スピードプレイペダルのメンテナンス決定版!20秒で分かる動画あり!


スピードプレイのペダルっていいですよね?

【フリーフロートシステム】に代表される卓抜した性能もさることながら、メンテナンスも簡単にできるところが、ロードバイクを愛好する私たちには、とっても嬉しいところです。

私はスピードプレイゼロのクロモリシャフトタイプを、発売直後に購入して、もう5年以上も使ってます。パーツには飽きっぽい私が、こんなに長期間、ひとつのペダルを使い続けているのは、その性能とメンテナンス性に満足をしているから。

この記事では、その5年間で得たスピードプレイペダルのメンテナンスのノウハウや、おすすめのメンテナンスグッズについて、ポイントを整理して分かりやすくお伝えします。

スピードプレイを愛用のあなた!ぜひ参考にされてください。

■ 目 次 ■
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メンテナンス

次の3項目について解説します。

  1. グリスアップ
  2. クリートメンテナンス
  3. ペダル踏面への注油

 

メンテナンスのメインは、1項のグリスアップになります。2項と3項は、実は私もサボり気味なんですが、やはり適時実施したほうが快適に使えますし、寿命も伸びます。

では、次章からそれぞれを詳しく説明します。

 

1.グリスアップ

実際に私がやっているところを動画に撮ってみました。ペダル片側が、わずか30秒ほどでグリスアップできることが分かります。

まずは、その動画をご覧になってください。

 

あっという間にできるので、ビックリしたでしょう?
ほんとうにこれだけなんです。慣れれば、左右のペダルにグリスアップするのに2分あればできてしまいます。

 

ここでポイントです。
ポイントはふたつあります。

グリスアップには、

ミニグリースガンを使う!

これがひとつ目です。

 

ふたつ目のポイントは、

グリスアップの頻度などについては、

少量のグリスアップを頻度高く行う!

ということになります。

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まず最初のポイントですが、ミニグリースガンを使うと、劇的に楽に作業が完了します。注射器などでやる場合に比べると、時間もグリスの使用量も、1/10くらいで済むのではないでしょうか。

グリスを押し込むのに必要な力も、注射器の場合は相当頑張らなくてはなりませんが、グリースガンであればたったのワンプッシュです。力もいりません。女性でもできます。

 

私が愛用しているグリースガン(ストレート製)であれば、以下の写真のピストンをワンプッシュするだけでオーケーです。
DSC03894

 

このワンプシュ・ワンストロークで排出されてくるグリスの量を、紙(A4)の上に取って調べてみました。
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グリスは素麺(そうめん)ほどの細さで出てきてますが、これを指でこすり取ってみると、
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たったこれだけです。

 

上の動画ではみ出てきたグリスの量と、同じくらいですね(*^^)v
DSC04622

 

2番目のポイントですが、この作業をこまめに頻度高く行うことです。簡単にできるので、チェーンに給油するくらいの軽い気持ちでやればいいです。

頻度高くやる理由は、

ペダル内へのゴミや水分の侵入を防ぐ
ためです。

 

ここは、スピードプレイのペダルの弱点にもつながることですが、簡単にシール部からグリスが押し出せるということは、簡単にここからゴミや水分の侵入を許す、ということでもあります。

ペダルシャフトへのシールド性については、他メーカーの高級ペダルに較べかなり劣っているので、この弱点をグリスアップの頻度を上げることで補うわけですね。

ちなみに、取扱説明書にもこのグリースガンによるグリスアップは、

3,200kmもしくは3ヵ月毎に行うこと
となっています。

 

グリスはペダルの使用によっても、少しずつ押し出されてきます。

下の写真は、動画で行ったグリスアップ後、30kmほど走った後の状態です。
DSC04635

グリスアップ後しばらくは、汚れ防止のため、このはみ出てきたグリスを拭き取っておくようにしましょう。

 

これを見てもシールド性は高くないことが分かるし、1度グリスアップすればあとは安心、とも思えなくなってきます^_^;

多少手はかかるといえども、常に一方通行でフレッシュなグリスを押し込んでやれば、ペダルを分解する必要はなく、半永久的にその回転性能を維持することができる。

これがスピードプレイのペダルのメンテナンス上での最大の美質だと感じてます。

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余談となりますが、グリスアップを、私も過去には注射器でやったことがあります。当時の写真が残っていましたので、紹介しておきます。

注射器は大きさの違うものを何本か持っていると、注油や吸引(ブレーキフルードなど)の際に何かと便利なものではあります。
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しかし、これでグリスアップをしようとすると、準備も手間だし、グリスを押し込むのにやたらと力がいるので、ついつい必要以上にグリスを使ってしまいます。
DSC04578

 

この方法で、内部がきれいになるまで大量のグリスを押し込もうとするのは大変ですし、これをしたからと言って、摺動部のグリスはすぐに汚れるのです。

それよりも、こまめなグリスアップで、グリスを少しずつ入れ替えていくのが、断然おすすめの方法です。

 

そのためには「道具」も必要となってきますので、次の章では私の愛用品を、具体的に披露します。

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ミニグリースガン

私が使っているのは工具専用メーカーのストレート製で、家の近くのストレート店で1,000円ほどで購入しました。グリスの種類や量は、自分のお好みで入れることができます。

ネットで調べてみると、最安値店はアマゾンで、驚きの安さでした(送料は必要ですが)。

【ご参考】
ストレート ミニグリースガン最安値店

 

リカグリース

グリスはホーザンのLi-Ca系高耐水グリスで、商品名「リカグリース」というものを使ってます。

DSC04612

 

このグリスは万能で、自転車ならロードレーサーからママチャリまで、グリスの必要なところは、これひとつですべて対応できます。私は、バイクやクルマのメンテナンスにもこれ1本です。

かつては、モリブデングリスや、デュラエースグリスなどの、「高性能」タイプも使ったことがあります。これらはプラシーボ効果はあるものの(笑)、耐水性や耐久性に疑問もあり、つまるところ、このリカグリースに落ち着きました。

容量が190gr(約210ml)も入っていて、価格は2,000円もしません。私は5年ほど前にこれを買って、現在まで使い倒しているのですが、まだ半分以上残ってます。

これもアマゾンが最安値で、送料込みで以下の値段でした。

【ご参考】
ホーザン リカグリース最安値店

 

ちなみに、スピードプレイ純正のグリースガンセットは、3oz(約85ml)の純正グリス付きで、6,000円ほどもします。超高価格品ですので、「純正品」であることによほどのこだわりがない限り、これは必要ないと思います。

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2.クリートメンテナンス

クリートのメンテナンスのポイントは、基本的には以下の1項目だけです。


スプリング部に、ドライタイプの潤滑油を注油する
ということです。

 

ちなみに取扱説明書には、以下のような記載があります。

ゼロペダルは、できるだけ1~2回の乗車のたびにゼロ V.2 クリートのスプリングとペダルのかみ合い端にスピードプレイ SP-LUBE (部品番号13800) またはその他のドライタイプ(PTFE)の潤滑油を注油する必要があります。 定期的な注油は寿命を長持ちさせ、スピードプレイペダルシステムの性能に必要です。液状潤滑油(オイル、WD-40など)はほこりが付着して摩耗しやすくなるため好ましくありません。 潤滑不足(および/または締め付けすぎ)になるとスプリングが開かなくなり、引っかかったスプリングが破損する場合があります。

 

基本は、乗車のたびに注油するんですね\(◎o◎)/!
今回、記事を書くに当たって、取説書を見直してみて、初めて知りました(汗)

注意すべきは、普通のオイル系の潤滑剤は使用できないことです。汚れますからね。

それはわかるんですが、WD-40(アメリカ版のCRC 5-56のようなもの)が、商品名を名指しされているところが、とても可哀想です。罪はないのに(^▽^;)

 

で、具体的なツールですが、私は潤滑剤として、CRCの「ドライファストルブ」を使っています。
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これはスピードプレイの取り付けと同じ頃にホームセンターで購入した物で、もう5年も使っていることになります。缶もよく錆びておりますね(^^;
でも、乗車のたびに注油するなんて知らなかったので(汗)、まだ1/3くらいは残ってます。

 

注油するポイントは、以下のところです。

まず、C型をしたスプリングの上部です。
写真の場所にエクステンションチューブを突っ込んで、シュッとひと吹きします。
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次に、下部に同じくシュッとひと吹き。
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これで完了です。
簡単なので「乗車のたび」に行いましょう(´▽`*)

 

それを怠ると、次のようなことになります。遅ればせながら、今頃、気が付いた次第。

まず、これが正常なスプリングの位置ですが、
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注油を怠ると、赤丸で囲った部分が摩耗してなくなります。

 

これが無くなってしまうと、以下のようになります。
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スプリングの上部が、垂れ下がってくるんですね(´Д⊂ヽ

 

並べてみると、こんな感じ。
DSC04593

 

この状態でも、一旦クリートをはめてしまえば問題なく使えるのですが、最初に少しはめづらくなります。

こういう小さなことを怠ると、きっとレースのスタート時などに、なかなかペダルがはまらず、思いっきり焦ることになるんでしょうね(笑)

 

さて、もう一点メンテナンスしたい所があります。

それは、

取り付けネジの増し締め
です。

4本あるネジのうち、特に下の2本がよく緩みますので、定期的にここはチェックしておくことをおすすめします。

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3.ペダル踏面への注油

クリートへの注油を、「乗車のたび!」にしておけば問題ないのですが、スピードプレイのフリーフロートシステムのメリットを100%発揮させるために、ペダルへも注油しておくことをおすすめします。

上記と同じ、CRCの「ドライファストルブ」でオーケーです。

 

クリートの引っかかるところや、
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ペダルの表面に、適当にスプレーします。
DSC04607

表面が白っぽくなったら、それでオーケーです。

 

ドライファストルブは、パーツクリーナーにPTFE(テフロン)のパウダーを混ぜ込んだようなスプレーですので、油脂や汚れの洗浄効果もあります。これからもっと使うようにします!

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おわりに

自転車で、最も重要なパーツをご存知でしょうか?
それは、3つの「」と言われています。

上から順番にいくと、

  • ハンド
  • サド
  • ペダ

です。

なぜ重要かと言うと、直接体に触れるパーツだからですね。私たちは、この3つのパーツを介してしか自転車を操れないわけです。

 

ところがこの3つの中で、ハンドルとサドルは「選択」した時点で性能は決まり、メンテナンスできる要素はほとんどありません。きちんとメンテナンスできるのはペダルだけです。

ところが、最近の高性能自転車ペダルはシールド性が重視されてて、簡単にはバラせない構造のものが増えてきました。専用工具や治具がないとメンテナンスできないんですね(≧▽≦)

これは一面ありがたい事ではあるのですが、メンテナンス好きの私にとっては、何かひとつ、もの足りない感じがします。メンテナンスすることによって性能を維持していく、という楽しみがないんですよね。

その点、スピードプレイのペダルはとってもアナログで、メンテナンス効果の分かりやすさもピカイチです。これは楽しまなくてはなりません(^_-)-☆

 

スピードプレイをペダルシステムとして、トータルで性能を評価するなら、優れている点も多い反面、やや劣っている面もあり、完璧ということはありません。でも、「人間寄りで、血の通ったパーツ」という特性が、とっても好きです。

また、私はクロモリという素材が大好きで、フレームなどもクロモリ派です。スピードプレイのペダルには、クロモリシャフトが準備されているところも気に入っているところです。重いと言えば重い素材ですが、自分の中でのクロモリへの信頼性は、非常に高いです。

ペダルで重くなった分は、体重を落としましょうか(笑)

 

今回のメンテナンス記事に関しては、ミニグリースガンなどの備品も必要となってくるため、少し敷居が高く感じられたかもしれません。

でもグリースガンって、ほんとに使いまわしのきく便利なツールです。ハブやヘッドパーツなどのメンテナンス時にも大活躍します。ひとつあれば一生モノです。この機会に入手しておいて損はないことを保証いたします。

あなたのメンテナンスライフが、より楽しくなることを祈念しております。本記事がご参考になれば幸いです。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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