リテラシーの意味とは?知っていて損のない禁断の意味は


最近よく耳にする言葉で【リテラシー】があります。
○○リテラシーというふうに、何らかの接頭語を伴って
使われていることが多いようです。

 

さてこの【リテラシー】という単語ですが、
もともとどのような意味があったのでしょうか。
そしてそれが、現在ではどのような場合に使われて
いるのでしょうか。

 

語源から本来の意味を知ろう

 


literacy
 

Literacy という言葉は、ジーニアス英和大辞典によると
次のような語源を持つことが分かります。

 

liter-ate

形容詞で、読み書きができる、学識のある、教養のある、
文学に通じた、といった意味を持ちます。

さらに[liter-]は、[letter] を語源に持ち、
「文字」に関係した単語を形成するときに用いられます。

 

-acy

接尾語で、しばしば[-at]あるいは[ate]で終わる形容詞の
うしろについて「性質」「状態」「職」の意の抽象的名刺を作る。

この二つが合体した単語が[literacy]です。

Sponsored Links

新しい意味で使われるようになってきた

 

literacy

[liter-]+[-acy]で読み書きができる状態
学識や教養がある状態を言い表す

これが第一の意味です。

語源は、文字を正しく識字して、それを自由に
使いこなすことができる、というニュアンスを
含んでいることがお分かりになったと思います。

 

現在は単に文字識字という範疇にとどまらなく
なってきました。
もっと「能力」という部分の解釈の幅を広げた意味
使用されるようになっています。

 

その第二の意味を分かりやすく言うと、

literacy

ある分野において、そこで文字では表現しにくい
現象を理解することができ、それを活用することができる能力

ということになります。

 

例えば、
映像で見たものを映像で表現することができる、
音楽を聴いて、音楽で再発信できる、
などの能力もliteracyのなかに含まれてきています。

Sponsored Links

リテラシーの仲間でよく聞かれるものは

 

拡大した意味でのリテラシーは以下のような
使われ方をしています。

 

コンピューターリテラシー
コンピュータについて豊富な知識があり、それを利用できる能力のこと。

情報リテラシー
もともとは、情報機器の取り扱いに長じ、
自由に情報を取り出し活用する能力のこと。
これもさらに意味が進化し現在では、膨大な情報を取捨選択し
整理した形で上手に使いこなすことができる能力
という意味に発展してきています。

メディアリテラシー
様々なメディアを通じて発信されている情報を包括的に捉えて識別し、
真偽の見極めや評価を正しく行うことができる能力のこと。

 

これ以外にも、

  • インターネットリテラシー
  • ファイナンシャル(金融)リテラシー
  • ヘルス(健康)リテラシー
  • 伝統技術リテラシー
  • 科学技術リテラシー

など、多数の接頭語を持つリテラシーができてきました。

Sponsored Links

リテラシーの持つ禁断の深い意味

 

もともとの意味である「リテラシー」が、
識字や教育に語源を持つことでした。
さて、このリテラシーがないとどうなのでしょう。

 

昔はこの「リテラシー」がない人、
すなわち文字を読んだり書いたりできない人は、
貧困層に多く存在していました。

 

一定の水準の教育が受けられなかったのです。
読み書きができないので、社会で何かと不利益を蒙ることが
多くなります。

 

言い方を変えれば、高いリテラシーのある人は、
それだけで一般の人よりも利益を得やすい
ということになります。

 

そのようなニュアンスを含めつつ、
あえて誤解を恐れずに言うと、

禁断の【literacy】の意味

リテラシーがある人 → 得をする人
リテラシーがない人 → 損をする人

といった構図が見え隠れしています。

 

新しいデジタル機器や情報を使いこなせずに損をする人々を
総称して「デジタルデバイド」と呼んだ時期がありました。

 

この概念がデジタル分野に限らず、
多くの分野で○○リテラシーという言葉で、
知るものと知らざるものを冷酷に分別してきている
側面があるのです。

 

そして「知るもの」がその能力によって大きく
優遇される社会となりつつあるのではないでしょうか。

 

Sponsored Links

だからといって何も困らない

 

とはいえ、人間だれしもスーパーマンではありません。
□□リテラシーがなければ、
得をすることはないかもしれませんが、
関係ない世界であれば損をすることもないのです。

 

個々人が、自分の得意な分野や好きな分野を持って、
△△リテラシーと名前を付ければ良いのです。

 

あなたのリテラシーは何ですか?
そのリテラシーを意識して高めるように努力をしましょう。
そして、高まったリテラシーを他の人に還元してゆきましょう。
そうすることによって、またあなたのリテラシーも高まります。
これこそ正しいリテラシーの意味であり活用法ではないでしょうか。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

記事内容で、わかりにくところがあれば、この下の「コメント記入欄」よりお尋ねください。ご意見・ご感想も大歓迎です。お気軽にお寄せください。

また当ブログ管理人の好きな「のりもの」関係の記事は、トップページ最上段に目次ボタンがあります。よろしければ、そちらから他の記事もどうぞ!

この記事と関連の深いページはこちら



このエントリーをはてなブックマークに追加

4件のコメント

  • リキマル

    こんばんは、○○さんの間違いだらけの漢字遣い、この分野は全く不得意です。全くの後にインバーターを掛けますとややこしいですね。リテラシーはインテリの一部を掘り下げた言葉と解釈しましたが‥ ここでまたまた楽しませて頂きました。(終日の方から入って来ております。かっこいい電車はどこのですか)‥ 奥の院もすばらしいです。もしお好きでしたら、かげさんの孟子とか舎利沸のブログもみたいです。素晴らしい師に教わった弟子ですから‥ もしかしたら下克上(失礼な言葉は使ってはいけませんね)なあ~舎利子よ‥ お釈迦様に問いかけられたら、堪らないですね

    • 管理人

      リキマルさん、こんにちは。

      これはまた、奥の細道を発掘していただき、ありがとうございます。
      記事を書いたころには、リテラシーという言葉は、まだそれほど使われてなかったのですが、最近では「ITリテラシー」などという言葉もよく聞くようになってきましたね。
      その割に、この記事は埋もれたままですが(笑)

      中国の歴史は大好きで、孔孟老荘や三国史については、一通りの書籍は持っています。
      しかし、宗教ものにはとんと弱く、何もわかっていませんが、手塚治虫の「ブッダ」のみ、何度も読み返してます。

      手塚治虫は、なにもかも凄いのですが、やはり「火の鳥」が圧巻です。
      これも家族みんなが何度も読み返して、もうボロボロになっていますが、最大の愛読書のひとつです。

      脱線、失礼しました^^;

  • リキマル

    こんにちは、私が小学生のころは、ジャングル大帝・鉄人28号でした。火の鳥とブッダは弟のところに全巻あり、読みましたが名作ですね。火の鳥は涙ものです、ブッダはもう経典ですね(ちょっと言い過ぎ玄奘の三蔵様に申し訳ないです)
    サンスクリットを漢字経典に翻訳してしまう当り人間技とは思えません。更にその経典を考えた釈尊は‥ 当て嵌める言葉がありません。リテラシーの階乗でしょうか!

    • 管理人

      リキマルさん、こんにちは。

      おお、横山光輝さんの鉄人28号ですね。
      私は横山作品では、「史記」全9巻を持ってます。

      手塚治虫にせよ、横山光輝にせよ、当時の漫画家の大先生は、幅広いジャンルで名作を生んでいたことに改めて驚かされます。
      現在の日本アニメが、世界中を席巻している背景には、偉大な彼らが盤石な基盤を作ったことは間違いないと思います。

      ある種の哲学や思想を、わかりやすいマンガで表現できる能力こそ、最高級のリテラシーと言うべきものですね。

コメントを残す




CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください