伊勢神宮の参拝方法 参拝順序は?お辞儀の仕方?


お伊勢まいりは、江戸の昔から変わらぬ、日本人の憧れの旅です。

同じおまいりするならば、神様に失礼のないように、礼儀作法をわきまえて
参拝したいものです。

私は伊勢神宮には、これまで10回以上行ってるのですが、
初めの頃は、バイクツーリングの目的地として、
バイク仲間と一緒に行ってました。

その頃は、どのような出で立ちで行ってたかと言うと、
革ジャン、革パン、ライディングブーツで、腰には
キーチェーンをジャラジャラぶらさげて(一一”)

さらに、頭はリーゼントで(単にヘルメットで押し潰されて
いただけですが)、全身からオイルと、排気ガスの臭いを
漂わせながら・・・

これで参拝してると、かなりヒンシュクものでした(;_;)/~~~

「これではいかん!」と心を入れ替えて、最近では、ちゃんとした格好で、
車に乗って、正しい参拝方法で、お伊勢まいりを楽しんでいます。

私は更生できたのですが、伊勢神宮の人気が上昇するにつけて、
過去の私よりさらに、「えっ?!」って感じの人が、
増えてきているように思います。

ということで、

伊勢神宮の正しい参拝方法について

少しでも多くの人に知ってもらいたいと思い、ネットでみなさんが疑問に
感じていることを、徹底的にリサーチし、まとめてみました。

それでは、正しい参拝方法を披露させてもらいます!

DSC00630

Sponsored Links

どのような服装で行くのがいいですか?

決まりはありませんが、ラフすぎる服装は控えます。

神様への参拝が目的ですので、それなりに落ち着いた
服装であることが望まれます。
女性の場合は、肌の露出度が高いものも避けましょう。

もし、神楽殿でのご祈祷を申し込むのであれば、
スーツなどの正装で参加します。

帽子を被ることは問題ありませんが、ご神前では脱ぐのがマナー
となっています。

靴については注意が必要です。
伊勢神宮内は広く、歩く参道は、ほとんどが玉砂利です。
かかとの高いヒールや、サンダルは避けたほうが賢明です。

 

参拝する順番は、外宮から?内宮から?

外宮から先に参拝します。

伊勢神宮の古来からの習わしで、様々な行事に関しても
外宮先祭」と言われ、外宮から先に行われています。

さらに、時間が許すならば、二見輿玉神社に最初に行きます。
これは、神宮に赴く前に禊(みそぎ)をする、という意味での
参拝となります。

外宮内宮

 

参拝前に、気を付けなくてはならないことはありますか?

禊(みそぎ)をするという意味で、
手水舎(てみずしゃ)で両手を洗い、口をすすぎます。

手水を行う順序は、次のようになります。

  1. 右手で柄杓(ひしゃく)を持って水をすくう
  2. 左手にかけて清める
  3. 柄杓を持ち替え、右手を清める
  4. もう一度右手に持ち替え、左手に水を受け、口をすすぐ
  5. 口をすすいだら、再度左手を清める
  6. 残った水は柄杓を立てて、柄を洗い流す

注意する点は、絶対に柄杓に直接口を付けないことです。
これだけは、厳守しましょう。

手水舎

 

拝礼の作法はどうするのですか?

二拝・二拍手・(おまいり)・一拝です。

次のような順番で行います。

  1. ご神前に向かって背筋を伸ばして立つ
  2. 背筋を伸ばしたまま、90度に腰を折って二拝する
  3. 両手を胸の高さで合わせ、二拍手する
  4. おまいりをする
  5. 最後にもう一度、腰を折って一拝する

拝礼の前にお賽銭をする時は、お金を投げるのではなく、
丁寧に滑り込ませる感じで、静かに入れるのが礼に適っています。
元気よく投げ入れるのは、神様に不敬な行為とされています。

 

お辞儀の仕方に決まりはありますか?

お辞儀には、拝(はい)と、揖(ゆう)の2種類があります。
深く拝礼
拝は、腰を90度に折る、丁寧で正式なお辞儀のことです。
ご神前で拝礼をする時には拝で、お辞儀をします。

 

 

 

軽く一礼
揖は、腰を15度から45度の角度に折る、軽いお辞儀です。
鳥居をくぐる前には揖で、お辞儀をしましょう。

 

 

 

参道の歩き方は?順路はありますか?

外宮は左側通行、内宮は右側通行です。

両者に違いがあるのは、参拝前に手を清めるための
手水舎の位置の違いと言われています。

大事なことは、参道の中央を歩かないことです。
中央部分は、正中と呼ばれ、神様の通り道となっているからです。

参拝に順番や順路はありませんが、外宮も内宮も、
正宮(しょうぐう)から参拝します。

Sponsored Links

そもそも、どんな神様が祀られているのですか?

外宮には、豊受大御神(トヨウケオオミカミ)が、
内宮には、天照大御神(アマテラスオオミカミ)が、祀られています。

どちらの神様も、私たちに様々な恵みを与えてくださる女神様です。


伊勢神宮神様
 

閑話休題: 神話では・・・

「昔、豊受大御神が、丹後国で水浴びをしていると、
誰かに羽衣を隠されて、天に帰れなくなりました。
困った豊受大御神は、老夫婦の家に身を寄せます。
その後、我が国に、衣食住や農業・漁業に
豊かな恵みを与えてくださいました。」

うーん、きっかけは、助平なオヤジが天女の
衣服を隠したことだったのか(@_@;)

 

何を祈念するのがいいのですか?

外宮、内宮の両正宮では、神様に感謝の気持ちを伝えます。

おまいりでは、御利益や私欲祈願をしてしまいがちですが、
この二つの正宮では、日ごろお守りいただいていることに
感謝の気持ちを伝えます。

感謝

お願い事に関しては、正宮の周りにある別宮の神様に伝える
ことができます。

 

上記以外に、注意することはありますか?

写真撮影禁止の場所があります。

神聖度が高い場所では、写真撮影禁止になっています。
看板があるので、すぐにわかります。

 

あと、知っておくと、お伊勢参りが楽しくなる豆知識があります。

  1. 朝5時から参拝できる
    早い時間の参拝は、とても清々しく、おすすめです。
  2. おみくじがない
    伊勢神宮を参拝すること自体が大吉と考えてられているからです。
  3. 式年遷宮の建材の檜(ひのき)は、宮域で栽培されている
    自給自足が原則で、お供えの食材や土器も宮域で作られています。
  4. ニワトリがたくさんいる
    ニワトリは、神の使いとされており、宮域で放し飼いにされています。
  5. 結婚式は挙げることができない
    神前形式の結婚式であっても、伊勢神宮では挙げることができません。

4項のニワトリには、突然の出現に驚かされますよ(^◇^)
くれぐれも、虐めないようにね!

 

まとめ

上記は、「ビシッ!と参拝したい」人に、ご満足いただけるように、
古式に則った参拝方法を紹介させていただきました。

実際には、作法に捉われすぎることなく、常識の範囲内で
おまいりができれば、それでいいと思います。
作法は、義務ではなく心掛けです。

おまいりするための作法に、ストレスを感じてしまうようでは、
何のためのお伊勢まいりか、分からないですもんね。

参拝方法の本質が理解できたなら、あとはおおらかな
気持ちで、義務感にとらわれず気軽に、お伊勢まいりを
楽しまれてください。

伊勢神宮への、日帰り観光については、こちらの記事をどうぞ。


伊勢神宮の観光 日帰り最強プランで行ってみた!

お役に立てれば幸いです。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

記事内容で、わかりにくところがあれば、この下の「コメント記入欄」よりお尋ねください。ご意見・ご感想も大歓迎です。お気軽にお寄せください。

また当ブログ管理人の好きな「のりもの」関係の記事は、トップページ最上段に目次ボタンがあります。よろしければ、そちらから他の記事もどうぞ!

この記事と関連の深いページはこちら



このエントリーをはてなブックマークに追加

2件のコメント

  • リキマル

    こんにちは、読み完ったら参拝した気持ちになりました。
    私も片手位は有りますが、初回かその次当りか、何十年も前失敗した覚えがあります。当時五十鈴川で手を洗って参拝しましたが、行きか/帰りか不明、宇治橋(五十鈴橋?)の真ん中の高い所を歩いてしまったんですね。「誰も注意してくれなかった」いまだに忘れません。五十鈴川にいっぱい入っていた、白いお金もほしかった、当時は! 後には分かりましたヨ、目的により使えないお金であることが。
    現在は、鳥居に入る前と帰りは出た後、「ゆう」はしています。混んでいて危険が無い限りは、神の国の氏子ですから 鎮守様でも同様ですね

    • 管理人

      リキマルさん、こんにちは。
      本記事への初コメントをいただき、ありがとうございます。

      お伊勢さんは、昔から日本人にとって特別なところではないでしょうか。
      神様に対して持つ敬虔な気持ちと、誰もが好きな観光の楽しみとを、セットで満足できるスペシャルな旅だと思います。

      リキマルさんも、片手ほどの回数を楽しまれたとのこと。いいですね!

      今年は、伊勢サミットもあります。
      万世一系、神の国の良き文化を、うまく世界に紹介して欲しいと望んでます。

      今回も冷静なコメントでした^^

管理人 へ返信する コメントをキャンセル




CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください