なんでしょうね‥ と言っていました。
    昔嫌いだったゴボウは、好きになりました、あと山蕗、でも大根は葉っぱも好きです。歳を重ねると灰汁が強くないと物足りないですね。
    あ、それから神の国は大分前から分かっていたのですが、「天皇を中心とする」が良く理解出来るようになりました。例えば御召列車などがあるように‥ 

    • 管理人

      リキマルさん、こんにちは。

      私が生まれ育った家の客間の床の間に、家宝を入れておく木箱があったのですが、その中に「皇室アルバム」が何冊か入っていました。
      祖母が買っていたものですが、当時はなぜそれが家宝クラスの扱いを受けるのかが理解できませんでした。

      長じて、世界各国の歴史を知るにつけ、日本の天皇を中心とした万世一系の考え方は、他国とは違う独自性の強い国体を生み出す思想的背景になっていることが分かってきました。

      今の日本の繁栄も、民度の高さも、この天皇制のお蔭なのかも知れません。

      私はノンポリですし、右寄りでも左寄りでもないのですが、素直に今の天皇陛下を立派だと思うし、この制度を保ってきたことを一国民として誇りに感じています。

      おせち料理は、昔はどちらかというと嫌いだったんですが、今は、何よりの好物です。
      年末に大掃除をしてスッキリして、元旦におせち料理をいただくときほど、幸せを感じることはありません。

      歳を重ねると日本人のDNAが、どんどん強くなってきますね(*´ω`)

  • ゆきだるま

    年の瀬にいいブログを見つけて、少しすがすがしい気分です。年末は何かと気ぜわしく大掃除も義務的にやってしまいがちでしたが、昔親から大掃除の意義を教えられていたことを思い出しました。今年は2日間しか時間がありませんが短期集中で取り組みたいと思います。

    • 管理人

      ゆきだるまさん、こんにちは。
      コメントをいただき、ありがとうございます。

      >昔親から大掃除の意義を教えられていたことを思い出しました。
      昔の人は、日々の行事の意義や由来をよく知っていましたよね。

      私は、祖父や祖母、さらには曾祖母の3人の明治人に育てられましたので、昔からあれやこれや言い聞かされました。
      当時は意味もわからずボーッと聞いているだけでしたが、年を取るにつけて「なるほどなぁ」ということが多いです。

      ということで、今年も昨日から奮闘中です。
      はや、筋肉痛が^^;

      ゆきだるまさんにおかれましても、どうぞ掃除の行き届いた家で、良いお年をお迎えください。

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