自転車前輪の取り外し方!ママチャリは簡単なようで難しい?


自転車(ママチャリ)の前輪の取り外し方法ですが、昔は簡単だったのですが、最近は少し難しくなってきました。

理由は、前輪のハイテク化とセイフティ化なんですよね。ハブダイナモが付いたり、車輪の脱落防止ワッシャが組み込まれたりしています。

ここでは、その高機能な自転車の前輪の取り外し方について、写真中心に分かりやすく説明します。

この記事をみれば、女性でも簡単に前輪の取り外しができるようになります。

タイヤ交換をDIYで行うときなどに、お役立てください^^

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3大重要ポイント

最初に重要なポイントを3点挙げておきますので、これを頭に入れてから写真を見ていってくださいね。

  1. ハブダイナモの位置と配線
  2. 車輪脱落防止ワッシャの位置
  3. ナット脱着時の作業要領

ここさえ押さえておけば、ママチャリの前輪の取り外しは決して難しくありません。

ではスタートです。

 

準備する工具

必要な工具は、たったひとつ。

14mmのスパナだけです。
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上の写真では、一番上がラチェットレンチと呼ばれるもの。真ん中がスパナ。下はボックスレンチと呼ばれているものです。

どのタイプでも14mmのナットが回せるものならオーケーです。

 

ここでひとつ注意点があります。

ごく一部の自転車においては(ミヤタ製の古い自転車やマウンテンバイクタイプの自転車など)、前輪のナットに15mmのものが使用されています。

14mmのスパナがかからなかった時は、15mmを準備してくださいね。15mmというサイズは、特殊なサイズの仲間に入るものですが、ホームセンターなどで入手することができます。

 

補助工具として、プライヤーがあると便利です。
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これの使用方法については、後述します。

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取り外し作業の流れ

では、作業を開始しましょう!

まず、自転車をひっくり返します。
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この時、

下に布を敷いておくこと

をおすすめします。

ハンドルとサドルの汚れやキズを防いでくれますし、工具やネジ類を汚さずに作業ができます。

小さなネジ類を落としてしまった時にも、飛び跳ねを防止してくれる効果もあります。

 


最初の作業は、タイヤの空気を抜くことです。

空気が入っていると、タイヤが膨れているので、ブレーキゴムが引っかかってしまいます。

この部分ですね。
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空気の抜き方としては、バルブの先端のナット類をすべて外します。
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写真のバルブは、少し特殊なものが付いていますが、基本は「分解」です。ネジを外せば、空気は抜けます。

分解したパーツは、無くさないように注意してください。

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次にハブダイナモの配線を、引っこ抜きます。

こんな感じでコネクターが付いてます。
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これを引っこ抜くのですが、注意点があります。

抜く時は、コードを持って抜くのではなく、

コネクター(金属のところ)を持って抜きます。

硬い時は無理をせず、プライヤーでこのコネクターをつかんで抜きましょう。

 

抜けました^^
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続いて、ナットにかぶせてある保護カバーを外します。

ハブシャフト(車軸)の左右についている、こんなのですね。
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手で引っ張って外れればいいのですが、やや硬い場合が多いです。このような時は、プライヤーを使います。

保護カバーはとてもやわらかい樹脂製ですので、優しく扱ってあげましょう。

直接プライヤーでくわえるとキズが付くので、
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ウエスをかまして、くわえます。
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抜き方としては、

回すのではなくまっすぐ抜き取る

要領です。

保護カバーは、ねじ込んであるのではなく、被せてあるだけです。プライヤーで少しこじるようにして、外側にズラすようにすれば簡単に抜けます。

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保護カバーが抜けたら、ハブシャフトの左右のナットを緩めていきます。

ナットは、左(反時計回り)に回すと緩みます(どちら側のナットも)。
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ここで注意点です。

ナットは、片側を一度に全部緩めるのではなく、

左右を交互に少しずつ緩めます。

向かって右側を少し緩めたら、左側も少し緩める感じです。
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複数のネジ類で取り付けられている部品の取り外しは、全部を少しずつ緩めたり締めたりするのが、基本のやりかたなんです。覚えておくと何かと役にたちますよ^^

 


ある程度、左右のナットが緩んだら、

ここで写真を撮っておきます。

 

右側でパチリ。
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左側でもパチリ。
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これをしておくと、後の組み付け時に順番がわからなくなった時に、困ることがなくなります。

ワッシャなどの位置や表裏にも守るべきルールがありますので、必ずここで証拠写真を残しておきましょう。

 

抜き終わったパーツは、外から順番に並べておくと良いでしょう。
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右から抜いたものは右側に、左から抜いたものは左側に並べておきます。
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ここまでできれば、前輪は外れます。

これが外したところです。
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ここでも注意点があります。

フロントフォークの内側にも、ギザギザのワッシャが付いています。これはハブダイナモの空転を防ぐとても重要なワッシャですが、これにも表と裏があります。

 

ここでも証拠写真を撮っておくか、しっかりと方向を覚えるようにします。

この方向です!
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無事に前輪が外れました\(^o^)/
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これでパンク修理や、タイヤ・チューブ等の交換作業がやりやすいですね。

 

タイヤ交換の具体的な方法については、別の記事で詳しく書いていますので、よろしければそちらもご覧ください。

自転車タイヤチューブの交換方法!完全攻略!

 

取り付け作業

前輪のメンテナンスが完了すれば、次は取り付け作業です。

基本的には、取り外しの逆作業をトレースしていくことになります。

ここでも、いくつか大事なポイントがありますので、注意して読み進めていってくださいね。

 


まず前輪をフロントフォークに差し込んで、ワッシャを戻していくわけですが、ここで絶対に間違ってはいけない要注意項目があります。

これはNGの例です。方向が間違っている部分があります。
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どこが間違っているか、わかりましたか?

 

これが正しい方向です。
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大事な方向とは、

  1. ハブダイナモの端子の位置
  2. 車輪脱落防止ワッシャの位置

この2点です。

 

1項を間違うと、最初に抜いた線がつなげなくなります。

2項を間違うと、最悪の場合、前輪が抜け落ちます。

車輪脱落防止ワッシャの突起部は、必ずフォークエンドの穴に入れてくださいね。

 

もう一度、NG例です(反対側)。
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ワッシャを引っ掛ける穴が、見えちゃってますね。

 

これが正しい位置です。
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正しい位置にダイナモやワッシャを装着できれば、次の作業として、

  • キャリアのステー
  • ドロヨケのステー
  • ワッシャ(方向注意!ギザギザが内側)

をハブシャフトに通し、ナットをかけて締めていきます。

 

このナットを締めていく時も、左右を少しずつ締めていくことをお忘れなく。

片側のナットを先に本締めしてしまうと、車輪がまっすぐに付かないようなことが起こることもあります。


左右を交互に少しずつ締める。

もう覚えましたよね^^

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さて、ここでまた注意するポイントがあります。

それは、

ナットを強く締めすぎない

ことです。

 

実はハブダイナモには、「締め付けトルク」といって、締め付ける強さが規定されています。強く締め付けすぎると、ダイナモの発電機能に悪影響が出てしまうんです。

 

このように本体に記載されています。
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この場合、25N・m(250kgf・cm)と書かれていますね。

厳密に管理しようとすると、「トルクレンチ」という専用の工具が必要になるわけですが、普通はそんなの持ってないですよね^^;

 

なので、その締め付け力のめやすを説明します。

  1. ナットをある程度締め付ける(左右とも)
  2. 車輪がまっすぐ固定されていることをチェック
  3. 最後にグッと力を入れてもうひと締め
  4. ナットが「止まった」感が出たところでオーケー

以上のような感じです。

女性の方であっても、じゅうぶんに正しく締めることができる程度の力加減です。

ちなみに「25N・m(250kgf・cm)」がどれくらいの力加減かというと、柄の長さが20cmのスパナを使った場合、スパナの端にかける力は、10kgの米袋を持ち上げるよりやや強い程度の力です。

この力加減をひとつの目安にしてみてくださいね。

 

やってはいけないことは、

  • 柄の長いレンチで目一杯締める
  • 体重をかけて締める

ようなことです。

ハブダイナモやハブシャフト・ナットを傷めますので、あくまで「ほどほどの力で」ということを意識して締めてくださいね。

 


もし、ハブシャフトやナットがサビや汚れで動きがシブくなっているようであれば、浸透潤滑剤を軽くスプレーしてから作業すると良いでしょう。

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動きがなめらかになるし、サビも防いでくれます。

 


ナットを締めたら、保護キャップを被せます。

6角形の向きがありますので、方向を合わせて入れます。
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いよいよ最後の作業です。

空気を所定の圧力まで入れます。
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一般的には、ママチャリの前輪の所定空気圧は、300kPaです。ここでも入れすぎには注意しましょう。

写真のように、タイヤゲージ付きポンプの使用をおすすめいたします。

タイヤゲージがない場合は、「軟式ボールくらいの硬さ」まで空気を入れます。

 

もし、パンク修理やチューブ交換作業などをされた場合は、事前に一度空気を入れて、

修理がちゃんとできていることを確認

しておいてくださいね。

前輪を組み付けてから初めて空気を入れた。でもやっぱりまだパンクしてた。というのはかなり悲劇ですからね^^;

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これで完成しました。

完成後は、車輪を空転させてみて、

  • 前輪がスムースに回るか
  • ブレーキが引きずってないか
  • ライトは点くか

などを確認します。

 

ブレーキは、いろいろなタイプがありますが、どのタイプでも本体の取り付け位置を調整したり、ブレーキゴムの位置を調整したりすることができます。

私の自転車のブレーキは、左右位置の調整ネジが付いてました\(^o^)/
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余談ですが、このブレーキの形状はデュアルピボット形式と呼ばれる高性能タイプです。

一昔前は、高級スポーツ車でしか見られなかったタイプですが、今ではママチャリにもこの技術がブレークダウンしてきてます。ありがたいですね~

 

ライトは、自動点灯式が大半です。この場合、光センサー部分をふさいでやると、昼間でも点灯させることができます。

ライトの裏側の、この部分です。
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異常がなければ、これですべての作業は完了です。

お疲れ様でした。

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さいごに

私はロードバイクの愛好家なんですが、ロードバイクの場合は、前輪は3秒もあれば外せます。

ありえない早さですね(◎o◎)!

あのシンプルを極めた構造で、よくぞあれだけの過酷な使用に耐えるもんだ。と、いまさらながら感心したりしてます。

 

反面、普通のママチャリタイプの自転車の場合は、前輪に求められる機能が高度化してきており、それに比例して取り扱いにも注意が必要となってきました。

とりわけ電動アシスト自転車においては、前輪が駆動するものや、回生ブレーキシステムが組み込まれているものもあります。

これらの高機能自転車においては、安易に分解してしまうと元に戻らなくなったり、安全性に問題が発生したりします。

少しでも取り外しに不安がある場合は、プロに任せることも大切です。

 

とは言え、自転車をDIYでメンテナンスするのは楽しいこと。

大半のママチャリの前輪は、記事の内容に従って注意しながら作業すると取り外せるものです。

車輪関係のメンテナンスは、車体に付けたまま行うのと、外して行うのとでは、作業効率に雲泥の差があります。

ぜひこの機会に、まずは前輪の装脱着にチャレンジしてみてくださいね。

 

ちなみに後輪については、取り外しの難易度はいっきに上がります。

これについても、詳しい別記事がありますので、よければそちらも参考にされてください。
自転車の後輪タイヤ交換のコツ教えます!

 

本記事がお役に立てれば幸いです。

 

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最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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